1993 平成5年11月3日(水)

平成1761日目

平成5年11月3日(水)

1993/11/03

【向井千秋さん】「私の仕事場は宇宙」

日本初の女性宇宙飛行士として来年7月、米スペースシャトル「コロンビア」に搭乗する向井千秋さん(43)が3日、訓練の中心地である米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターで記者会見し「“仕事場は宇宙”を私のキャッチフレーズに、皆さんに喜んでいただけるような仕事を思う存分やってきたい」と、約8カ月後に迫った宇宙飛行への意気込みを語った。

毎朝7時すぎから夕方までびっしりと組まれた訓練と、その準備で「自由時間はほとんどゼロ」という忙しさだが「外科医だったときよりむしろ楽です」と元気いっぱい。

向井さんが参加するのは「IML2」と呼ばれる、世界13カ国が共同で行う宇宙実験。向井さんを含めた7人の飛行士が約2週間、宇宙の微小重力を利用して80項目の実験を進める。

宇宙での日程は厳しいが「仲間の飛行士も日本食を楽しみにしているので、何を持っていこうか考えているところ。良い案があったら、ぜひアドバイスしてください」と向井さん。国際共同実験なので日本向けに特別の時間を持てないのが悩みだが「少しでも時間を見つけて日本語で呼び掛けたい」とも付け加えた。《共同通信》



【プロ野球MVP】ヤクルト・古田敦也捕手、西武・工藤公康投手

1993年プロ野球セ、パ両リーグ公式戦の最優秀選手(MVP)=賞金300万円=、最優秀新人(新人王)=同100万円=、ベストナインを選ぶ記者投票は3日開票され、MVPはセがヤクルトの古田敦也捕手(28)、パは西武の工藤公康投手(30)が選ばれた。共に初受賞。

新人王のセは、ヤクルトの伊藤智仁投手(23)、パは西武の杉山賢人投手(24)に決まった。《共同通信》

【細川護熙首相】「政治改革法案」与野党折衝に期待

細川首相は3日午後、公邸で公明党委員長の石田総務庁長官と約1時間会談し、政治改革法案の取り扱いについて意見交換した。首相は連立与党が2日に法案修正協議の5項目を決めたことなどを受け「ようやく与野党折衝の形が出来上がったので、全力でやってもらいたい。折衝の成果に期待している」と述べ、自民党との協議によって法案成立に道筋をつけることに強い期待感を表明した。

また、首相は「法案を提出している内閣として、できるだけ早く衆院での議論が終結することを期待している」と強調。アジア太平洋経済協力閣僚会議(APEC)出席のため訪米に出発する19日をめどにせず、早期の衆院通過に重ねて意欲を示した。《共同通信》

【カリフォルニア大火災】

米カリフォルニア州南部で2日発生した大規模な火災は3日、一時鎮火に向かったが、午後再び勢いを増し、緊張した状態が続いている。事態を重視したクリントン大統領は、災害救済基金から1500万ドルを緊急支出、消火活動を支後するよう指示した。ロサンゼルスに近い太平洋に面した高級住宅地マリブの火災は下火となったが、火は東に向かい、ロサンゼルス市西部の高台にある住宅地パシフィックパリセーズ地区に迫っている。同地区では、住民の避難が始まった。

リオダン・ロス市長は非常事態を宣言、厳戒を呼び掛けている。 これまでの焼失面積はマリブを中心に2万ヘクタールを超え、負傷者は消防隊員など約120人に上っている。このうち住民2人は重傷。

マリブでは俳優ショーン・ペンさんの豪邸が全焼。俳優チャールズ・ブロンソン、ブルース・ウィリスさんらの邸宅にも火が達したもようだが、被害ははっきりしていない。約6000人の消防隊員の徹夜の消火活動で、マリブの火災は40%が鎮火した。しかし、風が午後になって吹き始め、雑木林のあちこちに飛び火。人口の集中したロス市西部への延焼も懸念されている。

警察、消防当局は今回の火事も一週間前の同時多発火災と同じように、目撃証言と出火場所の捜査から放火によるものとほぼ断定した。

クリントン米大統領は3日、大規模な山火事に見舞われたカリフォルニア州民向けにテレビ演説し「連邦政府は鎮火まで尽力を惜しまない。住民の皆さんは団結して頑張ってほしい」と激励した。《共同通信》



11月3日のできごと