平成1767日目

平成5年11月9日(火)

1993/11/09

【巨人・槙原寛己投手】FA宣言を表明

巨人の槙原寛己投手(30)が9日、フリーエージェント(FA)宣言することを明らかにした。10日にもFA宣言の手続きをする。FA宣言は松永(阪神)、駒田(巨人)、石嶺(オリックス)、落合(中日)に続き5人目。

この日槙原は都内のホテルで、保科球団代表、関本球団代表補佐と来季の契約について約1時間の話し合いを持った。席上、球団側は年俸1億円を提示したが、今季チーム最多の13勝をマークし、現状の1.5倍の1億2000万円を目標とする同投手との合意に達しなかった。

会談が決裂し、FA宣言することを決断した槙原は同日、東京・世田谷の自宅前で「球団の提示額には納得できない。FAに対する球団の対応の遅さにがっかりした」と語り、「宣言後にもちろん巨人と歩み寄ることはできる」と付け加えた。(金額は推定)《共同通信》



【大相撲九州場所】3日目

大相撲九州場所3日目(9日・福岡国際センター)横綱曙は頭を付ける万全の相撲で小結琴の若を寄り切り、大関若ノ花は久島海の出足を立ち合いの変化でかわして押し出し、ともに3連勝。かど番大関小錦は苦手の小結安芸ノ島の首投げに屈して初黒星を喫した。大関貴ノ花は剣晃にもろ差しを許したが、右上手投げで退け2勝1敗。人気者の智ノ花は関脇武蔵丸を押し出し初日を出した。平幕の勝ちっ放しは春日富士、大善の2人になった。《共同通信》

【政治改革法案】連立側が定数で譲歩

連立与党と自民党は9日夕、国会内で市川公明党書記長と森自民党幹事長を代表とする協議で、政治改革法案の修正問題について実質折衝に入った。小選挙区比例代表並立制の定数配分など7項目をめぐり協議、10日午後再協議し問題点を詰めることを確認した。

連立側は11日に細川首相と河野自民党総裁のトップ会談を提案したが、自民党は「時期尚早だ」として拒否した。

一方、これまでの折衝で小選挙区の定数配分について、連立側が自民党に譲歩、選挙区画策定機関の設置に関しても歩み寄り、衆院内に設置する方向が出てきた。自民党内には比例の選挙単位をブロック別にする妥協案が強まり、修正折衝はヤマ場を迎えた。《共同通信》

【細川護熙首相】政治改革「修正しても成立」

細川首相は9日午後、首相官邸で内閣記者会代表のインタビューに応じ、政治改革法案と新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)でのコメ問題について見解を明らかにした。

同法案をめぐる与野党修正協議について、首相は「骨格部分でも互いに譲るべきは譲って成立を図ることが大事だ」と述べ、衆院小選挙区比例代表並立制の定数配分など法案の骨格部分についても譲歩して成立させたいとの決意を表明した。

首相は河野自民党総裁とのトップ会談について、何回か開くこともあり得るとの見方を示し、与野党協議の進展を図るため自ら乗り出すことに意欲を示した。年内成立に政治責任をかける決意について、首相は「変わっていない」と述べたが、内閣総辞職か衆院解散かについては「そんなことは全然考えていない」と言及を避けた。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は9日、首相官邸でのインタビューで、政治改革法案不成立の場合の責任を追及され、「最善を尽くすだけ」などとかわしながら「歯切れが悪くて済みません」と照れ笑い。執務室に戻る中、「政治改革とウルグアイ・ラウンドの話ばかりになっちゃってどちらも交渉やってる最中だから答えにくいよねえ」と記者団に、ぶつぶつ。「では、もっと長い会見をやるか」と聞かれると、「短い方がいいよ、そりゃあ」。もっと肩の凝らないことを聞いてくれと言いたげだった。

○…自民党の田中真紀子衆院議員がこの日、厚生委員会で当選後初の質問に立ち「父は中国残留孤児の話題がテレビに出ると、かじりついて見る」と、田中角栄元首相を引合いに出し、社会的弱者への取り組みを追及した。「首相が一泊二日の韓国訪問に4000万円を使ったそうだが、そんな費用をかけるなら弱者ののために使ってはどうか。連立政権は大蔵省だけが力を持っている。厚生省が強くなって弱者を守れ」と大迫力。大内厚相は「連立政権になってからでなく、大蔵省はいつも強い」と答えるのがやっと。《共同通信》

【中越首脳会談】江沢主席の訪越など合意

ベトナムのレ・ドク・アイン大統領(国家主席)は9日、一過間の中国公式訪問のため北京に到着、江沢民国家主席(党総書記)と会談し、江主席のベトナム訪問を招請、主席は快諾した。

ベトナム首脳の公式訪中は、1991年11月に訪中して両国関係の完全正常化を果たしたド・ムオイ党書記長、ボー・バン・キエト首相以来。アイン大統領訪中は昨年11月の李鵬首相のベトナム訪問に続き、両国首脳の相互往来を恒例化させて相互信頼の醸成を図るのが目的。

中国外務省スポークスマンなどによると、会談では国境や領土、領海問題について、先月ハノイで両国外務次官が調印した話し合いによる平和的解決を目指す協定を双方が高く評価、今後も両当局者による協議を継続するとの基本方針を確認した。

江主席は経済・貿易関係の拡大のため中小企業が中心だったこれまでの貿易関係を大企業にも拡大、密輸の摘発を進めるための国境管理の強化、国境貿易のために開かれている交易ポストの増加など五項目を提案した。これに対してアイン大統領も、関係発展は両国だけでなく地域の平和と発展に有だとして、双方の関係拡大に同意した。

アイン大統領は10日には喬石全人代常務委委員長、李鵬首相とも会談する。上海、杭州など訪れて、15日に帰国の途に就く。《共同通信》



11月9日のできごと