平成1704日目

平成5年9月7日(火)

1993/09/07

【創価学会】宗門と決別

日蓮正宗(総本山・大石寺=静岡県富士宮市)の宗門との紛争が続いている信徒団体、創価学会(秋谷栄之助会長)は7日、総務会を開き、宗門側が2年前から授与を拒否している信仰の対象「本尊」を独自に授与することを決めた。この決定で創価学会は宗門側と決別。今後も名称や教義を変えないとしているものの、宗教団体として自立した形になる。

創価学会が独自に授与する本尊は日蓮正宗の「中興の祖」とされる日寛が書写した本尊(栃木県・浄圓寺所蔵)の複写。本尊を持っていなかった学会員や今後の入会者に10月1日から授与する。既に持っている会員はそのままで新たな本尊との交換はしないという。

学会員はこれまで、大石寺にある宗祖日蓮の直筆で板に書いた曼陀羅の「大御本尊」を歴代法主が書写したものを本尊として、日常の勤行の対象としてきた。

しかし平成2年12月、創価学会の池田大作名誉会長らの発言をめぐって宗門と学会が対立。宗門側は、「宗規を改正して池田名誉会長を総講頭(信徒総代)などから解任。3年11月には学会に解散、破門を通告し、本尊授与も停止した。

学会側は日顕法主の退座を要求するなど対立は激化、新規会員や入会希望者には本尊がない事態が続いていた。

創価学会広報室の話 今回の決定は宗祖日蓮大聖人の教えに立ち戻って出された。民衆のための仏法という本来の姿を目指す「平成の宗教改革」として意義は大きい。

日蓮正宗宗務院 創価学会は現在、日蓮正宗から破門された集団であり、全く無関係の団体。今回は本尊に関する重大な過ちを犯した。これで創価学会は日運正宗の仏法とかけ離れた邪教、実質的な新興宗教「池田教」の旗揚げをしたことになる。その創価学会の本噂に功徳利益の力など絶対にない。《共同通信》



【細川護熙首相】景気「後ずさりしかねない状況」

細川首相、三重野日銀総裁は7日、都内で開かれた生命保険大会でそれぞれあいさつし、景気の現状について「後ずさりしかねない状況」(細川首相)、「個人消費や設備投資が低迷を続け、まだはっきりした回復の兆しは出ていない」(三重野総裁)などと、いずれも従来にない厳しい景気認識を示した。

首相は景気の現状について、足踏みまたは後ずさりする状況にあると指摘した上で、これを打開するため「規制緩和や円高差益の還元などの問題に適切に手を打っていきたい」とし、20日をめどに対策をまとめることを表明した。

三重野総裁は冷夏・長雨の影響で個人消費が低調に推移している上、企業収益の悪化で設備投資も低迷していると指摘、10日に日銀が発表する企業短期経済観測調査を前に「年度後半から景気が回復する」との日銀のシナリオを名古屋での記者会見に引き続き事実上修正した。

総裁は公定歩合引き下げについては触れなかったものの「最近までの急速な円高進行が企業マインドや設備投資に与える影響」に注目すると述べ、新経済対策などこれまでの財政・金融政策の効果を見守りながら金融政策を運営していく方針を表明した。

政府が取りまとめを急いでいる規制緩和や取引慣行の見直しについては「国内の投資機会の拡大を通じて内需の増加や経済の効率化に役立つ」と強調し、着実に実行していくことを要望した。《共同通信》

【比・マルコス元大統領】遺体が故郷へ

フィリピンのマルコス元大統領の遺体が7日、ハワイからのチャーター機で元大統領の故郷のフィリピン・ルソン島北部北イロコス州に運ばれ、元大統領は亡命以来、7年7カ月ぶりになきがらで帰還した。遺体が到着するラワグ市では、イメルダ・マルコス夫人、エストラダ副大統領、エドワルド・コファンコ前大統領候補をほじめ、マルコス忠誠派市民ら約1万人が出迎えた。

マルコス家の希望した遺体のマニラ首都圏埋葬について、フィリピン政府はマルコス忠誠派が政治的混乱を引き起こす機会に利用することを懸念、これを認めなかった。しかし、マルコス忠誠派は既に国内では風化しつつあり、遺体の帰還がフィリピン政治に及ぼす影響はほとんどないとみられている。《共同通信》

【筒井康隆さん】「断筆宣言」へ

作家の筒井康隆さん(58)が、差別表現への糾弾が過激になる今の社会風潮に抗議して「断筆宣言」することが7日までに分かった。

直接のきっかけとなったのは、角川書店発行の高校国語教科書に使われた小説「無人警察」に差別的表現があると、日本てんかん協会から抗議を受けたこと。近く発売の雑誌「噂の真相」に連載中の「笑犬楼よりの眺望」で断筆を正式宣言する。

この中で筒井さんは「あたしゃ、キれました。プッツンします」と書き出し、「これは現在の『ことば狩り』『描写狩り』『表現狩り』が『小説狩り』に移行しつつある傾向を感じ取った作家のささやかな抗議である」とし、今後は小説、エッセーなど新たな執筆依頼は断り、いま執筆中の連載もやめると宣言している。

筒井康隆さん 差別表現糾弾の風潮に抗議するストライキです。日本てんかん協会が謝りに来るなら別だが、そんなことはないでしょうから無期限に筆を断つことになるでしょう。私の作品のファンの方も何らかの形で支援してくださると思う。一人でも多くの人に今の文化状況を認識してもらえればと思います。《共同通信》

【自民党・河野洋平総裁】政局、年末が最初のヤマ場

自民党の河野総裁は7日午後、党本部でのシェール駐日ドイツ臨時代理大使との会談で、解散―総選挙の見通しについて「今年の年末、来年の今ごろ、再来年の1、2月は注意深く見ていかなければならない時期だ」と述べ、政治改革関連法案処理がヤマ場となる年末に最初の政局の節目を迎えるとの認識を示した。

細川連立政権については、「ぜい弱で、意見不一致を心配している」とした上で、「社会党はこれまで保守党の政策遂行のブレーキ役を果たしてきたが、ブレーキ役を放棄してアクセルの役になれば、日本全体がアクセルを踏むことになりかねない」と、社会党の姿勢への懸念を明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は7日、官邸を訪れた岩手県の「りんどう娘」から色とりどりのリンドウの花を贈られてニコニコ顔。花に顔を近付けて、2、3回においをかぐと「二日酔いや胃腸に効くそうですね。知っていましたか」と訪問団に逆質問した。このやりとりを聞いて、首相の酒量が増えたかと心配した記者団が「だいぶん、ストレスが増えたのでは」と尋ねると「いえいえ、そんなことはないですよ。全然」と笑い飛ばした。政治改革や景気対策など難問が山積する中、さぞ胃の痛い毎日と思いきや、常々「自然体」をアピールしている首相にストレスは無縁?

○…この日午前、国会内で開かれた連立与党の政策、政務合同幹事会で新生党の愛知和夫氏は社会党委員長選で名前が浮上している村山富市国対委員長に「だいぶ、話題になっていますね」と水を向けると、村山氏は「関係ない」と素知らぬ顔。愛知氏が「委員長選はいつですか。焦点の人じゃないですか」とさらに追い打ちをかけると、村山氏は「出たい者が出なさいということじゃ。人間にはやれることと、やれないことがあるからな」と、なかなか行方がつかめない委員長選に、半ばなげやりの様子。《共同通信》

【テニス・伊達公子選手】全米4強逃す

テニスの四大大会今季最終戦、全米オープン第9日は7日、ニューヨークのナショナル・テニスセンターで女子シングルス準々決勝などを行い、伊達公子(ヨネックス)は第11シードのマヌエーラ・マレーバフラニエール(スイス)に5−7、5−7で敗れ、日本人初の全米オープン準決勝進出はならなかった。

伊達は第1セット、4−1と優位に立った。しかし自分のサービスをブレークされた第6ゲームから4ゲームを連取されセットを失った。第2セットも、5−4でのサービスゲームにセットポイントを握りながら、逆転を許し、ベスト4入りを逃した。

女子シングルスの第1シード、シュテフィ・グラフ(ドイツ)は、同じく準々決勝で第5シードのガブリエラ・サバチーニ(アルゼンチン)を6−2、5−7、6−1で破り、ベスト4に進んだ。

男子シングルス4回戦では、全豪覇者で第1シードのジム・クーリア(米国)が第15シードのセドリク・ピオリーン(フランス)に5−7、7−6、4−6、4−6で敗退する波乱があった。《共同通信》



9月7日のできごと