平成1479日目

平成5年1月25日(月)

1993/01/25

【宮沢喜一首相】憲法改正考えず

国会は25日午後1時すぎから衆院本会議で各党の代表質問に入り、社会党の山花委員長、自民党の三塚政調会長、公明党の石田委員長が内政、外交全般にわたって宮沢首相の見解をただした。

首相は与野党間で高まっている憲法改正論議について「国民の中に具体的にどこをどうするかコンセンサス(合意)ができているように見られない」と指摘した上で「現在、憲法改正は考えていない」と明言した。最大の焦点である景気対策については、所得税減税などによる五年度予算案の修正は拒否したものの、景気情勢いかんでは追加措置を講じる考えを示唆した。

また佐川急便事件の真相解明については「政府として可能な限り協力する」姿勢を示しながらも、山花、石田両氏が求めた小沢元自民党幹事長、竹下元首相らの証人喚問は「国会で判断していただく」と述べるにとどまった。

首相は憲法改正問題に関し、「憲法を永久不変とは思っていない。日常議論することは好ましい」と指摘する一方で、具体論で国民世論が成熟していないことを挙げ、憲法改正は時期尚早との考えを示した。ただ三塚氏が提唱した与野党協議機関の設置については「衆参両院で検討すべきこと」との認識を示した。《共同通信》



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【米・クリストファー国務長官】日独を常任理事国に

クリストファー米国務長官は25日、国務省職員を前に就任のあいさつをした後質問に答え、国連を冷戦終結に伴う新時代に適合させるため、クリントン政権として国連の組織再編と日本、ドイツ両国の安全保障理事会常任理事国入りを積極的に働き掛けていく方針を明らかにした。

クリントン大統領は、大統領選期間中から日本とドイツの常任理事国入りを支持する考えを示しており、クリストファー長官の発言は、新政権がこの構想を推進していく方針を改めて公式に表明したものだ。

クリストファー長官は日本、ドイツの常任理事国入りには国連憲章改正が必要となる、として組織再編の難しさを指摘しながらも「進展が見られると思う」と述べ、国連改革に意欲を示した。

クリントン大統領は、新世界秩序構築に向け「米国一国がすべての役割を負担することはできないし、すべきでもない」として、特に国連の役割を重視する考えを強調してきた。大統領はその具体策として、経済大国の日本とドイツを常任理事国にして国連機能を強化するとともに、両国に一層の国際的役割を果たさせるシナリオを描いている。《共同通信》

【明石海峡大橋】高さ297メートルの主塔完成

平成10年の完成を目指す世界最長のつり橋、明石海峡大橋の神戸市側の主塔建設現場で25日、塔の最上部に鉄製の水平材を取り付ける最後の作業が行われ、工事開始以来約10ヶ月で巨大な主塔が完成した。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮沢首相は25日昼、官邸小食堂に向かう途中で記者団としばし映画談議。「亡くなったオードリー・ヘプバーンさんの映画を見たことは」との質問に「もちろん。でも、僕らはそれより前のキャサリン・ヘプバーンという人…。知ってますか」と言い、キョトンとしている記者団相手に「名優でしたけど。戦前、サマセット・モーム原作の“人間の絆”という映画に出てました」と解説。首相は最近の憲法論議でも戦前・戦後を生きた一人として改正に慎重な姿勢を明確にしているが、ここでも「経験の違い」を大いにアピール。

○…海部前首相はこの日昼、都内のホテルで政治改革をテーマに講演。昨年の参院選の投票率が50%そこそこだったことを取り上げ「これが一番の心配事だ。相撲でも100パーセントぎっしり詰まった観客の声援があるから力士が真剣になり、土俵も盛り上がる。50パーセントでは相撲も白ける」と、国民の政治離れに渋い顔。「やじや拍手が出る国会論議を通じて政治がみずみずしくよみがえることを期待する。私も大いに頑張る」と締めくくったが、最後まで高支持率を維持した海部氏だけに「政治人気」回復に「次」の出番をうかがう意欲がほとばしったのかも。《共同通信》

【デビ夫人】優雅に服役

パーティーの最中、客をシャンパングラスで殴ってけがをさせ、米コロラド州の裁判所から暴行罪で禁固60日の判決を言い渡された故スカルノ、インドネシア大統領のデビ夫人(52)が25日、同州ビトキン郡の刑務所に服役した。

夫人は窓のある部屋に収監され、囚人服の着用も強制されないという。デビ夫人が刑務所に入ったのは25日午後4時前。収監予定の部屋は約10平方メートル(縦2.5メートル、横4メートル)で、もう一人の女性囚と一緒に入る。アスペンのレッド・マウンテンと高級住宅街が見渡せ、食事はアスペンの病院から運ばれるという。

夫人はふだん着の着用が許されたが、同刑務所の看守は「夫人にとってのふだん着は、われわれのふだん着と同じとは限らない」と述べた。刑務所によると、デビ夫人は服役中、社会奉仕のため何度か刑務所を出ることになっており、夫人はアスペンの環境調査センターや病院での奉仕に関心を持っているという。《共同通信》



1月25日のできごと