平成1692日目

平成5年8月26日(木)

1993/08/26

【レインボーブリッジ】開通

東京港をまたいで都心と臨海副都心を結ぶ東京の新名所レインボーブリッジの開通式が26日午後、行われた。全長798メートルでつり橋としては東日本最大。上下層構造の上段に首都高速道路、下段に臨海新交通システムが通り、首都高速道路の渋滞緩和が期待される。

橋の下段は東京都の臨港道路と遊歩道が開通、臨海交通システムの営業は平成7年度の予定。橋の両側には展望室が設けられ東京ベイエリアが一望できる。《共同通信》



【細川護熙首相】改憲の考え「なし」

国会は26日午前10時すぎから参院本会議を開き、細川首相の所信表明演説に対する2日目の各党代表質問に入り、参院でも論戦が始まった。首相は自衛隊と憲法の関係について「連立与党内にはさまぎまな考えがあるが憲法が主権国家として固有の自衛権を否定したものではなく自衛隊は必要最小限の自衛力であるから憲法に反しない」と明確に自衛隊合憲の見解を表明した。

その上で首相は自衛隊の国連平和維持活動(PKO)派遣について「与党内に別組織(派遣)論などいろいろな考えがある。私も自分なりの意見を持っているが、それらを超え(前内閣の政策を踏襲し)PKO協力法に基づき実績を積み重ねていくことが大事だ」と述べ、別組織でなく今後も現行法に基づきPKO協力を続けていく意向を示した。

自民党の斎藤十朗参院議員会長は連立政権について「連立各党は憲法と自衛隊、PKOへの対応などの点で数多くの相違点を持っている。基本政策を棚上げした理念も政策もない無責任な連立政権だ」などと批判し、首相を追及した。

首相は「8党派は主張を持ち寄り、譲るべきは譲り、合意をまとめた。基本政策の棚上げではない。国民に対して責任を持つのは(各党固有の政策ではなく)政権としての政策だ」と反論。連立政権の性格を「硬直した不毛の対立から柔軟な成熟した民主主義の時代に入った」表れと意義付けた。

国会は26日午後、衆院本会議で2日目の代表質問を行い、自民党の町村政調副会長、共産党の不破委員長が質問に立った。

細川首相は、憲法改正問題について「国民の中で合意が形成されているとは受け止めていない。現段階では憲法改正を政治日程に乗せることは考えていない」と、改正の意思がないことを明言。連立政権内でも「現行憲法の理念と精神を堅持することで合意している」と強調、憲法改正を論議する審議会の設置も念頭にないことを表明した。

町村氏が、連立与党内で安保・自衛隊、原発などの基本政策が一致していないと追及したのに対し、山花政治改革担当相は「社会党の固有の政策を堅持しながら、連立政権の基本合意に基づいて実行したい」と、具体的な政策課題への言及を避けた。しかし、上原国土庁長官は「冷戦後の情勢に見合う方向に日米安保体制を改めていく努力をするよう主張するのは当然。自らの政治信念、信条を捨てるつもりはない」と主張、基本政策の見直しを進めるべきだとの認識を示した。このため自民党は閣内の不統一が露呈したと批判、審議が一時中断した。

首相は「上原氏の個人的信念で、内閣の一員としての立場を尊重するという言葉を信じる」と引き取ったが、基本政策をめぐる連立与党内の足並みの乱れは後を引きそうだ。

首相は、政治改革について、企業献金廃止の方向を打ち出すとともに、選挙制度、腐敗防止など抜本改革を一括して今年中に実現する決意を改めて表明。

不破氏が政党への公的助成が憲法上問題があると指摘したのに対し、首相は「公費助成は民主主義のコストとの国民の理解の下で負担してもらう制度。使途に行政が介入することはできないし、国民の思想、良心の自由を侵犯することはない」と述べ、憲法に抵触しないとの見解を明らかにした。

このほか、首相は前国会で廃案となった自衛隊法改正案について「速やかな成立が必要で、早期に提出したい」と強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は26日午前、代表質問のため赴いた参院の正面玄関で立ち止まり、議員の登院を示すランプを指で追いながら懸命にだれかの名前を探している様子。ややあって歩き始めたが記者団に「うっかりしちゃった。まだ参院議員のつもりだった」と照れ笑い。探していたのは自分の名前だった。記者団に「正面玄関から入ったのは参院議員時代以来、初めてか」と聞かれると「いえいえ、そうじゃありませんよ」とバッが悪そうだったが、代表質問2日目の“うっかり”は緊張からか、それとも細川流リラックスのし過ぎ?

○…社会党の日野政審会長はこの日、連立与党幹事の会合を終えて記者会見。景気対策をテーマに大蔵省、経企庁幹部らから説明を受けたことを紹介しながら「なかなかうまい手はないので知恵を絞っているところだとの説明だったが、それは与党も同じだ」と所得税減税実施で与党内の見解が分かれていることに頭が痛いよう。会合では減税の是非をめぐり丁々発止のやりとりがあったようだが「内容は伏せることになっている。どの党が何を言ったのかも言わない約束だ」と連立与党の一体性保持に大わらわの体。《共同通信》

【米疾病予防センター】たばこ1本で寿命7分縮む

米疾病予防センターは26日、米国民が喫煙によりたばこ1本につき7分間寿命を縮めており、1990年の1年間だけで国民合計で504万年の寿命が失われたとの報告を発表した。

報告によると、90年に紙巻きたばこの喫煙が、原因と思われる病気で死亡した米国民は41万8690人で、全死亡者の約2割に達する。喫煙には葉巻などは含まれていない。同センターによると、喫煙が理由で死亡した者は計算上、1本吸うのに約7分かかっているが、これは1分経過することに寿命を1分間減らしていることと同じという。米国には約4600万人の喫煙者がおり、同センターのエリクセン博士は「喫煙はいつやめても、遅くない」と忠告している。《共同通信》

【マイケル・ジャクソンさん】疑惑深まる

米国のスーパースター、マイケル・ジャクソンさん(34)に性的いたずらをされたと訴え、警察の捜査のきっかけをつくった13歳の少年は、ロサンゼルス郡児童福祉局のケースワーカーに対し「マイケルとは抱擁からキス、性的関係にまで進んだ。関係は4カ月続いたが、彼はこれは運命だと言っていた」と2人の関係を説明していたことが26日明らかになった。AP通信がケースワーカーの報告書を基に報じた。

ロサンゼルス・タイムズ紙は同日、警察がこの少年を含む4人の少年との性関係について捜査を進めていると伝えるなど「疑惑」はエスカレートする一方で、スーパースターのイメージは大きく傷付いている。《共同通信》



8月26日のできごと