平成1499日目

1993/02/14

この日のできごと(何の日)

【山形県知事選挙】高橋和雄氏が初当選

板垣清一郎前知事の病気辞職に伴う山形県知事選挙は14日投票、即日開票の結果、無所属新人で元副知事の高橋和雄氏(62)=社会、社民連、日本新推薦=が、元県議の土田正剛氏(49)=自民、民社、スポーツ平和推薦、公明支持=ら4新人(いずれも無所属)を破り、初当選した。最終投票率は74.98%で、無風選挙だった前回(60.14%)を大きく上回った。

選終戦は高橋氏と土田氏の事実上の一騎打ちとなり、高橋氏は大票田の山形市や置賜地方などでリード一し、約4万票の差をつけた。自民党推薦候補の敗北は梶山幹事長ら執行部にとっては痛手。社会党と日本新一党が組んだ形での勝利は、今後の政界再編成の論議に微妙な影響を与えそうだ。

今回の選挙には高橋、土田両氏のほか、元自民党参院議員の降矢敬義氏(72)▷山形大名誉教授の毛利優治(71)=共産推薦▷前自民党衆院議員の榎本和平氏(66)の3人が立候補。

高橋氏は保守系候補が乱立する中、既成政党の枠にとらわれない「県民党」の立場を強調。知名度を生かした上、近藤鉄雄前労相(自民)、阿部昭吾(社民連)、遠藤登(社会)両衆院議員らの党派を超えた支援で保守、革新両支持層から幅広く票を集めた。

日本新党が知事選レベルで初めて推薦したことも好影響したとみられる。

土田氏は板垣県政の継承、発展を掲げ「革新県政を誕生させるな」などと訴え、保守票の掘り起こしに努めた。しかし自民党県連の候補者一本化調整の過程で生じたしこりが最後まで響き、終盤に激しく追い込んだものの、及ばなかった。降矢氏と榎本氏は高橋、土田両氏の激しい争いの中で埋没し、毛利氏は基礎票を割り込んだ。《共同通信》

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【島本浩也さん】誕生日

【皇太子殿下】小和田雅子さんとデート

皇太子さまとの婚約が決まった小和田雅子さんは14日、東京・元赤坂の東宮仮御所を訪れ、皇太子さまとバレンタインデーのデートを楽しんだ。

この日は午前9時20分すぎ、仮御所に到着。東宮侍従によると、お二人は赤坂御用地内の咲き始めた梅を見ながら散策して、その後一緒に昼食。雅子さまは午後1時半すぎ、御所を出て帰宅した。

チョコレートなどのプレゼントがあったかどうかについて、東宮侍従は「お二人だけで過ごされた時間のことについては分かりません」としている。《共同通信》

【東京国際マラソン】

8月の世界選手権日本代表選考会を兼ねた東京国際マラソンは14日、東京・国立競技場を発着点とする42.195キロのコースで行われ、アベベ・メコネン(エチオピア)が2時間12分0秒で2年ぶり3度目の優勝をした。2位はスティーブ・モネゲッティ(豪州)で2時間12分36秒だった。日本勢は本田竹春(NECHE)が2時間13分4秒で4位に入ったのが最高だった。

レースは、主力選手が自重して、記録的な興味を欠いた。30キロ過ぎでようやくメコネン、モネゲッティらの第二集団がタイスを捕らえ、37キロを過ぎた辺りでメコネンがスパート。モネゲッティ、本田らを振り切って快勝した。

世界選手権代表を争う日本勢は4位の本田に続いて打越忠夫(雪印)が6位、徳永大輔(鐘紡)が8位に入ったが、いずれも2時間13分台のタイムで低調だった。

日本勢は本田竹春(NECHE)が2時間13分4秒で4位に入ったのが最高だった。《共同通信》

【イラク・フセイン大統領】米に関係改善を呼び掛け

バグダッドからの報道によると、イラク各マスコミは14日、フセイン大統領がクリントン米政権との対話を望んでおり、米国との関係改善を呼び掛けたと一斉に伝え、その発言を詳しく紹介した。

現在イラクを訪れている米国の平和運動家で、元司法長官のラムゼー・クラーク氏と13日に行った会談での発言。イラクではこれまでにも政府高官やマスコミがクリントン政権との対話の開始に期待を表明してきたが、フセイン大統領が直接その意思を明らかにしたのは今回が初めてだ。

国営イラク通信によると、フセイン大統領は「クリントン大統領にイラクの考えを聞く用意があるならば、われわれは過去に起きたことを水に流して、相互の尊重に基づいた新しい関係を築くことができると信じている」と語った。《共同通信》

【渡辺美智雄外相】3%成長確保に全力

渡辺外相は14日、ワシントンからの帰途、政府専用機内で同行記者団と懇談し、米国の内需拡大要求を受けて「平成5年度に3%の経済成長率を切るような事態になれば何でもやる」と述べ、成長率3%確保を景気対策の目標とし、実現に全力を挙げる考えを表明した。

景気対策の内容については「何種類もある」とし、焦点の赤字国債発行や減税のほか株価対策、土地対策を指摘。宮澤首相の訪米や7月の先進国首脳会議(東京サミット)をにらんで、現在国会で審議中の平成5年度予算成立後の早い時期での、景気浮揚のための追加の景気対策にも積極姿勢を示したと受け取られている。《共同通信》

【林義郎蔵相】貿易不均衡「米、日本の努力評価」

米国訪問から14日帰国した林蔵相は同日夜、大蔵省で記者会見し、ベンツェン米財務長官との会談で日米の貿易不均衡問題に関して「昨年の10兆7000億円に上る景気対策や来年度予算案、第六次公定歩合引き下げについて説明し、長官は日本がやっていることを評価してくれた」と述べ、米側が日本に一層の内需拡大を要請したとの見方に対して「そういう話は一切なかった」と否定した。

為替相場については「経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を反映して安定的に推移することが望ましく、人為的に上げ下げすべきでないとの認識」で一致、貿易不均衡是正のため円高・ドル安誘導などの為替調整はしないことを明らかにした。

林蔵相は、ベンツェン財務長官が日本の内需刺激に向けた追加的な措置についての話はしていないとし、日本としても当面「追加的な景気対策は全然考えていない。来年度予算を通すのが最大の目標というのは変わっていない」と、従来の考えを改めて強調した。

米包括貿易法スーパー301条(不公正貿易国と行為の特定・制裁)の復活法案が議会に提出され、クリントン新政権も復活を支持していることについては「ガット(関税貿易一般協定)の原則にひずみを与える」と米国の一方的措置に対する懸念を同長官に伝えたと説明した。

さらに輸入ミニバンの関税率を現行の2.5%から25%に引き上げる動きに対しても、林蔵相は「国際的なルールにもとるのではないか。ぜひ考えてほしい」と米側に要請したが、同長官からコメントはなかったという。

27日にロンドンで開く先進七カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)についてはベンツェン長官が「非公式でコミュニケ(声明)なしでやりたい」と提案、蔵相も同意したことを明らかにした。《共同通信》



2月14日 その日のできごと(何の日)