平成1783日目

平成5年11月25日(木)

1993/11/25

【吉野ヶ里遺跡】高床式建物跡が出土

佐賀県神埼郡の吉野ヶ里遺跡の発掘調査をしている同県教育委員会は25日、同遺跡北側から弥生時代最大の高床式建物跡が出土したと発表した。

この建物が位置している同遺跡北側は取り囲む環濠の構造などから祭事を営むなど、重要な場所だったと推測され、県教委は「吉野ヶ里に存在したクニの中枢的な建物、あるいは祭殿ではないか。中国の史書『魏志倭人伝』に出てくる宮室もしくは楼観とするのにふさわしい」と評価している。《共同通信》



【広島・大野豊投手】1億円プレーヤーに

広島の大野豊投手(38)は25日、広島市内の会議室で契約更改交渉に臨み、1200万円増の年俸1億200万円で来季の契約を交わした。広島の1億円プレーヤーは北別府(来季の契約は未更改)に次いで2人目。テスト生として入団以来、17年かけて“大台”に乗せた大野は「入団した年は支度金100万円、年俸156万円だった。1億円は果てしなく遠い気がしていた」と感慨を込めて話した。(金額は推定)《共同通信》

【NTT四国・山部太投手】ヤクルトと仮契約

ヤクルトがドラフト1位指名したNTT四国の山部太投手(22)=181センチ、76キロ、左投げ左打ち=が25日、松山市内のホテルで同球団の片岡取締役スカウトらと会い、契約金1億3000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。背番号は「19」。

24日に奥薗スカウトとの話し合いで既に入団を合意していたため、日野原野球部長、景浦監督を交えた交渉は約20分ですんなり終了。山部は「1位で指名してもらっただけで十分。ヤクルトはいつも優勝争いをしているチームなので何とか貢献したい」と抱負など口にした。

記者会見の席では終始リラックスムードが漂い、契約内容への質問に「契約金は1億3000万円、年俸は1200万円です」と、金額を明らかにする珍しい一幕もあった。 片岡取締役スカウトは「うちは左ピッチャーが育っていないので、ぜひ頑張ってほしい」と山部への期待を話した。入団発表は12月14日に東京で行われる予定。(金額は推定)

ヤクルトと仮契約を済ませた山部は社会人ナンバーワンの投手らしく記者会見でも快速球?を決めた。 条件面を聞かれると「契約金1億3000万円、年俸は1200万円」とはっきり公表し、同席したヤクルトの片岡取締役スカウトを苦笑させた。 その上、背番号も「19」と勝手にしゃべってしまい、「(現役時代に)野村監督」が付けていたものだから、期待にこたえるようにしたい」。これには片面取締役が「エースナンバーとして空けてあったんです」と必死のフォロー。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の河野総裁は25日、千葉市で開かれた党女性部関東ブロック会議で、約150人の女性を前に講演した。官房長官時代の女性問題担当の経験を生かし「女性は、その活動と比較して社会的地位は不十分」「積極的な発言が望まれている」と強調したが、政治改革やコメ、景気問題の具体的な発言はなし。「人生にはお金で買えない価値もある。健康、愛情、家族のきずななどが大事だ」と終始ソフトムードで女性の協力取り付けに躍起だった。

○…共産党の寺前国対委員長はこの日の記者会見で「社会党は通常国会で、邦人輸送のための自衛隊機使用は憲法違反と言い切ったのに、今度は賛成というのは転向以外の何ものでもない」と、社会党の“変節”をバッサリ。しかし、前日同党の野坂国対委員長がコメ問題で細川首相と激しくやり合ったことに話題が移ると「そりゃそうだ。裏取引が先行している」と社会党の怒りに同情。さらに「国民は不況に泣き、入院患者の食事代なども保険で見ないという。新しい戦いの段階になってきた」と、与党・社会党との“共闘”にも意欲?《共同通信》

【細川護熙首相】モンゴル・ジャスライ首相と会談

細川首相は25日、ジャスライ・モンゴル首相と首相官邸で約1時間会談した。細川首相はモンゴルが推進している民主化、市場経済化路線への支持を表明するとともに、同国の関税貿易一般協定(ガット)の加盟について「これからもイニシアチブを取っていく」と述べ、積極的に支援していく考えを示した。

これに対しジャスライ首相は「日本との関係安定が外交政策の最優先改題の一つ」と強調した上で、鉄道整備事業をはじめとする日本の経済協力への謝意を表明した。

ジャスライ首相は日本の、国連常任理事国入りを支持する一方、モンゴルが希望しているアジア太平洋経済協力会議(APEC)への加盟に日本の支持を要請。細川首相は「留意する」と述べるにとどまった。《共同通信》

【細川護熙首相】政治改革法案「年内成立を」

細川首相は25日昼、首相官邸で村山社会党委員長、羽田新生党党首(外相)ら連立与党党首と昼食を共にしながら約50分会談し、政治改革法案の年内成立に向け協力することで一致した。

首相は「可能な限り会期末までに成立のめどが立つようにしてほしい」と述べ、法案成立のためには12月15日までの国会会期の延長もやむを得ないとの認識を示した。

さらに首相は「緊迫した状況だから、お互いに情報交換をしながら努力しよう」と述べ、与党間の緊密な連携を保つよう求めるとともに、各党が参院の小会派や無所属議員の理解を得られるよう働き掛けていくことを確認した。《共同通信》

【ジェームズ・カービルさん、メアリー・マタリンさん】ご結婚

昨年の米大統領選挙で、激しい中傷合戦を背後で演出したクリントン陣営のジェームズ・カービル氏(49)とブッシュ陣営のメアリー・マタリン女史(40)の両参謀が25日、結婚式を挙げた。ワシントン・ポスト紙は「政界のロメオとジュリエット」と形容、新婦の父スティーブン・マタリン氏は「これで大統領がだれになってもいつでもホワイトハウスに直接のコネができる」と喜んでいる。

二人は共著で本を出版する予定で、既に90万ドル(約9800万円)の前金を受け取ったと伝えられるが、両陣営の対決は米選挙史上でもまれなほど激しさを極めてただけに、「選挙はゲーム」との印象を国民に与えそうだ。

二人は世論操作、選挙戦の技術では超一流で、過去幾多の武勇伝を残した。特に昨年の選挙戦ではマタリン女史らが「クリントン(大統領)は女たらし、麻薬経験者、徴兵逃れ」と攻撃、対するカービル氏はクリントン夫妻を一緒にテレビ番組に出演させて国民に好印象を与え、勝利につなげた。

二人はお互いの選挙技術に敬意を持っているといわれ、1991年に初めて会って以来陣営は違一ってもひそかに愛を育てたという。

新郎の故郷ニューオーリンズで行われた結婚式にはステファノポロス大統領補佐官はじめ民主、共和両党の大物が列席、そろって街路をパレードするなど盛り上がっていた。《共同通信》



11月25日のできごと