平成1587日目

平成5年5月13日(木)

1993/05/13

【商業捕鯨】再開できず

国際捕鯨委員会(IWC)京都総会で13日、南氷洋鯨聖域提案と、鯨資源の管理・利用を目指す改訂管理制度(RMS)がともに来年の総会に先送りされる見通しとなった。いずれも捕鯨、反捕鯨両派が先送りの決議案を提出したためで、痛み分けの形。RMSが事実上継続審議となったことにより、今総会でも商業捕鯨再開の道は結局開かれなかった。

聖域案は商業捕鯨再開阻止を狙って昨年、反捕鯨国のフランスが提出。今総会で中心議題となったが賛否両論が衝突し、11日の技術委員会では賛成13、反対8、棄権10と票が分かれた。

こうした流れから、反捕鯨国側は今総会での強行採決は得策でないと判断。同案を先送りする意向を固め13日、ブラジル、チリなど5カ国が「来年の総会で決めることとし、一年間作業部会を設けて検討する」との決議案をまとめた。本会議で提案国フランスが強硬に投票を主張する可能性も残されているが、その場合も可決に必要な4分の3の賛成を得ることは不可能とみられる。

また商業捕鯨再開へのカギとして日本などが今総会で完成を目指していたRMSについては、日本とノルウェーが同日、来年の総会での決定を求める決議案を提出し、今総会での成立を事実上断念した。これにより決議案の可否にかかわらず、今年の成立の可能性はなくなった。

また、この日午前の総会では日本が提出していたシロナガスクジラの調査提案が全会一致で可決された。《共同通信》



【宮沢喜一首相】PKO撤退考えない

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

国会は13日午後の衆院本会議で、日本人文民警察官殺傷事件を受けカンボジアでの国連平和維持活動(PKO)について河野官房長官の報告を受けて与野党が緊急質問をした。

宮沢首相はパリ和平協定の基本的枠組み、停戦合意を含むPKO参加5原則は崩れていないとの認識を改めて示した上「日本だけが撤収し、眼前に迫っている総選挙を現実に行えないような事態にすることは国際的な評価を得るゆえんではない」と述べ、現段階で日本独自に撤退する考えのないことを強調した。

首相はまた、総選挙の延期を国際社会に訴えるべきだと社会党などが迫ったのに対し「延期すればポル・ポト派が選挙に参加する見込みがあるわけではなく、延期で得るものは何もない」と拒否。「延期は選挙不参加を奨励することになりかねず、和平協定の精神をないがしろにするものだ」と延期論を強くけん制した。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮沢首相は13日、国連平和維持活動(PKO)集中審議の衆院本会議を前に記者団とサッカー談議。記者団が「プロサッカーのJリーグが開幕しますが」と尋ねると、首相は「ああそうだね。テレビでも時々見ます」と興味ありげ。少年時代を思い出してか「僕のころはサッカーだったんだよ。そんな難しくなくて単純だった」とにこにこ顔だったが、衆院本会議場では一転してPKO要員の安全対策、撤収を迫る野党と激しい応酬。首相答弁にはやじが飛び、終始渋い表情だった。

○…この日の政治改革調査特別委は、社会党の後藤茂氏の質問中に5分間中断のハプニング。自民党席に3人しか座っておらず、野党側から「定足数に達していないぞ」とクレームがつき、事務当局が呼び集めに走った。この間「自民党の若手は自分の質問だけ済ませて出て行く。どういう教育をしているんだ」「政治改革をやる気がないのが天下に示された」と猛烈なやじ。議運委理事会から慌てて戻ってきた掛け持ちの自民党議員を見て、社会党の佐藤観樹氏は民間臨調の妥協案・小選挙区比例代表連用制をもじって「理事の連用制だな」。《共同通信》

【日産自動車】トヨタのエンジン部品購入

日産自動車は13日、自動車のエンジン部品であるバキューム・ポンプを、トヨタグループの有力部品メーカー、愛三工業(本社愛知県大府市)から購入し、95年春に発売する乗用車に使用することを明らかにした。愛三側と合意した年間購入額は約10億円。

トヨタと日産は生産コスト削減のため、既に車体ボルトなど汎用部品については系列を超えて共通化する協力を進めているが、車の走行に重要な役割を持つ高機能部品での共通化は初めて。

バキューム・ポンプはエンジンの圧力を利用してブレーキの効き目を良くするのが目的。トヨタは愛三工業製品をカムリとコロナのディールエンジニン車に使用している。日産は乗用車のほか、いずれ商用車の一部にも使う方針だ。

愛三工業はキャブレター、エンジンバルブなどが主力製品で、91年度売上高は823億円。約33%の株を持つトヨタとの取引が3分の2を占めている。《共同通信》

【大相撲夏場所5日目】横綱、大関陣は安泰

大相撲夏場所5日目(13日・両国国技館)横綱曙が完勝して全勝をキープするなど、横綱、大関陣は二日続けて安泰。大関昇進を狙う新関脇の若ノ花も快勝し、5勝目を挙げた。曙は同じく全勝の新小結貴ノ浪を豪快に突き出した。大関貴ノ花は琴別府を寄り切って1敗を守り、大関小錦も勝って2勝3敗。若ノ花は寺尾を豪快な右すくい投げに下した。関脇武蔵丸は初黒星。この日の結果、幕内の全勝は曙、若ノ花に平幕の貴闘力、舞の海を加えた4人になった。十両は湊富士がただ1人5戦全勝。《共同通信》

【皇太子殿下】独身最後の登山

皇太子さまは13日、東京・奥多摩のシンボルとされる大岳山(1266メートル)に登られた。6月9日に行われる小和田雅子さんとの「結婚の儀」を前にした独身時代最後の登山。

好天に恵まれ、午前8時50分ごろ、JR奥多摩駅近くの登計峠をご出発。薄い紫のミツバツツジなどが咲く尾根道を登り、午後0時35分ごろ大岳山の頂上に着かれた。

学校の課外授業で登って来ていた地元の小学生らに拍手で迎えられた皇太子さまは、にこやかに会釈、その後富士山などの展望を満喫された。「いいお天気で少し暑かったけれど、風があったので気持ちよく登れました」と皇太子さま。

擦れ違う登山者から「ご結婚おめでとうございます」などとあいさつを受けると、皇太子さまは「ありがとう」と答え、求めに応じて登山者と一緒にカメラに納まるなどされた。《共同通信》



5月13日のできごと