平成1760日目

1993/11/02

この日のできごと(何の日)

【プロ野球・正力松太郎賞】ヤクルト・野村克也監督

プロ野球の発展に貢献した選手や監督に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が2日、東京都内のホテルで開かれ、西武を倒してヤクルトを15年ぶりの日本一に導い野村克也監督(58)を選出した。

野村監督は初受賞で、ヤクルトから選ばれたのは昭和53年の広岡達朗監督(当時)以来15年ぶり2人目。表彰式は4日の「日本プロ野球コンベンション」で行われ、同監督には金メダルと副賞500万円が贈られる。選考委員は鶴岡一人、川上哲治、西本幸雄(以上野球評論家)田口雅雄(日刊スポーツ編集委員)の4氏。座長の鶴岡氏が野村監督を推薦。「4年間でチームをつくり上げた指導力を買う」(川上氏)「ID野球をうたって、チームをつくり直した」(西本氏)と手段が高く評価され全会一致で選出した。

野村監督 日本シリーズで勝つ負けるのではこうも違うものか、勝てば官軍ということを改めて感じる。こんなに評価してもらっていいのかなと思う。これからはほかのチームからも模範にされるようなチームをつくっていきたい。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【阪神・松永浩美内野手】FA申請

阪神の松永浩美内野手(33)は2日、今オフから導入されたフリーエージェント(FA)制度に基づき「FA宣言通知書」をコミッショナー事務局に郵送して、FA申請を済ませたことを明らかにした。FA有資格60選手(任意引退、引退表明の5選手を含む)のうち、手続き完了を公表したのは松永が初めて。4日にもコミッショナー事務局から公示される。

松永は阪神を含めた12球団の中で、獲得の意思のある球団と交渉した上で、次に在籍するところを選択することになる。ダイエーなどが獲得に乗り出すものとみられる。

松永は2日、大阪府豊中市の自宅前で「(FA申請する書類を)昼過ぎにポストに入れた。せっかく選手会が勝ち取った権利なんだから、無駄にはしたくなかった」とFA権利行使に至った理由を話した。阪神に移籍してわずか1シーズンという立場での行使については「別に阪神が嫌いなわけじゃない。ただ、ストレートに松永という人間をどう評価してくれるかを知りたい」と語った。

27日までが阪神との交渉期間となり、その後に阪神以外との球団との交渉が解禁となる。

阪神・中村監督 球団に最大限(引き留める)努力をしてもらおうとは思う。彼がどういう気持ちでいるのか分からない。こういう制度ができた以上、よそへ出たいというなら、しょうがないが…。《共同通信》

【連立与党】「政治改革法案」修正5項目を確認

連立与党は2日、細川首相も出席して代表者会議を開き、政治改革法案をめぐる自民党との折衝にあたっては、小選挙区比例代表並立制の総定数と議席配分問題を含む5項目を修正協議の対象とすることを決めた。5日の対自民党折衝で提示する。社会党が「絶対に譲れない問題」としていた定数配分問題を修正協議の対象として了承したことで、対自民党折衝が進展する可能性が出てきた。

首相は席上、「何としても今国会で法案を成立させたい。最終的には私が泥をかぶる」と改めて強い決意を示した。しかし社会党は「協議の項目に挙げることを了承しただけだ」と定数配分の修正には応じられないとの姿勢を崩していない。《共同通信》

【細川護熙首相】「料亭使用廃止」を宣言

「昼も夜も料亭は避けるように」―。細川首相は2日、連立与党政務幹事との昼食会場に料亭が選ばれたことに強い不満を漏らし、今後、首相官邸が主催する会合では料亭使用を避けるよう指示した。

「料亭政治」に象徴される自民党政権時代の慣習の打破を目指しているだけに、首相は昼食会に向かう途中から「料亭はやめよう」とブツブツ。首相官邸に戻ってからも、記者団の「料亭政治ではないか」との質問に「まあ昼だからね」と答えたものの、細川流政治スタイルに水を差されて、おかんむりの様子。

また同席した武村官房長官も「昼間から料亭に入るのは恥ずかしかった」と、同日夕の記者会見で打ち明けた。武村氏によると、この日の料亭は鳩山官房副長官と政務幹事の話し合いで「国会に一番近いから」との理由で選んだという。

武村氏は「昼間だから一万円ぐらいで、夜に比べれば安い」と釈明したが、「今後はホテルなどを使いたい。接待されたり、(相手が)外国人でどうしてもということはあり得るが、極力料亭は避けたい」と、細川内閣として「料亭使用廃止」を宣言した。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は2日、公邸から閣議のため国会へ着いた際、議員バッジを忘れてしまい、貸し出し用のバッジを着けながらばつが悪そうに「忘れちゃってね」と照れ笑い。記者団から「政治改革で頭がいっぱいになっているからか」と皮肉られると「そんなことはない。忘れっぽいんですよ。この間も家(私邸)に帰った時にかぎを忘れちゃってね」。記者団が「(政治改革実現の)公約は忘れませんね」と追い打ちをかけると「エヘヘヘ、そんなことはないですよ」と笑い飛ばしたが、首相も政治公約には貸し出し用のスペアがないのは百も承知?

○…自民党の森幹事長はこの日、政治改革をめぐる与野党折衝の代表として三塚政治改革本部長、津島政調会長代理を従えて国会内で与党側と初顔合わせ。与党側の代表格である市川公明党書記長に森氏が「8党会派の代表でしたかな」と質問。市川氏が「衆参に議席のある5会派で、本来(代表)は5人です」と答えるや森氏は「2人来ていないのが力があるんじゃないの」と与党窓口に新生党の小沢代表幹事や社会党の代表が加わっていないことをけん制。笑顔とは裏腹にテーブルの下では足のけり合いをうかがわせる前途多難な幕開け。《共同通信》

【米・共和党】「三大選挙」制覇

全米各地で2日行われた地方選挙で、「三大選挙」として注目されていたニューヨーク市長選と二ュージャージー、バージニア両州知事選のすべてで共和党候補が当選を果たした。大都市を制覇してきた黒人市長が今年春のロサンゼルスに続いてニューヨークでもその座を白人に譲ることになった。

民主党政権だった2州を共和党に奪還された上、自らてこ入れの遊説までしていたニューヨーク市長選でも民主党現職が破れたことで、クリントン大統領の政治運営に大きな打撃となりそうだ。特に増税問題が最大の争点だったニュージャージー州で減税派が当選し、クリントン大統領が重点課題とする増税を伴った健康保険制度改革への影響が懸念される。

民主党現職の黒人市長ディンギンズ候補(66)が再選されるか注目された2日のニューヨーク市長選は即日開票の結果、共和党候補のジュリアーニ前連邦検事(49)が大接戦の末、ディンキンズ氏を破り、24年ぶりに共和党が市政を奪回した。ジュリアーニ氏は来年1月1日、第107代市長に就任する。

ロサンゼルスに続いて米国最大の都市ニューヨークで黒人市長が退き、保守派の白人市長へ交代することは、今後の地方選挙にも大きな影響を与えることになろう。また、民主党の牙城であるニューヨーク州の中核都市が共和党の手中に落ちたことは、次期、大統領選に意欲を燃やす民主党のクオモ・ニューヨーク州知事の動向とも格み、民主党への大きな打撃になった。

2日投票の米ニュージャージー州知事選は即日開票の結果、女性で共和党のクリスティー・ホイットマン候補(47)が大接戦の末、民主党の現職ジェームズ・フロリオ候補を破った。フロリオ知事が断行した大幅増税が最大の焦点となっていたが、ホイットマン候補は30%の減税を公約し、これが勝因となった。

バージニア州知事選では、共和党のジョージ・アレン候補(41)が女性で民主党のメアリー・テリー候補(46)を大差で破った。首都ワシントンに隣接する同州は12年に及ぶ民主党支配からの政権奪回となる。 元下院議員のアレン候補は犯罪対策強化を訴えて大きな支持を獲得した。同州は法律で知事の任期を一期四年に制限しており、全米初の黒人知事だったワイルダー現知事は上院議員への転出を目指している。《共同通信》



11月2日 その日のできごと(何の日)