平成1974日目

平成6年6月4日(土)

1994/06/04

【新生党・小沢一郎代表幹事】政界再編を強調

新生党の小沢代表幹事は4日午後、大阪市で講演し、今後の政界再編について「予算審議が終了すればこれからどうやっていくか、与党も野党も考えないといけない」と述べ、1994年度予算審議をにらみながら、社会党に政権復帰に向けた政策協議を呼び掛けるとともに、自民党の一部も巻き込んだ政界再編の必要性を強調した。

特に社会党との協議に関連、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核疑惑への対応、行財政改革など政策課題を挙げ「これらの基本政策の中で、連立をどう組もうと、きちんと合意をしないと政権を維持できない」と述べた。

小沢氏は、社会党の政権離脱に関し「原因不明の家出だが今になって実家が恋しくなり、いろいろ言っている。政治の場で感情で行動されると困る」と苦言を呈した。《共同通信》



【羽田孜首相】「(北朝鮮は)胸襟を開いてほしい」


https://www.kantei.go.jp/

羽田首相は4日午後、遊説のため訪れた福島県会津若松市内で記者会見し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑への対応について「国際原子力機関(IAEA)の保護措置受け入れを求めた国連議長声明を北朝鮮がどう受け取るか見守っている。世界の世論を素直に認め、胸襟を開いてほしい」と述べ、あらためて話し合いによる解決を目指す考えを示した。

ただ、同時に首相は「一般論で言えば、国家はいかなる場合でも対応できる態勢をとることは当然だ」と指摘、国連が対北朝鮮制裁決議などを行った場合を含め国際社会と共同対処する方針を示唆した。《共同通信》

【羽田孜首相】野党批判を声高に

羽田首相は4日、東京・新宿、横浜に続く“つじ立ち”の第三弾として福島県会津若松市を訪れた。首相就任後初めての本格的地方遊説となったこの日、首相は「少数与党だからと小さくなるよりは、これからの国の方向性を毎日訴える」と、街頭演説に集まった約3000人の聴衆に支持を訴えた。

日の丸の小旗を振る聴衆の反応に気を良くしたのか、首相は「国会は国のためにある。人の揚げ足を取るんじゃなくて、国のため(議員が)働くようになるベきだ」と、衆院予算委で熊谷官房長官らが野党の“標的”にされていることを意識してか、“野党批判”のボルテージを上げていた。

つじ立ちは「毎週末でも国民に直接語り掛けたい」との首相の意向で始まったが、連日の衆院予算委員会審議などで、このところ首相は疲れ気味。準備などに駆り出される連立与党議員から不満が出ていることもあって、今後は2、3週間に一回のペースになりそうだ。《共同通信》

【社会党・久保亘書記長】不信任案成立で総辞職の可能性大

久保社会党書記長は4日タ、青森県八戸市で記者会見し、羽田内閣が自主的総辞職に応じず新たな連立政権樹立の方向に進まない場合には①不信任案提出を通して衆院解散を求める②不信任案を待たずに羽田内閣が解散の道を選択するよう求めるーとの二つの手段を挙げながら「これからの政局の推移を見ながら態度を「決めていく」と述べた。

久保氏は「内閣不信任案を出せば解散になるとは限らない。不信任案が成立すると羽田内閣は総辞職以外の選択肢が非常に狭くなる」と指摘。不信任案成立の場合、総辞職の可能性が大きいとの見通しを示した。

また、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑に関連し「国連が何も決定しないうちに、日米韓で制裁措置に出ることには否定的立場を取りたい」と述べ、国連による制裁決議の前に、米国と韓国、日本で制裁を行うことに反対する考えを表明、北朝鮮に対し「核査察を受け入れ、話し合いで解決するよう求めたい」とし、11日から平壌入りする党代表団が北朝鮮側にこの旨を申し入れる考えを明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の森喜朗幹事長は4日、米国大使館のデミング公使から夕食の招待を受けた。公邸にはモンデール駐日大使が来ており、公には会う機会の少ない二人を引き合わせようとした公使の深謀遠慮を感じていると、今度はそこにカンター通商代表から電話が。カンター氏とは森氏が通産相時代に四極通商交渉などで丁々発止とやり合って以来、「相通ずるものがある」(森氏)という間柄であり、この「タイミングの良過ぎる電話」(同)は、モンデール氏が事前にカンター氏に知らせておいたもの。モンデール氏の細かい気配りに感謝する一方、政権についていないことの寂しさも痛感したようだ。

○…自民党河本派会長代理の坂本三十次代議士は、退院したばかりの河本敏夫会長の身体を気遣い「医者と談判して(病院から)出てきたと言っていたが、無理をしてはいけない」と活動再開を慎重にするよう助言している。派内若手の早期復帰論に対して「体力を養ってからでいい」とブレーキをかけているが、政局の激動も予想される会期末に向けてエネルギーを蓄えておいてほしいとの思いも?《共同通信》



6月4日のできごと