平成1975日目

1994/06/05

この日のできごと(何の日)

【自民党・河野洋平総裁】羽田内閣不信任案提出に前向き

自民党の河野総裁は5日午後、福岡市内で記者会見し、羽田内閣不信任案提出問題について「予算案審議が終われば何らかのけじめが必要だ」と提出に前向きな考えを重ねて強調した。

不信任案可決に向けた他党との連携について「けじめが必要という認識の政党の数を数えれば、そういう方向に大勢が流れているか分かる。(可決の)確信がないとは思わない」と述べ、社会党などの同調取り付けは可能との見方を示した。

区割り法案審議のための会期延長問題に関連して河野氏は「いま議論する必要はないが、予算審議が終われば、羽田政権の役割は終わる」と述べ、会期延長に否定的な考えを示唆した。

河野氏は、会見に先立って行われた党九州県連幹部との会議で、党の政権奪還戦略について「新しい選挙制度での選挙であれ、自民党が過半数を得るため最大限の努力をしていくのは当然だ」と強調、あくまで自民党の単独政権を最優先する姿勢を示した。《共同通信》

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【自民党・渡辺美智雄元外相】解散、総選挙「そんな暇はない」

自民党の渡辺元外相は5日のテレビ朝日の番組で、平成6年度予算成立後の政局について「総選挙をやれといっている国民も少ないし、そんな暇はない」と述べ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核疑惑への対応や日米関係など緊急の課題を抱える中での解散、総選挙には反対の考えを示した。その上で、自民党などが羽田内閣の不信任案を提出、可決した場合には「(羽田内閣は)総辞職するだろう」と見通しを述べた。

また渡辺氏は羽田内閣に対し、「志を同じくする人の協力を得る謙虚な姿勢と努力が必要だ」と、自民党に対し政権運営で協力を求めるよう重ねて呼び掛けた。さらに予算成立後に予想される政局への対応について、「生きている限り意欲はあるが、一人で自民党を抜けることはない」と、離党の可能性を否定した。《共同通信》

【村山富市氏、武村正義氏、横路孝弘氏、山岸章氏】リベラル結集で一致

村山社会党委員長と武村新党さきがけ代表、横路孝弘北海道知事、山岸章連合会長は5日午前、NHKの討論番組で、今後の政界再編について①憲法観②国際貢献の在り方③民主主義的政治姿勢ーなどを軸に政治理念や政策の一致する政治家が「リベラル勢力」として結集すべきだとの基本的な考え方で、ほぼ一致した。

村山氏は、当面の政局への対応について、羽田内閣の自主的な総辞職を前提に第三次連立政権樹立に向け、さきがけとも協議する考えを強調する一方で、自主的総辞職がない場合には「社会党から内閣不信任案も出し得る」と明言した。 武村氏は、第三次連立政植樹立に向けた協議について「全く条件のない白紙による自主的総辞職かどうかが(協議に参加する)ポイントだ」と指摘。新生、公明両党と連携する場合にも、各党間の意思決定システムを大幅に改める必要があるとの認識を示した。

また、次期総選挙を行う場合の選挙制度に関連し武村氏は、今国会中に区割り法案が成立することは不可能との見通しを示した上で「臨時国会で区割り法案が出るなら、施行期日を合意して(法案を)仕上げ、その上で政局の議論をすべきだ」と述べた。 しかし、村山氏は「区割りを決めるのに必要な期間を満たす以前に羽田内閣が衆院解散を選択すれば、(選挙を)待つことはできない」と述べ、状況によっては現行中選挙区制による総選挙もあり得るとの見通しを述べた。

社会党の村山委員長は5日午前、中央政界への復帰に意欲を示している横路北海道知事と東京都内で会談した。村山氏は、同日のNHKの討論番組で横路氏に対して社会党への復帰を求める考えを示したことを踏まえ、党の現状や先の中央委員会で決めた政局への対応方針を説明した。 これに対して横路氏は、政界再編に向けて「社会党自身の改革が必要」との認識を示した。《共同通信》

【全仏テニス】

テニスの全仏オープン最終日は5日、パリのローランギャロスで女子シングルス決勝を行い、第2シードのアランチャ・サンチェス(スペイン)が第12シードのマリー・ピエルス(フランス)を6−4、6−4で破って5年ぶり2度目の優勝を達成した。サンチェスは293万フラン(約5500万円)を獲得した。《共同通信》

テニスの全仏オープン最終日は5日、パリのローランギャロスで決勝を行い、男子シングルスは第6シードのセルジ・ブルゲラが2年連続2度目の優勝を飾った。女子優勝のアランチャ・サンチェスとともに、スペイン勢が四大大会で史上初めて男女同時チャンピオンに輝いた。《共同通信》



6月5日 その日のできごと(何の日)