平成1703日目

1993/09/06

逸見政孝さん、がん告白会見

9月6日のできごと(何の日)【逸見政孝さん】がん告白会見

アナウンサー出身の人気タレント逸見政孝さん(48)が6日、東京都千代田区の日本テレビで記者会見し「腹部に再発したがんの治療のため3カ月間、タレント活勘を休止する」と発表した。

所属事務所の社長とともに会見に臨んだ逸見さんは、時折、声を詰まらせながら終始硬い表情。「命の期限を初めて告知され恐ろしいが、公表することで病気と闘う姿勢を自分に言い聞かせたかった」ときっばり語った。

逸見さんは今年1月、胃に早期がんが見つかり3分の2を切除する手術を受けた。その後、仕事に復帰したが5月、腹部にウズラ卵大のしこりがで、摘出して調べたところがん細胞を発見。今月3日の精密検査の結果、腹壁と腹膜にがんが再発し、放置すれば1年程度しか持たないと分かっため、今回の措置に踏み切った。7日に都内の病院に入院し、今週中にも手術する。《共同通信》



【社会党・山花委員長】韓国・金泳三大統領と会談

訪韓中の山花社会党委員長(政治改革担当相)は6日午後、金泳三大統領を青瓦台(大統領府)に表敬訪問し、約30分間会談した。両者は今後、日韓両国が「未来志向の新しい関係」を築いていくべきだとの認識で一致。金大統領は社会党が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)寄りだった朝鮮半島政策を転換したことを評価し、北朝鮮の核問題解決に社会党も協力するよう要請。従軍慰安婦問題では、日本政府に金銭的な補償を求めない姿勢を改めて示した。金大統領の「評価」を得たことにより、今後社会党は日韓両国間の懸案について政府与党として積極的に関与していく構えだ。

金大統領は山花委員長の訪韓について「社会党委員長としての初めての訪韓はそれ自体が重大な意味を持っている」と歓迎の意向を表明。「社会党はこれまで北朝鮮側にだけ立っていたと思われたが、韓国に対する政策を変化させたことを評価したい」と政策見直しを積極的に評価した。

また山花委員長が北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)脱退に反対し、国際原子力機関(IAEA)の査察問題の円満な解決を求める社会党の方針を説明したのに対して、金大統領は「今後、(韓日)両国が引き続き協力して解決のために努力していきたい」と述べ、日本政府と共に社会党が解決に協力するよう求めた。

従軍慰安婦問題で金大統領は「物質的な補償を求めず、自助努力で解決しなければならない」と述べた。山花委員長は「日本として道義を通す観点から解決していかなければならない」と道義的な補償措置に前向きな考えを示した。《共同通信》

【自民党・河野洋平総裁】公的助成など譲歩せず

自民党の河野総裁は6日昼、前橋市内で記者会見し、連立与党の政治改革案に対し「基本的理念、哲学に隔たりがあり、足して2で割ればいいというものではない」と述べ、自民党案と開きのある衆院の総定数や政党への公的助成額の問題では譲れないとの考えを強調した。

河野氏は、連立与党案が公的助成を自民党案の倍の総額600億円としていることについて「かつて社会、公明両党も300億円を提案した。突如、600億円に倍増させた理由が分からない。国民に目を向けた政治改革政権と規定していながら、積算の基礎が不明だ」と厳しく批判した。

衆院の総定数では、自民党案が公職選挙法の本則の471に削減する方針を示しているのに対し、連立与党案が500にとどまっていることに触れ、「国民から削減の強い声がある。こうした声を一顧だにしないことは、主張と実行に乖離がある」と指摘した。

ただ、河野氏は臨時国会での政治改革法案の成立には柔軟な対応をするの姿勢を併せて示し、自民党案を試案として出すかどうかについては「まだ決定していない。政府案がすんなり決まるかどうか分からないし、政府の出方を見るのも必要だ」と述べた。《共同通信》

【連立与党】所得減税めぐり対立

連立与党5会派の政策幹事会が6日午後、衆院議員会館で開かれ、景気対策をめぐって意見調整した。焦点の所得税減税については、実現を強く求める社会、公明、民社3党と財源などに配慮して慎重な新生、さきがけ日本新党間との見解がなお対立、8日に改めて政策幹事会を開いて協議することになった。

この日の会議では、政府が4月にまとめた総合経済対策のフォローアップ、公定歩合引き下げなどの金融政策の機動的運営、住宅減税などの政策減税実施を中心に話し合った。しかし、与党側が景気対策の柱として検討中の第二次補正予算の規模、内容などは具体的に詰まらなかった。

また、所得税減税をめぐっては新生党やさきがけ日本新党側から、実施した場合の効果について依然疑問視する意見が出た。このため、踏み込んだ調整には至らなかったという。

各党は8日の政策幹事会でも結論が出ない場合は、9日に引き続き論議する予定。これに先立ち、7日に国対委員長クラスの政務幹事も加えた合同幹事会で所得税減税について幅広い見地から意見交換することにしているが、調整に手間取れば各党会派の書記長クラスで構成する代表者会議での政治判断にゆだねる可能性も出てきた。《共同通信》

【ルノー、ボルボ】合併へ

フランスの国営自動車メーカー、ルノーとスウェーデンの自動車メーカー、ボルボは6日、来年1月1日に合併すると発表した。欧州市場での日本車などとの競争に対抗し、地位強化を狙った合併で、新会社は乗用車部門で世界6位、トラック部門で同2位となり、欧州最大規模の自動車メーカーが誕生する。

両社首脳がパリのルノー本社で発表したところによると、新会社の名称は「ルノー・ボルボ」。新会社の株式の65%をフランス政府が、35%をボルボ側が所有。本社はパリの現在のルノー本社に置かれるが、経営戦略機能は両国に二分される。新一会社の社長にはルイ・シューエイツェル現ルノー社長が就任する。

両社は1990年以来提携しているが、合併で2000年までに約300億フラン(約5600億円)の経費節約が見込まれるという。

ロング・フランス工業・郵政・通信・貿易相は合併を歓迎するとともに、ルノーを95年ごろまでに民営化したいとの方針を表明している。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】ローマ入り

天皇、皇后両陛下は、6日午前11時半(日本時間同日午後6時半)、政府専用機でローマのチャンピーノ空港に到着された。伊訪問の公式日程が始まり、両陛下は、古代ローマ風の騎馬隊も出てローマ市内の大統領官邸で華やかに行われた歓迎行事の後、スカルファロ大統領と会見された。

この日、両陛下は非公式滞在中のフィレンツェからどピサ経由でローマ入り。空港ではイタリアの閣僚のほか、日本人学校の小中学生約25人も出迎えた。

歓迎行事は18世紀にローマ法王の夏の宮殿として完成した大統領官邸の中庭で行われた。古代ローマ軍を思わせる銀色のかぶととよろいで着飾った約20人の騎馬隊と、カーキ色の軍服に銃を持った陸軍の儀じょう兵約130人が整列する中、大統領と一人娘のマリアンナさんが両陸下を出迎えた。両陛下は会見終了後、大統領主催の昼食会に臨まれた。《共同通信》

イタリア訪問中の天皇、皇后両陸下は6日夜(日本時間7日未明)、ローマ市の大統領官邸で開かれたスカルファロ大統領主催の晩さん会に出席された。大統領は戦争の歴史に深い反省を込め「両国民は世界の平和を実現する義務を担っています」とスピーチ。天皇陛下は両国の長い交流を振り返り「過去の教訓を生かしその上に新たな文化、文明を創造していくことが求められています」と述べ、第二次大戦の歴史を踏まえた友好と親善を強調された。

晩さん会には両陛下、大統領のほかチャンピ首相夫妻、上下両院議長ら両国から約50人が出席。食事の後、あいさつに立った大統領は「両国の歴史は共に平和を知らないページ、戦争のページ、他国民に不幸をもたらしたページを持っており、いまだに平和の訪れていない所に平和をもたらせるよう全力を尽くし過去の過ちを償わなくてはなりません」と平和への自国の責任を強調。

これに対し陛下はマルコ・ポーロの「東方見聞録」以来の日本・イタリア間の文化交流を振り返り、訪問の意義について「両国国民の交流と友好を深め、お互いに新しい未来に向かって歩む上で一つの契機になれば幸いです」と述べられた。《共同通信》



9月6日のできごと