平成1855日目

平成6年2月5日(土)

1994/02/05

【細川護熙首相】国民福祉税導入に意欲

細川護煕
https://www.kantei.go.jp/

国民福祉税導入を柱にした増減税案が白紙に戻された事態を受け細川首相は5日、羽田副総理兼外相、藤井蔵相、江田科技庁長官らと相次いで会談、7日中の決着を目指すとの認識で一致した。

その中で首相は「減税をやるが、財源問題について無責任なことはできない」と改めて国民福祉税導入に意欲を表明。ただ、関係者によると首相は同時に社会党の理解を得るためにも①税率7%にはこだわらない②目的税化には反対しない③協議機関での財源問題検討の期間は連立与党代表者会議の判断にゆだねる、との柔軟な姿勢を示した模様だ。

一方、社会党の村山委員長も岐阜市内の記者会見で、6兆円減税の先行処理の考えを強調しながらも財源問題の検討期間について必ずしも2年に固執しない意向を明らかにした。このため、決裂状態になっている減税財源問題が話し合いのレールに乗る可能性も出てきた。《共同通信》



【新生党・小沢代表幹事】国民福祉税「唐突ではない」

新生党の小沢代表幹事は5日午前、民放テレビ番組に出演し、国民福祉税構想について「日本はこれから高齢化社会となり、このまま(の税体系)では年金や医療制度が駄目になる」と述べ、新税導入の必要性を強調した。

また小沢氏は、同構想が新生、公明両党主導で唐突に示されたと批判されていることに対し「突然出てきたとマスコミや識者はばかげた議論をするが、昨年から与党の幹事会で議論しており、民主的プロセスは経ている」と反発した。

今後の連立与党内での調整見通しについては「ばからしくなってきた。もう疲れた。各党でゆっくり議論すればいい」と述べるにとどまった。

【自民党・河野洋平総裁】「首相はけじめを」

自民党の河野総裁は5日午後、大津市内のホテルで記者会見し、増減税案を白紙撤回した細川首相の責任問題について『輪言(りんげん)汗のごとし』というくらい、一国の指導者の言葉は重い責任を持っている。それが朝令暮改では誠に嘆かわしい。大きな責任を考えてもらわないといけない」と述べ、首相自ら責任を明確にし、けじめをつけるよう求めた。

同時に「首相の発言に至る経過を明らかにし、それにかかわっていた方々の責任を問わなければならない」と述べ、新生党の小沢代表幹事や大蔵省幹部らの責任を追及する考えを示した。《共同通信》

【英・バッキンガム宮殿】落下傘男が珍入

英国のロンドンで5日早朝、動力付きハンググライダーで飛行していた半裸の男がバッキンガム宮殿の屋根に着陸、さらに服を脱ぎ捨てて全裸になった後、警察に逮捕された。

ロンドン警視庁などの調べによると、この男は米国人ジェームズ・ミラー容疑者(30)。昨年11月、米国ラスベガスで行われたイベンダー・ホリフィールド対リディック・ボウの世界ヘビー級タイトルマッチの試合中に上空からパラシュートで野外のリングに舞い降り、試合を中断させた前歴がある。

ミラー容疑者はテムズ川方向から降下、宮殿上空で旋回し、屋根に舞い降りた。グライダーと下着を脱ぎ捨て、宮殿玄関上の旗ざおに向かって走り、警備中の警官をののしったという。動機は不明。《共同通信》

【サラエボ】週末の市場に砲弾

サラエボからの報道によると、ボスニア・ヘルツェゴビナ政府(イスラム教徒主導)は5日、買い物客でにぎわうサラエボ市内の市場に同日、砲弾が撃ち込まれ66人が死亡、197人が負傷したと発表、ボスニア紛争史上最悪の惨事になったことを明らかにした。

ボスニアのイゼトベコビッチ幹部会議長は同日、国連や北大西洋条約機構(NATO)などにあて「ボスニアを救ってほしい」との緊急メッセージを発表。ボスニアへの武器禁輸解除とセルビア人勢力への空爆など積極的な介入を検めて呼び掛けた。

セルビア人勢力は砲撃を否定しているが、イスラム教徒居住地への攻撃だけに国際社会からセルビア人勢力への非難が強まるのは必至だ。《共同通信》

【将棋・羽生善治八段】1億円棋士に

将棋の棋聖、王位、王座、棋王の4タイトルを持つ羽生善治八段(23)が将棋界で初めて1億円棋士となったことが5日までに明らかになった。

羽生八段は昨年12月に竜王位を奪われるまで故大山康晴十五世名人、中原誠前名人に次ぐ史上3人目の五冠を保持するなどの実績から、1993年の獲得賞金、対局料が1億63万円に上った。一昨年1位の谷川浩司王将は8551万円だった。

囲碁界では小林光一棋聖・名人・碁聖が90年に1億円に到達している。《共同通信》

【リレハンメル五輪】日本選手団結団式

12日のリレハンメル五輪開幕まであと1週間に迫った5日、ノルウェーでの第17回冬季オリンピックに出場する日本選手団の結団式が東京都内のホテルで行われた。

三笠宮妃信子さまをお迎えし、既に出発したスピードスケート、距離スキー、札幌での大会に参加しているジャンプ選手を除く48人の選手・役員(ほかに支援役員28人)と関係者約450人が出席。日本オリンピック委員会(JOC)の古橋広之進会長から南洞邦夫団長(日本カーリング協会会長)を通じて、旗手を務めるスキー複合の三ケ田礼一選手(リクルート)に日章旗が手渡された。

スピードスケートの橋本聖子主将(富士急)が遠征中のため、2年前のアルベールビル冬季五輪複合団体に続き今大会でも個人、団体での金メダル獲得が有望視されている荻原健司選手(北野建設)が「日本を代表する名誉と、スポーツの栄光のため、最善を尽くす」と決意を表明した。南洞団長は「過去最多だった前回のメダル数(7個)を上回りたい」と抱負を語った。選手団は6日に日本を出発する。《共同通信》



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