平成1872日目

平成6年2月22日(火)

1994/02/22

【リレハンメル五輪】原田雅彦選手、まさかの失速

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リレハンメル冬季五輪第11日は22日、リレハンメルを中心に3競技を実施。スキーのジャンプ団体は、ドイツ(イエックル、デュフナー、トーマ、バイスフロク)が合計970.1点で初優勝した。日本(西方、阿部、葛西、原田)は、最後の失敗が響いて合計956.9点で銀メダルに終わった。日本は今大会、これで銀2、銅1の計3個のメダルを獲得した。

日本は2回目、先頭の西方仁也(雪印)が極限点(K点=120メートル)を大きく超える135メートルを飛ぶなど、3人目の葛西(地崎工業)を終えてドイツに55.2点差をつけてトップに立った。しかし、4人目、ドイツはラージヒルの覇者、イエンス・バイスフロクが135.5メートルの最長不倒をマーク。日本は、原田雅彦(雪印)が97.5メートルと失敗し、惜しくも逆転された。バイスフロクは冬季五輪通算3個目の金メダル獲得。

スキー距離男子40キロリレーはイタリア(テツォルト、アルバレロ、バンゼッタ、ファウネル)が地元ノルウェーとの大接戦の末、1時間41分15秒0で初優勝。日本(今井、長浜、佐々木、神津)は最下位の14位に終わった。

1972年札幌五輪以来、22年ぶりの悲願の金メダル獲得に9分9厘まできていた。4人で8本あるジャンプのうち、7本まで大成功。あと1本だった。 葛西の2回目までを終わって、トップ日本とドイツの差は55.2点。大楽勝のケースだった。

最後のグループで先に飛んだバイスフロクが135.5メートルをマークしたものの、原田が普通に飛んでいれば、簡単に逃げ切れるケースだった。 しかし、「まさか」が起こった。スタートでパチンと両手を合わせ、幾分、緊張気味に助走を開始した原田が、何と100メートルにも届かないランディングバーンのはるか上に着地してしまったのだ。

現在のジャンプ界で最強を誇るバイスフロクが率いるドイツに対し、日本は4人の数で挑んだ。1回目を終わって、ドイツに0.8点差の2位。スーパージャンプはなかったが、4人が確実に得点を稼ぎ、最高のスタートを切ったといってよかった。 2回目、「飛ばし屋」の西方が135メートル、岡部が133メートルで続き、ドイツもに8.5点差をつけた。葛西も少し硬かったが、120メートルでまとめた。プレッシャーに弱い葛西を3人目に入れ、工ースが並ぶ最終グループに大試合で好成績を残してきた原田を起用した作戦が、ここまではずばり当たっていたのだ。

小野学ヘッドコーチは「失敗が8本のうちの1本だから仕方ない。これがジャンプですよ」と原田を責めなかった。笠谷昌生スキーチーム監督は「98年の長野に向けて宿題を残した」と語った。 持ち駒の多さで、札幌五輪以来のチーム力を自負している。しかし、日本ジャンプ界が、本物の黄金期と呼べる時代を迎えるのは真のエースの誕生が必要だ。この日の戦いがそのことを物語っている。《共同通信》



【細川護熙首相】統一会派結成を模索

細川首相は22日、記者団に対して「次の総選挙を戦うには統一会派を組まないと戦えない」と述べ、小選挙区比例代表並立制下で連立与党間の選挙協力を展望した連立与党5会派による統一会派結成を模索していることを明らかにした。

この考えはこれまで首相が主張してきた「穏健な多党制」から一歩踏み込み、新生党の小沢代表幹事、公明党の市川書記長らが主張する連立与党による「新・新党」構想につながるものだ。首相はこうした考えを、日本新党の荒井代表幹事に伝えたことを認めた。

首相は同時に政界再編について「穏健な多党制は将来の話であり、当面の選挙とは切り離して考えなければいけない話だ」とも述べ、統一会派構想があくまで選挙協力を念頭にしたものだとの考えを示した。

こうした立場は新生・公明両党主導による政権運営を批判し選挙協力問題でも慎重な姿勢を見せる武村官房長官との間で、路線対立があることを示すもので、「武村更迭」を狙う内閣改造の背景にもなっているものとみられる。

首相の構想は、荒井氏を通じ、16日開かれた同党の両院議員懇談会で議論されたが、武村氏更迭に慎重な意見の多い党内で結論は得られなかった。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は22日、佳代子夫人が前日「言ってないことを言ったかのように書かれている」とマスコミ批判をしたことについて記者団から感想を求められ「そんなこと言ったの。知らない。それは言葉足らずだったんじゃないの」と弁護した。しかし、政治問題について夫人とどの程度意見交換するのか聞かれると「あんまりしないね」。さらに、今後も夫人が首相を積極的にPRする意向を表明していることについては「そんなことはない。しませんよ」とムッとした表情。武村官房長官との亀裂もあり、“女房役”の発言には頭が痛そう。

○…山花政治改革担当相はこの日、閣議後の記者会見で内閣改造について聞かれ「閣僚懇談会では話題にならなかった」とそっけない返事。代わりに「武村官房長官が“広中環境庁長官から話題をいただきまして”という味のある発言をした」と、広中長官から国会開会中の閣僚外遊の是非で提起があったことを紹介しながら官房長官のさばきを評価。閣議後に官房長官と短時間会談した内容を聞かれたのにも「今どき、双方とも慎重です。政治改革協議会の意見交換をしただけ」とさりげなく答えてみせたが、社会党と新党さきがけの接近ムードは充満。《共同通信》



2月22日のできごと