1993 平成5年10月23日(土)

平成1750日目

平成5年10月23日(土)

1993/10/23

【共産党・志位書記局長】椿発言 「公正さの片りんもない」

共産党の志位書記局長は23日夜、札幌市内で講演し、テレビ朝日の椿貞良・前取締役報道局長の総選挙報道をめぐる発言問題で「共産に対して公正な時間、機会を与えることは公正でなくなる」と発言したことを挙げ「公正さの片りんすらない」と厳しく批判した。

さらに、衆院政治改革特別委員会に証人喚問されることに関して批判的意見があることに触れ「一部マスコミが(報道の自由への)介入と言っているが、何をしても文句を言うなという論理は通用しない」と反論した。25日の証人喚問については「(椿氏は)国民の前で真相を明らかにすべきだ」と強調した。

また志位氏は、神崎郵政相が昭和45年の宮本共産党議長宅盗聴事件に関与していたと指摘するとともに「郵政相として不適格。現政権の一番暗い部分で共産党は徹底究明する」と述べた。

マスコミ研究者でつくっている「日本マス・コミュニケション学会」の有志約100人(呼び掛け人・新井直之東京女子大教授ら)は23日、テレビ朝日の椿貞良前取締役報道局長の国会喚問について「表現の自由、放送の自由は重大な危機に立たされている。政府、国会が証人喚問を取りやめ、(椿前取締役報道局長の発言を収録した放送番組調査会の)議事録を直ちに返却することを求める」とした抗議声明を発表した。《共同通信》



【上海・楊浦大橋】開通

世界最長の斜張橋、上海・楊浦大橋の開通式が23日、朱鎔基副首相、李鉄映国務委員らが出席して行われた。国家の重要プロジェクトである上海浦東新区開発の10大経済基盤整備事業の一つで、1991年に完成した南浦大橋に次いで浦東新区と現市街地の浦西地区を結ぶ2番目の橋となる。橋塔にある「楊浦大橋」の字は最高実力者の鄧小平氏が揮ごう、中国の経済発展のシンボル的役割も背負っている。

朱副首相は「上海は全国、全世界へ向けて発展している。浦東開発の真の発展が目の前に近付いている」と身ぶりを交えて話し、式典参加者の熱狂的な指手を浴びた。

楊浦大橋の主塔間は602メートル。アジア開発銀行から8500万ドル(約91億8000万円)の融資を受け総工費13.3億元(252億7000万円)を投入、計画工期を3カ月余り早めて2年5カ月で完成した。《共同通信》

【天皇陛下】徳島入り

天皇陛下は徳島、香川両県で開かれる第48回国民体育大会秋季大会(東四国国体)出席などのため、23日、羽田空港発の日本エアシステム特別機で徳島入りされた。国体には皇后さまも出席予定だったが、依然として言葉が出ない状態が続いているため、宮内庁は「大事を取ってしばらく様子を見る」とし、皇后さまの両県訪問は取りやめた。

宮内庁によると、皇后さまは陛下が赤坂御所を車で出る際、紀宮さまとともに正面玄関の外まで出て見送られた。羽田空港で陛下はいつもの地方旅行と変わらない落ち着いた表情で、見送りの細川首相らとあいさつを交わされた。

陛下は同日午後、徳島県庁を訪れた後、徳島市の博物館などを見学。24日は午前中、同市内の特別養護老人ホームを視察し、午後、鳴門市の鳴門総合運動公園陸上競技場で開かれる国体開会式に臨まれる。《共同通信》

【プロ野球日本シリーズ第1戦】ヤクルト8−5西武

2年連続の顔合わせとなった1993年プロ野球日本シリーズ、西武ーヤクルトは23日、西武球場に約3万2000人の観衆を集めて開幕し、ヤクルトが8−5で先勝した。

ヤクルトは一回、制球難の工藤から2四球を得た後、ハウエルが3点本塁打して先行。その後も西武投手陣を攻め、池山の本塁打などで着々と得点を重ねた。先発荒木は守備の乱れに足を引っ張られながらも、六回まで4失点。終盤は宮本、山田のリレーで逃げ切り、昨年に続いて初戦をものにした。《共同通信》

【Jリーグ・ナビスコカップ】準決勝

サッカーのJリーグ・ナビスコカップは23日、東京・国立競技場と大阪・万博記念競技場で準決勝を行い、ヴェルディ川崎(予選リーグA組1位)は横浜フリューゲルス(B組2位)を延長の末2−1で、清水エスパルス(B組1位)はガンバ大阪(A組2位)を4−2で破り、それぞれ11月23日の決勝(国立)に進出した。《共同通信》

【武村正義官房長官】コメで最終決断の時期近い

武村官房長官は23日、福岡市内で講演し、コメ市場開放と絡む新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)への対応について「米欧の話し合いはかなり整ってきている。もはや日本だけ抵抗できないくらいに進んでいるのも事実だ。最後の決断を迫られる時が近付いている」と述べ、何らかの市場開放措置を取らざるを得ないとの考えを強調した。

武村長官は先に来日した関税貿易一般協定(ガット)のサザランド事務局長と政府関係者との会談に触れ、「事務局長ははっきりとは言わないが(例外なき関税化の)原則を認めれば、実際は、数%の自由化をのんでくれたらいいという感じの話をしている」と述べ、「猶予期間付きの関税化受け入れ」案も含めて日本側と意見交換したことを示唆した。《共同通信》

【石川県・七尾南湾】ヨット10艇次々転覆

23日午前11時から同30分ごろにかけて、七尾南湾の海上でセーリングの練習をしていた金大ヨット部のヨット11艇のうち10艇が突風にあおられて次々と転覆し、20人が海に投げ出された。学生とヨットは近くにいた漁船と同ヨット部のレスキューボートに港までえい航されるなどして全員無事だった。石川県内には22日朝から強風波浪注意報が出されていた。

金大ヨット部員は23日から部員24人が参加し、七尾市つつじが浜の金大ヨット艇庫で一泊二日の合宿に入り、同日午前8時50分ごろからスナイプ級ヨット5艇、470級6艇(いずれも二人乗り)を出し、約2キロ沖合でセーリングの練習をしていた。

ところが午前11時ごろから吹き出した強風のために、ヨット10艇が相次いで転覆し、6艇のセールが破れるなどしたうえ、視界も悪くなったことから、レスキューボートに乗っていた工学部三年のA部長が七尾海上保安部に救助を要請した。

七尾海上保安部の機動艇「はまゆき」が現場海域に急行するとともに、転覆した10艇のうち4艇は同ヨット部のレスキューボートや付近を航行中の漁船1隻にえい航され、6艇は約2時間後の午後1時5分ごろまでに自力で帰港した。全身ずぶぬれになった学生たちは疲れ切った表情だった。

学生のうち10人が一年生で、ことし9月ごろから海上で2カ月間基本練習を受けただけの初心者クラスだった。

当時、七尾南湾では風速20メートルの暴風雨が吹きはじめ、急に視界が悪くなったことから、七尾海上保安部は午前11時ごろ、合宿所に電話で早く帰還するよう連絡を入れていた矢先の転覆騒ぎだった。

合宿所から救助の要請があったのは同11時25分ごろで、同保安部は「はまゆき」を現場に派遣した。現場海域は正午近くから次第に天候が回復したこともあって、直接、救助するには至らなかったものの、同保安部では「一歩間違えば海難事故につながっていた」として金大ヨット部に対し口頭で厳重注意した。同保安部の職員は「気象、海象状態に対する判断の甘さがあり、各自の技術差を考慮していなかった点に問題がある」と話している。《北國新聞》

【MLBワールドシリーズ】ブルージェイズが連覇

劇的な逆転サヨナラ本塁打で昨年に続き大リーグの王座が国境を越えた。ワールドシリーズ第6戦は23日、カナダ・トロントのスカイドームで行われ、地元ブルージェイズ(ア・リーグ)がフィリーズ(ナ・リーグ)を8−6で破り、通算成績を4勝2敗とし1977、78年のヤンキース以来の2連覇で2度目の優勝を果たした。

ブ軍は一回の3点などで試合を優位に進めたが、七回に一挙5点を失い5−6とひっくり返された。しかし九回にフ軍抑えのエース一のMT・ウィリアムズを攻め、一死一、二塁からカーターが左翼へ本塁打した。サヨナラ本塁打でシリーズに決着をつけたのは、60年のパイレーツのマゼロスキ以来二人目だが、逆転「サヨナラ」は史上初めて。シリーズの最優秀選手は、この日の先制打など6試合で12安打で打率5割、8打点のブ軍のモリターが選ばれた。《共同通信》



10月23日のできごと