平成978日目

1991/09/12

この日のできごと(何の日)

【中山太郎外相】ロシア最高会議議長代行と会談

中山太郎外相は12日午前、来日中のソ連ロシア共和国のルスラン・ハズブラートフ最高会議議長代行と外務省で約1時間15分会談した。

この中でハズブラートフ氏は「もし日本が自発的に緊急支援を行うということであれば、ロシアの世論に高く評価される」と述べて、経済困難に直面ししているソ連・ロシア共和国に対する緊急の経済支援を要望した。

これに対し、中山外相は、「全面的改革に取り組んでいるロシア国民に対して適切な支援を惜しむものではない」として、ロシア共和国との政治、経済、文化、科学技術面などの協力に積極的に取り組む意向を表明した。

また、ハズブラートフ氏は、「両国関係を戦勝国と敗戦国との関係として構築していくことを完全に放棄したい」と強調したうえで、エリツィン・ロシア共和国大統領の北方領土五段階解決論に言及し、「これをより創造的に実現させていく、状況が出つつある。(各段階の)実現の時期を短くすることが可能になってきているのではないか」と述べ方領土問題解決を早める現境が整ってきたとの認識を示した。

中山外相は、こうした姿勢を高く評価し「良きパートナーとして協力していく展開を心から期待している」と述べた。さらにエリツィン大統領の来日に期待を示した。《読売新聞》

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【大相撲秋場所】5日目

大相撲秋場所5日目(12日・両国国技館)横綱旭富士が6日目から休場する。旭富士は平幕の久島海に寄り切られて2勝3敗と黒星が先行、打ち出し後に左肩痛などのため休場することを明らかにした。旭富士の休場で今場所は横綱がいなくなる。

人気の平幕若花田が大関霧島を破り全勝を保つとともに、出場している横綱、大関すべてを倒す快挙を達成した。霧島は初黒星。大関小錦は三杉里を寄り切って3勝目をマーク。新関脇貴花田は栃乃和歌の速攻に土俵を割り2敗目を喫した。《共同通信》

【プロ野球・西武】今季初の9連勝

日本ハム2−4西武◇12日◇西武

秋山、清原がアベック本塁打し、投げては郭が7試合連続の完投勝ち。西武は主力の活躍で今季初の9連勝(2分けを挟む)し、優勝へのマジックナンバーを「15」とした。

1点を先制された西武は四回一死一塁から清原が左翼へ逆転の21号2ラン。同点に追いつかれた六回には一死後、秋山が左中間へ勝ち越しの33号本塁打を放った。ともに効果満点の一発だった。

日本ハムは五回までに郭から2点を奪った。しかし、二回から4イニング連続併殺打も喫しており、効率の悪さが最後まで響いた。《共同通信》

【坂本三十次官房長官】「領土」ソ連が踏み込む可能性

坂本三十次官房長官は12日午前の記者会見で、ソ連のエリツィン・ロシア共和国大統領が、ベーカー国務長官に、北方領土問題解決に向けた交渉を加速化させる考えを示したことについて、「米国側から正式な連絡はないが、ソ連の内外情勢に大きな変化があり、歴史の見直しが行われているようだから、わが国の主張の正当性が認められやすくなり、ソ連が従来の姿勢から一歩踏み出す可能性が強くなってきた感じがする」との認識を明らかにした。《読売新聞》

【皇太子殿下】モロッコ着

英国、モロッコの公式訪問に向かわれた皇太子さまは、12日正午(日本時間午後9時)、パリ経由で最初の訪問国であるモロッコの首都ラバトに到着された。サレ空港に降り立った皇太子さまは、モハメッド皇太子の出迎えを受け、歓迎式典で儀じょう兵を閲兵された。日本の皇族がモロッコを訪問されるのは初めてで、空港では在留邦人らもお出迎えした。

このあと皇太子さまは、ラバト王宮にハッサン二世国王を訪ねられた。夜はモハメッド皇太子主催の晩さん会に出席される。《読売新聞》



9月12日 その日のできごと(何の日)