平成1972日目

平成6年6月2日(木)

1994/06/02

【米・クリントン大統領】ローマ入り

クリントン米大統領は2日未明、欧州歴訪の最初の訪問地ローマに到着した。2日はイタリアのスカルファロ大統領、ベルルスコーニ首相と会談した後、ローマ法王にえっ見した。3日にはローマ郊外の米兵墓地で行われる第2次世界大戦の記念式典に出席する。《共同通信》

クリントン米大統領は2日、イタリアのベルルスコーニ首相、スカルファロ大統領と会談、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世と会見した。

クリントン大統領とベルルスコーニ首相は会談後記者会見し、イタリアのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争への貢献について同大統領が謝意を表し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核査察問題も協議したことを明らかにした。また、ことし7月上旬にナポリで開催が予定されている先進7カ国首脳会議(ナポリ・サミット)へ向け意見を交換した。

クリントン大統領は、米・イタリア両国は「強固な関係」と述べ、組閣を終えたばかりのベルルスコーニ首相に対し、外交政策で考えを共有し、歩調を合わせて対処していくと強調した。ベルルスコーニ内閣には一右翼のイタリア社会運動も参加しており、極端な民族主義の台頭を懸念する見方も一部にあるが、クリントン大統領は「(イタリア)政府が何をするかで判断する」と述べ、懸念していないとの考えを示した。

人工中絶禁止を求めているローマ法王との会見では、中絶支持のクリントン大統領は「米国は(世界の)人口増加問題(への対処)に責任を持っている」との見解を表明した。会見には、ヒラリー大統領夫人も途中から同席した。《共同通信》



【ロシア・エリツィン大統領】韓国・金泳三大統領と会談

ロシアを公式訪問中の韓国の金泳三大統領は2日午前(日本時間同日午後)、クレムリンでエリツィン大統領と会談し、緊迫する朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核問題や朝鮮半島情勢を中心に1時間10分にわたって意見交換した。

両首脳は、北朝鮮の核査察受け入れを要求し、核問題で北朝鮮に対する国連制裁が避けられない場合は緊密に協力することで一致した。しかし、エリツィン大統領は会談後の記者会見で北朝鮮への制裁は「現段階では時期尚早だ」と述べるなど、国連制裁への同調を表明した前日の非公式会談での発言より慎重な姿勢を示した。

韓国側は、エリツィン大統領の核問題解決への協調態勢を確認したことを「北に対して大きな圧力になる。予想以上の成果だ」と評価した。

エリツィン大統領はまた、ロシアが提案している南北朝鮮に日本、米国、中国、ロシア、国連、国際原子力機関(IAEA)を加えた核問題解決のための「八者会談」について、金大統領と「基本合意した」と述べたが、韓国側は「時期的に適切でない」とし、食い違いを見せた。

両首脳は一日目の非公式会談に続くこの日の会談で、北朝鮮の核疑惑について、朝鮮半島の平和と安全だけでなく、北東アジア地域ひいては世界の平和と安全を脅かしているとの認識で一致。両首脳は会談後発表した共同宣言で、建設的で相互補完的なパートナーシップをうたい、北朝鮮に対して核拡散防止条約(NPT)への完全復帰も要求した。

旧ソ連が1961年に北朝鮮との間で結んだ「友好協力相互援助条約」第1条の「自動介入」条項について、エリツィン大統領は「90年に第1条(の解釈)を修正している」とし「死文化」していることを強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○…羽田首相は2日、国会内で記者団に対し「この国はおかしくなるぞ」とポツリ。記者団が真意を尋ねると「いろんな国から重要な人が来るのに、国会の方に捕まっちゃって、ちゃんと対応できないんだ」。通産省の前局長更迭問題で衆院予算委員会の審議がストップし、呉儀・中国対外貿易経済協力相の表敬訪問の予定が狂ったことに不快感を示した。さらに「このままでは他の国から批判が出るよ」とボルテージは上がる一方。予算委での厳しい追及に、以前から「疲れて死にそうだ」と漏らしていただけに、外国要人を引き合いに不満をぶちまけた格好。

○…自民党の三塚政治改革本部長はこの日の派閥総会で、派閥横断の政策集団結成が相次いでいることについて「勉強会の林立は寒心に堪えない」とけん制。返す刀で、党執行部が反対方針を固めている平成6年度予算案への対応を「会期末までに予算を仕上げる基本方針なのに、反対というのは極めて遺憾だ」と批判。「責任政党として、堂々と(予算を)成立させることで合意した」先の四派閥領袖会議の内容を強調するあたり、求心力が低下している派閥のボスとして失地回復の狙いがありあり。《共同通信》

【大相撲・若ノ花関】結婚式

大相撲の大関、若ノ花勝関(23)=二子山部屋、東京都出身=と元日本航空スチュワーデスの栗尾美恵子さん(25)の結婚式が2日午後、東京都千代田区のホテルで行われた。挙式後、2人はそろって記者会見。「師匠(二子山親方=元大関貴ノ花)のような家庭を築いていきたい」と、若ノ花関が落ち着いた表情で言えば、美恵子さんはやや緊張気味に「愛情あふれる明るい家庭にしたい」と抱負を語った。

7月の名古屋場所で初のかど番を迎える若ノ花関だが「一人だと苦しいが、一緒にそばにいてくれたから(苦しさが)半分になった」と、早くも息の合っている。ところを強調した。

「浮気の心配は?」の質問には美恵子さんが「(若ノ花は)いつも携帯電話を持っていますから、電話をします」と、“先制攻撃”。これに若ノ花関は「私も携帯電話に電話が入るところにいようと思っています」とすかさず巧みな答えを返していた。《共同通信》



6月2日のできごと