平成981日目

1991/09/15

この日のできごと(何の日)

【雲仙・普賢岳】警戒区域初の一部解除

長崎県の雲仙・普賢岳の噴火災害でふもとの島原市と深江町に設定されていた警戒区域の一部が15日、避難勧告対象地域に「格下げ」されたことに伴い、避難中の住民は同日正午の指定解除に合わせ続々とわが家に戻った。警戒区域内の住民には先月27日から一時立ち入りが認められていたが、警戒区域の解除は6月の火砕流惨事以来初めて。

普賢岳はこの日、午後4時45分ごろ、自衛隊の観測で3合目の島原市北上木場町付近に達する比較的大きな火砕流が発生。島原市と深江町の災害対策本部が急きょ、防災行政無線で帰宅中の住民に避難を呼び掛け、警戒中の自衛官や警察官も一時退避した。《共同通信》

長崎県雲仙・普賢岳は15日午後5時前から大きめの火砕流が続発、同6時54分には震動波形が11分10秒継続する、これまでで最大規模の火砕流が起きた。先端は「おしが谷」沿いに水無川中流地区に違し、島原市の垂木台地で山火事が発生したのに続き、深江町大野木場地区では町立大野木場小の校舎と体育館が焼けたほか、少なくとも24戸の住宅と山林が炎上した。16日午前1時現在、火勢は衰えている。

ふもとでは広範囲にわたって火山灰が水分で固まった「火山豆石」が降り、降灰が続いた。また、普賢岳直下で、比較的規模の大きな地震が続発、山頂付近では火山雷が走り、雲仙岳測候所は同6時と8時15分に臨時火山情報、6時55分に火山活動情報を発表、警戒を呼びかけた。

島原市、深江町の警戒区域の海側に近い一部では、15日正午、午前7時から午後6時までに限り住民が一時帰宅できる避難勧告地域へと規制が緩和され、住民が100日ぶりに帰宅したばかり。午後5時前、防災行政無線が退去を呼びかけ、住民への直接の被害はなかったが、島原市は16日の住民の入域を禁止した。

午後8時ごろ、島原消防署員が深江町大野木場地区の入り口の国道五七号線から、大野木場地区で火災が発生しているのを確認。二次災害の危険があり、現場へ近付けない状態だが、水無川上流部の南側帯の住宅、林が幅300メートルにわたって燃えている模様。

この地区は同町の警戒区域の中でも普賢岳・地獄跡火口に最も近いところ。北東側斜面で発生した火砕流がおしが谷をう回して流下、6月3、8日の火砕流でほとんどの住宅がすでに焼失した島原市上木場地区を駆け抜けて、大野木場地区に達したと見られる。

上空からの観測では、火砕流到達距離は火口から約4キロで、死者多数を出した6月3日の3.3キロを上回った。《読売新聞》

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【自民党・渡辺美智雄元政調会長】「竹下氏再登板の可能性は薄い」

自民党の渡辺元政調会長は15日、民放テレビ番組に出演、10月の党総裁選をめぐり党内で取りざたされている「竹下元首相再登板」について、数カ月前に竹下氏に再登板を打診したことを紹介した上で「彼はやらないということははっきりしている」と述べ、可能性は低いとの見方を明らかにした。

渡辺氏は自らも出馬する強い意欲を重ねて表明するとともに、話し合いによる総裁選びについては「やみ取引はしない。(話し合いには)応じない」と強調、あくまでも公選で決着すべきだとの考えを示した。《共同通信》

【大相撲秋場所】8日目

大相撲秋場所8日目(15日・両国国技館)平幕の琴錦が1敗を守って単独トップに立った。琴錦は水戸泉の立ち合いの変化にもあわてることなく、一方的に押し出した。同じ1敗の大翔山は小錦に完敗。 この結果、琴錦を小錦、霧島の両大関ら7人が2敗で王展開となった。貴花田は曙に敗れて5連敗、若花田も3連敗と勢いが止まった。《読売新聞》

土俵中央で長時間にらみ合った同期生の曙と貴花田。「それも勝負だ。特別に燃える」と気合の入った曙が、貴花田戦を3連敗で食い止めた。幕内の対戦成績を3勝3敗の五分としたが「まだ今場所は黒星が多い」。しかし、この日の勝利で「新関脇のとき守りに入って7連敗した僕と同じ気持ちじゃないか」と、5連敗の貴花田の心境を代弁する余裕も。《読売新聞》



9月15日 その日のできごと(何の日)