平成1496日目

平成5年2月11日(木)

1993/02/11

【 GM】235億ドルの赤字

世界最大の自動車メーカー、米ゼネラル・モーターズ(GM)が11日発表した92年決算は、会計基準の変更に伴う退職者医療費などの計上が響き、総額234億9000万ドル(約2兆8200億円)の赤字を記録した。

GMの赤字額は、やはり退職者医療費の計上から74億ドルの赤字額を記録したフォード・モーターを上回り、米企業最大の赤字額となる。

しかし約220億ドルに上る退職者医療費計上などの特殊要因を除くと、昨年第四・四半期(10〜12月)で2億7300万ドル、年間でも9200万ドルの黒字となった。退職者医療費の計上は帳簿上で、実際の資金手当ては必要ないためGMの経営に与える影響は少ない。《共同通信》



【フジ系連続ドラマ・白鳥麗子でございます!】最終回

【ボクシング・辰吉丈一郎選手】再起戦飾る

昨年9月にタイトルを失った前世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピオン、辰吉丈一郎(大阪帝拳)は11日、大阪府立体育会館で同級4位のホセ・ルイス・ベガヒル(メキシコ)相手に10回戦を行い、2回1分55秒KO勝ちし再起第一戦を飾った。

辰吉は第1ラウンド終了間際に猛ラッシュをかけ、第2ラウンドに入っても積極的な攻めを展開。ベガヒルをロープに追い詰め、左右の連打から強烈な右ストレートを浴びせ、キャンバスに沈めた。《共同通信》

【社会党・山花委員長】竹下氏の議員辞職強調

社会党の山花委員長は11日昼、知事選応援に訪れた山形市のホテルで記者会見し、17日から行われる佐川急便事件の証人喚問について「竹下元首相の議員辞職を求めるという一点に絞って追及が行われる」と述べ、最大の照準を竹下氏辞職に置いていることを強調した。

山花氏は16日の東京地,裁での平和相銀事件口頭弁論でA被告が竹下氏の金屏風疑惑に言及することに期待を示しながら「佐川事件だけでなく新しい疑惑が出るかもしれない。その突破口を開く第二ラウンドが証人喚問だ」と指摘。同時に「われわれ野党の努力にかかっている」と述べた。

山花氏は、コメ市場開放にはあくまで反対し、環境保護型農業の確立に全力を挙げる考えを強調。コメの例外なき関税化について、環境保護や食糧危機への対応などの「国際的な流れに逆行している」と強く批判した。

山花氏に先立って同市内で記者会見した江田社民連代表は「政権が右翼、暴力団と関係があったことは国際的スキャンダルだ。議員バッジを外してくれませんかということになる」と竹下氏の議員辞職を求めた。《共同通信》

【渡辺美智雄外相】政府専用機「乗り心地は非常にいい」

「乗り心地は非常にいい。24時間乗ってもいいよ」—。政府専用機による要人輸送第一号となった渡辺外相は11日午前(日本時間同日深夜)、約12時間の空の旅を終えて無事、ワシントン郊外のアルドルーズ空軍基地に到普した。

航空自衛隊が管理・運航する同機は、本来の訓練期間を4カ月間短縮しての初任務飛行。搭乗前「人体実験だよ」と不安そうだった外相だが、機内では貴賓室でゆったり過ごし、同行記者団に「これでブラジルに行こう」と軽口をたたくなどすっかりリラックス、乗務員として乗り込み、終始緊張気味の自衛官とは好対照だった。

政府専用機はボーイング747-400型のジャンボ・ジェット。時速900キロで羽田—ワシントン間をノンストップ飛行できる。邦人救出用、貨物輸送用にも仕様変更可能だが、要人輸送の今回は会議室、事務室、客室(89席)などをしつらえた。

乗務員は機長以下総勢44人。このうち客室乗務員は女性8人を含む13人で婦人自衛官が民間機のスチュワーデスに劣らぬ接客ぶりを見せていた。

前日へんとう腺をはらしてダウンし、やっと熱が下がったという外相は機上で記者団に「自衛隊は爆撃機がないから長距離飛行の経経験がない。離着陸が一番問題だ」などと解説していたが「自衛隊の最高指揮官(首相)になっては」と質問されると、昨年手術した腹部を押さえて「そういうことを考えると、病気が再発するよ」とはぐらかしていた。《共同通信》

【渡辺美智雄外相】米・クリントン大統領と会談

訪米中の渡辺外相は11日午後、ホワイトハウスでクリントン大統領と35分間会談した。

大統領は昨年1年間だけで米国の対日貿易赤字が約437億ドルにも上ったことを踏まえて「米国内の生産性は口上しているのに、貿易赤字のたまに失業者は減らない。国内の条件が整わなければ外交面で実行すべきことも実行できない」と指摘、日本に対米貿易黒字の削減努力を強く促した。

さらに、日本が懸念している1988年包括貿易法スーパー301条(不公正貿易国と行為の特定・制裁)についても「同条項はめったに使われるべきではないが、相手国の努力とも関連している」と述べ、米議会に提出された同条項復活法案が成立した場合、日本に適用する可能性も示唆した。

大統領が就任後初めての「日米対話」で日米貿易不均衡問題を取り上げ、真正面から改善を求めたことで、宮沢首相が目指している3月末から4月上旬にかけての訪米に向けて、日本側は、具体的な改善策の策定などで苦しい対応を迫られることになろう。

会談で、渡辺外相は首相からのメッセージとして①日本の貿易黒字を発展途上国などに還流する資金還流計画を検討する②内需拡大、構造調整、市場開放に努力する③スーパー301条は良い手法とはいえず、自制を求める④7月の先進国首脳会議(東京サミット)は実務的にしたい—の4点を伝え、日米経済摩擦の回避に努力する意向を表明した。

これに対し大統領は「日米関係は米国にとって最重要の二国間関係だし、21世紀においてもそうだ」と強調、今後も日米協調を強めていくことで外相と一致した。

大統領はその上で、今後日米が共同対処すべき課題ことしてエイズ、環境、ロシアの民主化支援、経済面での政策協調による世界経済の成長確保などを挙げた。

停滞している新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)については、成功裏に終結するよう期待を表明、日本側の努力を暗に求めた。会談終了後、大統領は記者団の質問に答え「宮沢首相とはできるだけ早く会いたい」と述べた。《共同通信》

【渡辺美智雄外相】米・ゴア副大統領と会談

ゴア米副大統領は11日午後(日本時間12日朝)、ホワイトハウスで渡辺外相と会談を行い、クリントン政権が国内経済の立て直しを最優先課題に据えていることを強調した上で、日本の貿易黒字削減を要請した。さらに日本への「期待」として①市場開放②既存の日米間の合意の着実な実施③関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)を成功裏に終結させることへの協力④内需拡大―の4点を挙げた。

また外相と副大統領は日米間で環境問題の協力を進めるべきだとの認識で一致、ハイレベルの日米関係者が地球環境問題を協議する「日米環境会議」(仮称)を設置する方向で合意した。《共同通信》

【仏・ミッテラン大統領】カンボジア入り

ベトナム訪問を終えたフランスのミッテラン大統領は、11日、プノンペンに到着。カンボジア最高国民評議会(SNC)のシアヌーク議長やSNCを構成する4派の代表、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の明石代表らとそれぞれ会談し、ポル・ポト派の武装解除拒否や総選挙不参加で行き詰まりを見せているカンボジア和平問題について協議した。

この中で大統領は、総選挙で新政府が成立した後の7月ごろに、バリで二回目のカンボジア復興会議を開くことを提案した。一回目は昨年6月、東京で開かれている。

フランス大統領のカンボシア訪問は、1966年のドゴール大統領(当時)以来27年ぶりで二回目。シアヌーク議長との会見で大統領は、カンボジア和平達成のため議長の指導力発揮を要精したが、大統領選の日程問題については話合わなかったもよう。

議長は5月の総選挙後に大統領選を実施する立場を表明、フランスは総選挙前の実施を主張しており、外交筋の間ではミッテラン大統領が議長の説得に当たるとみられていた。

またSNC各派代表との会で大統領は「最大規模のUNTACの活動が失敗に終われは、チャンスは二度とない」と述べ、ポト派の名指しは避けながらも各派がバリ和平協定に定められた「責任」を果たすよう要請した。《共同通信》

【愛媛県】桟橋激突の高速船、今度は座礁

11日午後7時20分すぎ、松山市の興居島の頭崎付近で、愛媛県中島町の中島町営汽船の高速艇しまかぜ(29トン)=A船長ら乗員3人、乗客22人=が岩場に座礁した。乗客の同町大浦、愛媛県立松山北高校中島分校教諭Bさん(30)が骨盤を折るなど24人が重軽傷を負い、救助の漁船などが松山市の病院へ運んだ。

松山海上保安部は、業務上過失往来妨害などの現行犯で同船船長のA容疑者を逮捕。調べに対し、同容疑者は「衝突直前の様子を覚えていない」と供述。同保安部は居眠り操船の疑いもあるとみて原因究明を急ぐ。また、同船が先月末にも衝突事故を起こしていることから、12日から船体を検証するとともに、中島町の運航体制についても調べている。

これまでの調べでは、A容疑者が航路をそれ、安全をよく確かめずに干潮で浅くなっていた岩場に接近しすぎ座礁させた疑い。しまかぜは高浜港を午後7時10分に出て、中島町の大浦港に向かっていた。

同船は1月29日に別の船長が倒れて操船不能となり高浜港の桟橋に衝突、乗客ら26人が重軽傷を負った。修理・点検し今月9日、四国運輸局松山海運支局が検査、11日朝に再就航したばかりだった。

中島町は同船など計6隻の高速艇とフェリーを運航、松山市と沖合約3キロの興居島などを結び、島民の足となっている。

松山地方気象台によると、事故当時、愛媛県内に強風波浪注意報が発令され、海上は4メートルを超える西風だった。《共同通信》

【ノーラン・ライアン投手】今季限りで引退

米大リーグのレンジャースは11日“三振奪取王”のノーラン・ライアン投手(46)が、今季限りで引退することを明らかにした。

ライアンは昨季まで、大リーグ史上1位の通算5668奪三振を記録したほか、7度の無安打無得点試合を達成。通算319勝(287敗)をマークしている。昨季は5勝9敗に終わり、1968年にメジャー初白星(6勝)を挙げて以来、最少の勝ち星にとどまった。

同日、記者会見したライアンは引退を決意したのはこの冬であることを明らかにし、年齢や手首の故障などの体力的な衰えを理由に挙げた。同選手は「そんなに長く、現役にいるより、早く野球から離れたほうがいい。居心地のよくない場所から退くべきだ」と心境を語った。《共同通信》



2月11日のできごと