平成1898日目

1994/03/20

この日のできごと(何の日)

【細川護熙首相】中国首脳と会談

中国訪問中の細川首相は20日、李鵬首相と北京市内の釣魚台迎賓館で会談したのに続き、中南海で江沢民国家主席と相次いで会談した。

細川首相が焦点の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑について重大な懸念と、事態が切迫しているとの認識を表明、日中韓米4国の連携の必要を指摘し、特に中国の影響力行使を強く求めたのに対し、李鵬首相はあくまで話し合いによる解決を目指す考えを示し、北朝鮮政策をめぐる立場の違いが明らかになった。

細川首相は戦争責任問題について、昨年8月の所信表明演説で「わが国の侵略行為と植民地支配によって多くの人に耐え難い苦しみを与えたことに深い反省とおわびを述べた」ことを説明しながら「この反省の上に立って未来指向の二国間関係をはぐくんでいきたい」と述べ、李鵬首相も「首相の態度表明はこれまで私が聞いた最も率直、誠実なもので感謝したい」と細川首相発言を高く評価した。《共同通信》

中国訪問中の細川首相は20日夜、中国側首脳との会談終了後、北京市内のホテルで記者会見し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑に関し国連の安全保障理事会が経済制裁を決定した場合の日本政府の対応について「一般論として、何らかの措置が決定されれば責任ある対応を考えなければならない」と述べ、国連の決定を尊重する意向を示した。

中国の軍事費増大問題について首相は「わが国にとって直ちに脅威になるとは思わない」との認識を表明したが、同時に首相は「軍事費の透明性を高めることが安心感、信頼感を高めることになる。中国側の対外的な説明が重要」と指摘、中国側首脳に透明性を高める努力を要請したことを強調した。《共同通信》



【羽田孜外相】統一会派結成「早急に取り組む」

羽田外相(新生党党首)は20日午前、モスクワ市内のホテルで同行記者団と懇談し、連立与党の統一会派問題について「新しい選挙制度にふさわしい対応をしなければならない。来年には参院選挙があり時間はそんなにない」と述べ、新・新党を視野に入れた統一会派結成に早急に取り組む考えを改めて示した。

同時に外相は自民党に対抗する勢力をつくるため、統一会派構想から社会党や新党さきがけを排除せず、細川首相が提唱する「政策勉強会」などを通じお互いの理解を深めていく必要性を強調した。《共同通信》

【大相撲春場所】8日目

大相撲春場所8日目(20日・大阪府立体育会館)1敗の横綱曙と大関貴ノ花が相次いで敗れた。曙は既に2大関を倒して勢いに乗る平幕魁皇の押しに屈した。横綱初挑戦で初金星を挙げた魁皇は7勝1敗。貴ノ花は、このところ6連勝中だった平幕寺尾を攻め切れず、右下手投げに不覚を取り、2敗目となって今場所後の横綱昇進が極めて厳しくなった。

新大関武蔵丸は智ノ花を押し倒して1敗をキープ。関脇琴錦も北勝鬨を下して7勝目をマーク。もう1人の新大関貴ノ浪は大善を寄り切って6勝2敗。この日の結果、幕内は武蔵丸、琴錦、魁皇、安芸ノ島の4人が1敗で並び、十両は敷島が初黒星を喫したが、7勝1敗で依然単独トップ。《共同通信》

【ゴルフ・中島常幸選手】今季初勝利

ダイドードリンコ静岡オープン最終日(20日・静岡C浜岡=6902ヤード、パー72)通算8アンダー、280で終了した中島常幸がプレーオフで中村通を下し、この大会11年ぶり2度目の優勝を遂げた。賞金は1800万円。中島は今季初勝利でツアー通算42勝目。

首位と1打差でスタートした中島は、17番までにボギーなしの5バーディーを奪ってリード。しかし、18番(パー4)でダブルボギーをたたき、終盤、バーディー攻勢をかけた中村に並ばれた。プレーオフの1ホール目、中村がボギーだったのに対し、中島は手堅くパーにまとめた。

1打差の3位にピーター・シニア(豪州)が入り、加瀬秀樹と、64のベストスコアをマークした植田浩史が通算6アンダーで4位。昨季の賞金王、飯合肇は通算3オーバーの44位に終わった。《共同通信》



3月20日 その日のできごと(何の日)