平成1661日目

1993/07/26

【政府】元慰安婦に聞き取り調査開始

日本政府は26日午前、日韓両国間の懸案となっている第二次大戦中の従軍慰安婦問題の解決のため、ソウル市内で元慰安婦の金学順さん(69)ら約15人の聞き取り調査を始めた。調査は一日に5人ずつ、28日まで3日間行われる予定。 支援団体の韓国太平洋戦争犠牲者遺族会(梁順任共同代表)の協力を得て、日本政府から内閣外政審議室の木村政之審議官ら担当者が訪韓、オブザーバーの野中邦子弁護士ら2人が立ち会って同日午前10時すぎから同遺族会事務所で始まった。

日本政府は、この聞き取り調査での元慰安婦の証言を基に、来月中に最終調査報告書をまとめて韓国政府に伝える方針。日本政府は報告書で、慰安婦の募集が事実上強制的に行われたとの韓国側の主張を認め、日本側の誠意への韓国側の理解を求めたいとしている。

政府筋は26日午前、元従軍慰安婦問題について、韓国以外についても「やっていくことになる」と語り、中国人やフィリピン人などの元慰安婦調査についても行う考えを明らかにした。 政府は昨年7月、同問題の実態調査結果を公表。外国人慰安婦には朝鮮人のほかに中国人、台湾系中国人、フィリピン人、インドネシア人もいたことが明らかになっている。《共同通信》



【松任谷由実さん】シングル「真夏の夜の夢」発売

【アシアナ航空墜落事故】

韓国アシアナ航空のソウル発木浦行き国内線旅客機ボーイング737(乗客100人、乗員6人)が26日午後3時半ごろ、激しい風雨の中で木浦空港への着陸ができず、南西約7キロの全羅南道海南郡の山中に墜落した。韓国交通省の事故対策本部によると、同日深夜までに乗客ら44人の死亡が確認されたが、いずれも重軽傷を負っている。残る66人の死亡も確認された。《共同通信》

【日本興業銀行、日本長期信用銀行、農林中央金庫】営業開始

銀行の証券子会社が26日から営業を開始し、銀行と証券の垣根を越えて相互参入する金融新時代が幕を開けた。営業を始めたのは日本興業銀行、日本長期信用銀行、農林中央金庫の証券子会社3社。

今秋には、証券会社の信託銀行子会社が、来年には都市銀行や信託銀行の証券子会社がそれぞれ設立される見通しで、銀行、証券入り乱れての戦国時代に突入する。《共同通信》

【社会、新生、公明、民社、社民連】並立性受け入れ確認

非自民連立政権を目指す社会、新生、公明、民社、社民連の5野党は26日夜、国対委員長らで構成する連絡会議を開き、日本新党・新さきがけが提唱した「政治改革政権」構想を基本的に受け入れることを確認。連立樹立に向け、両新党との七党で書記長レベルの政権協議を27日に開くとして、両党に参加を呼び掛けた。

一方、自民党も27日の総務会で両新党の提案受け入れを党議決定する予定で、特にさきがけに対する非公式な連携打診を強めた。さきがけは自民党の総裁選を含めた政治改革への対応を見極める意味で、27日の書記長会談への出席は見合わせる方針だ。このため5野党が連立樹立に向けて目指す7党党首会談の実現には曲折も予想される。

連絡会議に先立ち、5野党はそれぞれ、両新党が提案した政治改革案の軸である小選挙区比例代表並立制について党議決定の手続きを進めた。

午前中に幹事会で決定した新生党に続いて、民社党が拡大三役会で、公明党は中執委でそれぞれ決定。社会党は党内に並立制への抵抗が強いことから、代議士懇談会、参院議員総会に続いて、政治改革・選挙制度プロジェクトや中執委で党内論議を尽くした。中教委では「社会党が縮小してしまう」(和田副委員長)との強い反対論も出たが、非自民政権の実現を最優先させて、両新党の提案を受け入れた。《共同通信》

【自民党】改革政権構想を支持

自民党は26日夕、党本部で宮沢首相(党総裁)も出席して緊急の政治改革推進本部拡大幹事会を開き、日本新党、新党さきがけが先に提唱した「政治改革政権構想」について対応を協議し、自民党として両党の呼び掛けを受け入れる基本姿勢を決め、27日この党議決定を目指す方針を確認した。

選挙制度改革については「既に党議決定している政治改革大綱における基本的考え方に基づき、小選挙区比例代表並立制の実現を期する」として、両党が求めた並立制を自民党としても支持する方針を明確にした。《共同通信》

【政界談話室】

○…海部前首相は26日午後、憲政記念館での自民党政治改革推進議員連盟総会に出席、総裁選出馬を強く求められた。総会後の会見で「政治改革ができなければ死んでも死に切れない。再出発へのスタートだ」と力説したものの、自らの出馬については「名前は出たが、それとこれとは別」と言及を避けた。隣の加藤元政調会長が「並立制の私的所有権は海部さんにある」とそそのかしたが、海部氏は「今日は趣旨説明だからね」と、おとぼけ。終始、出馬への言質を取られないようにと必死だった。

○…公明党はこの日の中執委で、日本新党と新党さきがけが提唱した「政治改革政権」構想受け入れを党議決定。その後の会見で市川書記長は「記者団の「自民党が並立制に乗って、大連立にはならないか」との質問に「にわかには信じられない。それなら前国会・会期末でなぜ言わなかったのか」と、自民党の党議決定には疑問を呈した。さらに「100メートル先の針の糸を通すように難しいのでは。梶山幹事長の言葉をそっくり返します」と、梶山氏が並立制の党内取りまとめの難しさに使った表現を逆手に取り、嫌みたっぷり。《共同通信》



7月26日のできごと