平成1520日目

平成5年3月7日(日)

1993/03/07

【社会党】日韓条約を承認

社会党は7日午後から2日間の日程で、全国書記長会議を党本部で開いた。山花委員長は冒頭のあいさつで、党の対韓国政策について「今日、日韓基本条約の承認と未来志向の友好交流に踏み切ることを決断、表明したい」と全面的な転換を打ち出した。

これまで条件付きでしか認めていなかった日韓条約の無条件承認を意味するもので、山花氏は現職の委員長としての初の訪韓にも改めて強い意欲を表明した。

また山花氏は政界再編論議に関連して「社民勢力ばかりでなく、自民党の流動化も視野に入れつつ、リベラル、改革的勢力と積極的に協力を目指したい」と述べ、自民党羽田派の動向も念頭に置いて改革を志向する保守勢力とも連携していく考えを示した。

対韓国政策の転換と自民党改革勢力との連携の両方針に対し、この日の会議ではほとんど異論が出ず、事実上了承された。

山花氏は韓国の金泳三新政権について、32年ぶりに本格的な文民政権、国民国家が誕生したとの認識示し、「改めて新政権の“正統性”を確認する」と述べた。また党内に交流の窓口となる「日韓委員会」を設置することを明らかにした。

山花氏は通常国会後半の焦点となる政治改革論議について「政界再編に連動することも想定される」と指摘。「選挙制度改革でのリーダーシップを発揮できるなら、政界再編でもリーダーシップを発揮する条件になる」として、公明党と共同案作りを進めている衆院の小選挙区比例代表併用制をてこに、再編論議での主導権確保を目指す考えを強調した。

労組の一部で出ている「選別推薦」の動きに対して山花氏は「党の公認・推薦候補者全員への支援を訴えていく」とけん制した。

改憲論議で打ち出している創憲論に関連して意法9条改正には反対すると明言した。赤松書記長のコメ関税化、原発容認発言について山花氏は「党の政策や運動に誤解と混乱を生じさせた」と陳謝した。《共同通信》



【金丸信・前自民党副総裁】容疑認める

前自民党副総裁、金丸信容疑者(78)と元公設第一秘書A容疑者(49)の所得税法違反(脱税)事件で、東京地検特捜部は7日から両容疑者の本格的取り調べを始めるとともに、金丸容疑者の二男で秘書の信吾氏(48)から任意で事情を聴いた。これまでの調べによると、逮捕容疑となった脱税額は金丸容疑者が約4億円、A容疑者が約2億円に上っており、関係者によると、金丸容疑者は6日夕、検事から逮捕を告げられた際「申し訳ない」と述べるなど、両容疑者とも容疑事実を大筋で認めているという。

特捜部は脱税容疑裏付けのため金丸容疑者サイドに入った金が政治団体、親族経営のファミリー企業、同容疑者個人のいずれに帰属するかなど、14日までの起訴に向け短期決戦態勢で詰めの捜査を急いでいる。

調べによると、金丸容疑者は昭和62年分と平成元年分の収入のうち計約8億円を雑所得として申告せず、海外の個人資金にし約4億円を脱税、A容疑者も昭和62年分から平成3年分までについて、同様の手口で約4億円を申告せず計約2億円を脱税していた疑い。

2人は、隠した所得を日本債券信用銀行の無記名の割引金融債券(ワリシン)の購入資金などに充て運用していた。

特捜部は6日行った永田町の金丸事務所の家宅捜索で、約8億円分と約4億円分の二つに分けられた同債券証書を押収している。《共同通信》

【名古屋国際女子マラソン】松野明美選手が2位

93名古屋国際女子マラソンは7日、名古屋市の瑞穂陸上競技場を発着点とする42.195キロの新コースで外国招待選手10人を含む132選手が参加して行われ、カミラ・グラドス(ポーランド)が2時間27分38秒で優勝した。2位には松野明美(ニコニコドー)が2時間27分53秒で入り、旧コースでの大会記録を3秒上回った。

日本勢はこのほかベテランの浅井えり子(NECHE)が2時間28分22秒の自己新をマークして4位と健闘。しかし、8月の世界選手権の代表を狙った谷川真理(資生堂)は14位に終わった。

レースは、4人の集団から抜け出したグラドスと松野の争いとなり、40キロ付近でグラドスがスパート。そのまま松野を振り切りゴールした。

松野明美選手 優勝できなかったけど、優勝以上にとてもうれしい。走ることをやめた方がいいのかなと思ったこともあったけど、続けていてよかった。

【アフガニスタン】和平協定に調印

アフガニスタンの内戦終結を目指し、2日からイスラマバードで協議を続けてきたラバニ政権と旧ゲリラ各派の計8派は7日①ラバニ大統領の1年半の留任②最強硬派イスラム党のヘクマティアル党首の首相就任③首相は大統領と協議し15日以内に閣僚を任命する—などを条件に停戦を実現することで合意し、各派代表が和平協定に調印した。

これにより、ラバニ政権の正当性をめぐる対立から首都カブールで1月以来続いてきた戦闘に一応終止符が打たれることになった。

最後まで対立が残ったマスード国防相の処遇については当面、国防相ポストを廃止し、代わりに各派代表で構成する国防委員会を設置、機能を代行することになった。

仲介役のパキスタンのシャリフ首相は、停戦の国際監視についてはイスラム諸国会議(OIC)加盟各国に依頼することになろうと述べた。しかし和平協定にはドスタム将軍派やイスラム党ハリス派が参加していないことや、各派の間には依然として不満がくすぶっていることもあり、和平の先行きはなお不明だ。《共同通信》

【松井秀喜選手後援会】金沢で設立総会

松井秀喜選手後援会の設立総会は7日、金沢市の金沢全日空ホテルで開き、松井選手のプロ野球活動を側面から支援していくことを申し合わせ、役員の選任、会則の承認、発会初年度の事業計画などを決めた。引き続いて行われた発会記念パーティーでは関係者ら約300人が出席して発会を祝い、プロ選手として第一歩を踏み出した郷土の星・松井選手を囲んで激励した。

パーティーでは、発起人を代表して原谷敬吾北経連名誉会長が「勝負の世界は厳しいが、郷土の期待を担う英雄になってほしい」、森喜朗通産相が「長嶋監督も現役時代は三振からのスタートだった。松井君も大いに三振してその中から何かをつかんでほしい」と激励し、谷本副知事、大窪根上町長、山森実北國新聞社専務らが郷土石川の星として球界を代表する選手に育つよう期待を込め、オープン戦でまだヒットの出ない松井選手を励ました。

これに対し、松井選手は「たくさんの方々の声援があることを常に忘れることなく、一生懸命努力、精進していきます」と力強く謝意と決意を述べた。この後、正力喬読売新聞社北陸支社長の音頭で、18歳の松井選手に合わせて全員ジュースで乾杯した。《北國新聞》

【陸上 ベン・ジョンソン選手】引退表明

ドーピング(薬物使用)違反の再犯で、国際陸連(IAAF)から永久追放処分を受けた陸上男子短距離のベン・ジョンソン(31)=カナダ=が7日、引退を表明した。

同選手がサインした声明文を弁護士が読み上げ、その中でジョンソンは処分について異議申し立てをしないことも併せて明言。「異議を申し立てるには、十分なケースだと弁護士らからアドバイスされた。しかし、私の年齢や法的手段に訴えたときの費用、家族に対する責務を考えて、異議申し立てはしないことに決めた」と説明した。

ジョンソンはまた「(薬物違反で金メダルをはく奪された)ソウル五輪の後、私はカムバックし、クリーンに競技すると言ったが、そうしてきた」と述べ、IAAFによる永久追放の理由となった今年1月の室内競技会での禁止薬物使用を間接的に否定した。

声明文でジョンソンは「長い競技生活で、私は成功と失敗を経験した。こんな形で競技生活が終わらないよう願っていたが…」と心境を語った。

IAAFは5日のドーピング委員会で、ジョンソンが1月の室内競技会で、禁止薬物のテストステロン(筋肉増強剤系)に強い陽性反応を示した、と裁定した。

ジョンソンはソウル五輪100メートル決勝で1位となったが、薬物使用のため失格。金メダルもはく奪され、2年間の出場停止処分も受けた。IAAFの規約では、筋肉増強剤系の薬物違反を犯した場合、初犯は4年間の出場停止(ソウル五輪後、2年間から4年間に改正)となり、再び違反を犯すと、生涯資格停止となる。《共同通信》



3月7日のできごと