平成1588日目

平成5年5月14日(金)

1993/05/14

【ポル・ポト派】総選挙は内戦誘発

カンボジア総選挙への参加を拒否しているポル・ポト派のキュー・サムファン議長は14日、ポト派放送を通じて声明を読み上げ、総選挙を断固拒否すると改めて強調するとともに「強行すれば内戦を誘発するだけだ」と警告した。議長が自ら放送で声明を発表したのは極めて異例で、選挙が間近に迫っていることから、国民に選挙ボイコットを訴えるのが狙いとみられる。

議長は声明で「国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が組織した総選挙は、ベトナムのかいらい政権を合法化するものであり、これによってカンボジ一アはベトナムに永久に占領、吸収されてしまうだろう」と述べ、選挙がカンボジア人民に対する犯罪的行為であると糾弾した。

議長はさらに、選挙実施に反対する人民、プノンペン政権軍兵士、民兵らがシエムレアプ、コンポントム、バタンバン、コンポンスプーなど各州で反乱を起こし、政権軍地区司令部、州庁舎などを攻撃、破壊した。と述べた。

最後に議長は、カンボジア問題を解決する最善、唯一の方策はカンボジア最高国民評議会(SNC)のシアヌーク議長が発表した「救国構想」であると述べ、この実現のため全力を挙げると強調した。《共同通信》



【久保田利伸さん】シングル「夢 with You」発売

【大相撲夏場所】6日目

大相撲夏場所6日目(14日・両国国技館)横綱曙、関脇若ノ花はともに会心の相撲で6連勝を飾った。曙は寺尾を一方的に突き出し、大関を目指す若ノ花は栃乃和歌を寄り切った。大関貴ノ花は琴の若を下して1敗を守り、大関小錦は3勝目を挙げ、五分の星に戻した。新小結貴ノ浪は関脇武蔵丸を破り5勝1敗。武蔵丸は2連敗。この日の結果、幕内は全勝が曙、若ノ花に平幕の貴闘力を加えた3人。十両は湊富士が6戦全勝。《共同通信》

【カンボジア選挙監視要員】邦人全員タケオに

国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)は14日、タイのパタヤで研修を受けている50カ国以上の計約950人の選挙監視要員のカンボジア国内での配置先を発表、日本人要員41人は全員が自衛隊施設部隊の基地があるタケオ州に配置されることが正式決定した。17日朝、パタヤ近くのウタパオ基地から国連機でカンボジア入りする。

UNTACは各国要員の配置について、万一の攻撃を受けた際の避難場所確保のため、その国の部隊基地の周辺に優先させた結果、同国内で治安が悪いシエムレアプ州にはパングラデシュ、コンポントム州にはインドネシアと中国、パンテイミエンチェイ州にはオランダの各要員が重点配置されることになった。《共同通信》

【カンボジアPKO】宮沢首相、武器返却に懸念

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

国会は14日、参院本会議を開き、13日の衆院本会議に続きカンボジアでの国連平和維持活動(PKO)に関する緊急質問をした。

宮沢首相は答弁でカンボジア暫定統治機構(UNTAC)がポル・ポト派を除く3派に武器を返却すると伝えられたことについて「現時点で承知していない」としながらも「各派が自制し、選挙を間違いなく行うことでカンボジアの再建が進められることを強く希望する」と述べ、武器返却による戦火拡大に懸念を表明した。《共同通信》

【自民党・塩川正十郎氏】連用制に前向き

14日の衆院政治改革調査特別委員会で、自民党の塩川正十郎氏は民間政治臨調の連用制案に対して、個人的意見としながら「真剣に検討したい。アイデアを入れてもいい」と述べ、前向きに検討する姿勢を示した。

社会党の佐藤観樹氏は「小選挙区の数をいくつまで譲れるかが大きなポイントだ。あとは大きな問題ではない」と述べ、小選挙区300、比例代表200の議席比率を見直せば妥協もできるとの見解を明らかにした。

社会党の堀昌雄氏は小林良彰・慶大教授が提言した。「小選挙区比例代表両立制」を検討の対象に加えるよう求めた。

これに対して自民党の石井一氏は「非現実的な案で、自民党として取り上げる意思は全くない」と強調。理由として①併用制よりも超過議席が増える②完全比例代表制に極めて近いーことを挙げた。社会、公明両党も消極的な姿勢を示した。

妥協案作りの場について、塩川氏は「舞台の中心は委員会だが、国対委員長会談や幹事長・書記長会談、場合によっては党首会談もあり得る」と述べ、状況によっては社公両党が要求している党首会談にも応じる構えを見せた。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮沢首相は14日、予定外の静岡県袋井市のお茶娘の表敬訪問で、手もみの新茶のプレゼントを受けた。贈られた金色の茶つぼを手に「ぼくは人一倍飲む方ですから」とうれしそうな表情。贈り主の遠州中央農協関係者の「お茶は病気に薬効がある」という説明を受けると、首相は「元気になるんでしょ」と念を押し、自らを元気づけたい様子。カンボジアの国連平和維持活動(PKO)、政治改革と息のつけない難題を抱えている最中だけに、お茶一つでも援軍に付けたいところか。

○…社会党の赤松書記長はこの日の記者会見で、17日に都内のホテルで開く党主催の政治資金集めパーティーについて「チャリティーオークションをやって福祉関係などに寄付したい」と新企画を披露。オークションにかける品物にはサッカー・Jリーグの人気者、三浦知良選手のサイン入りのボールも用意するなど力を入れている様子をうかがわせた。しかし、パーティーの売り上げ目標の5億円から寄付したら、という意地悪質問には「使う先が決まっているし、パーティーの責任者は副委員長だし…」と、とたんに歯切れの悪い答え方。《共同通信》



5月14日のできごと