平成1794日目

1993/12/06

この日のできごと(何の日)

【自民党・田中真紀子衆院議員】初質問

6日の衆院予算委員会で、田中元首相の長女の田中真紀子衆院議員(自民党)が初質問に立ち、コメの市場開放問題などについて連立政権の姿勢を追及した。真紀子さんは「細川首相以下、男性閣僚ははぐらかせるだけだ」と、女性閣僚の広中環境庁長官や赤松文相に中山間地の水田保持と環境問題の関連などについて聞いたが、広中氏は「個人的な見解を言っても意味があるかどうか」とあいまいな答弁に終始。真紀子さんは「女は駄目だと言われたくないから、きちんと答えなさい。自分のことでないような発言はがっかりだ」とたしなめ、今度は政府が休日増を検討していることに矛先を転じ、首相や石田総務庁長官らを「休日増で迷惑する医療現場などのことを考えたことがあるのか。いい加減な思いつきだ」と厳しく批判した。

真紀子さんは質問の冒頭、「あるグループ(新生党、新党さきがけ)がいなくなって風通しがよくなったから、新人議員でも伝統ある予算委の舞台に立てた」と皮肉たっぷりに切り出し、最後は「次に質問に立つ時はもっと研さんを積んで来たいが、それまで細川政権があるかどうか」と締めくくってベテランぞろいの予算委員から笑いと拍手を誘い、新人離れしたデビューを果たした。《共同通信》

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【細川護熙首相】予算年内編成を強調

細川首相は6日午前の衆院予算委員会で、政府、連立与党が7日をめどに取りまとめることで合意したとされる追加的な緊急景気対策について「官房長官と与党の話し合いは意見交換であり、そこで景気対策を打ち出すことは当初から考えていない」と述べ、対策取りまとめを当初より先送りする考えを示した。

武村官房長官はこれに関連して「景気対策は法改正を要するものも少なくない。来年度当初予算案が決定される時期を目標にしながら詰めていく」として、景気対策取りまとめは今月下旬の予算編成に合わせるとの見通しを明らかにした。

首相は景気の現状について「大変懸念しており、先行きが不透明な状況を憂慮している」との厳しい認識を示し、来年度予算編成について「できるだけ早く考えねばならない。年内編成に向けて努力したい」との考えを重ねて表明した。《共同通信》

【社会党・久保亘書記長】「コメで連立離脱も」

社会党の久保書記長は6日午後、政府与党首脳会議後の記者会見で、コメ市場開放問題に関して「コメ問題における最終的判断は、政権とのかかわりを含めて考えなければならない問題だ」と述べ、妥協案の内容によっては連立政権からの離脱もあり得るとの厳しい認識を表明した。

久保氏は政権樹立の際の8党派の合意事項について「合意文書の背景にあるのは、コメの完全自給体制を守るということ。そういう意味で部分自由化は認められない」と指摘。「ミニマムアクセスはコメの市場開放の中に含まれる。国会決議や政権樹立の合意文書に照らしても、われわれとしては合意できない」と述べ、ミニマムアクセスによる妥協案受け入れにも反対する方針を強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○…新生党の渡部恒三代表幹事代行は6日の記者会見で、小沢代表幹事の記者会見拒否問題について「国のためにすべての政策問題にどう取り組んでいるか、ガラス張りにしてもらわなければいけない」と小沢氏と記者団との関係悪化に困り果てた様子。「小沢氏の会見は今後あるのか」と記者団から詰められ「外交とか政治だから話せないこともあるが、われわれが何をやろうとしているかは伝えなければならない。週一回の小沢会見はあった方がよい」と述べたが、小沢氏の姿勢は堅く、小沢氏と記者団との間に挟まれ、渡部氏にはつらい日々が続きそうだ。

○…参院自民党の山本富雄幹事長は6日午後、政治改革法案の審議遅れを参院自民党が原因とした公明党の市川書記長の発言を受け、国会内で緊急記者会見。市川氏が「解散」に言及したことに触れ「いくら連立与党の有力者といっても、言っていいことと悪いことがある」と語気荒く批判。「不況、不況の大合唱の中、一刻も早く補正予算をあげて執行する必要がある。政治改革と同時並行的にはできない」としたが、市川氏はつい先日も「参院無用論」を展開したばかりだけに、怒りはなかなか治まらない様子。《共同通信》

【駒田徳広内野手】横浜入り

横浜の桜井球団専務らは6日、巨人からフリーエージェント(FA)宣言した駒田徳広内野手(31)と横浜市内のホテルで入団交渉し、現状維持の年俸1億2000万円で合意した。入団の契約と正式発表は9日になる。背番号は10の予定で、横浜では外国人選手を除き、初の1億円選手となる。

横浜はブラッグス、ローズのほかに、大砲となる主軸打者としてFA宣言する前から駒田の獲得に乗り出していた。今季不振だった駒田だが、通算132ホーマーを放っており、十分に働ける環境を求めてFA宣言し、かつて巨人のコーチを務めた近藤監督がいる横浜を選択した。

FA宣言した5選手のうち駒田以外では、槙原は巨人に残り、松永は阪神からダイエーへ、石嶺はオリックスから阪神へ移籍。未定は落合博だけとなった。

駒田内野手 横浜でやりたい気持ちが以前より増した。近藤監督は巨人のコーチ時代によく知っている。来年は働いて、その分年俸を上げてもらう。一生懸命練習して、それがチームにいい影響を与えればいい。FA制度をうまく利用できた。悪い制度ではない。あってよかった。《共同通信》



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