平成1470日目

平成5年1月16日(土)

1993/01/16

【宮沢喜一首相】バンコクで演説

宮沢首相は16日昼、バンコク市内のホテルでアジア・太平洋地域に関する日本の外交について政策演説(宮沢ドクトリン)をした。

この中で首相は、インドシナ地域の社会基盤整備などで日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の協力の必要性を強調、米国も含めた関係国、機関の専門家、有識者で構成する「インドシナ総合開発フォーラム」の創設を提案。その準備のための国際会議を、今年秋に日本で開催することを呼び掛けた。

また米国のプレゼンス(存在)を前提にした上で「アジア・太平洋地域の将来の平和と安全のあるべき秩序について、長期的ビジョンを持つことが必要」と述べ、日本の首脳として初めてアジア全体の安全保障の新たな枠組みづくりに言及。安保論議に「日本も積極的に参画する」と述べ、政治的役割の拡大に強い意欲を示した。《共同通信》



【スキー・HTB杯国際ジャンプ】東輝選手、圧勝V

スキーのHTB杯兼環太平洋カップ国際ジャンプ大会は16日、札幌・大倉山競技場でラージヒルを行い、昨年12月のワールドカップ(W杯)ラージヒル第4戦(大倉山)を制した東輝(ニッカ)が249.5点の高得点で圧勝した。

東は1回目118メートル、2回目122メートルとただひとりK点(極限点=115m)を越えるジャンプを披露。特に2回目は5人の飛型審判全員が満点に近い19.5点を付ける抜群の内容だった。

2位は前日の札幌五輪記念に勝った西方仁也(雪印)の219.6点。W杯メンバーの葛西紀明(地崎工業)は6位、原田雅彦(雪印)は8位だった。《共同通信》

【全日本スプリント選手権】橋本聖子選手、10連覇ならず

スピードスケートの第19回全日本スプリント選手権最終日は16日、群馬県の伊香保ハイランドスケートセンターで男女の500、1000メートル各2回目を行い、男子は宮部保範(王子製紙)が2年ぶり3度目の優勝を果たし、女子は楠瀬志保(佐田建設)が初めての王座に就いた。橋本聖子(富士急)は総合4位に終わり、10年連続11度目の優勝はならなかった。《共同通信》

【大相撲初場所7日目】曙、貴花田、全勝守る

大相撲初場所7日目(16日・両国国技館)それぞれ横綱、大関昇進を狙う大関曙と関脇貴花田は全勝を守った。曙は安芸ノ島を強烈な突き、押しで仕留めた。貴花田は三杉里をもろ差しから寄り切った。関脇対決の武蔵丸—琴錦は、武蔵丸が快勝し5勝目をマーク。琴錦は3敗目を数え、場所後の大関昇進は極めて難しくなった。かど番大関の小錦は初顔の若翔洋に不覚を取り、2敗目を喫した。この日の結果、幕内は土つかずの曙、貴花田の二人を1敗で平幕の浪ノ花と大翔山が追う展開となった。十両は恵那桜が7戦全勝でトップを守った。《共同通信》

【天皇陛下】ご一家で葉山へ

天皇、皇后両陛下、皇太子さま、秋篠宮ご夫妻、眞子さまのご一家は16日午前、皇太子さまの婚約内定後初めて静養のため神奈川県・葉山町の葉山御用邸に入られた。眞子さまを除く一家5人は午前11時半すぎ、御用邸裏の葉山海岸を散策された。時折、小雨の降る肌寒い天気だったが、ご一家はにこやかに談笑しながら約10分間、付近を歩かれた。

途中、陛下は犬の散歩に訪れた人に近付き「この犬はボルゾイという種類ですね。運動が大変でしょう」と話し掛けられ、皇太子さまも「大きいですね」と犬の頭をなでられた。

また、ご一家を一目見ようと集まった人から「おめでとうございます」と声が掛かると、両陛下と皇太子さまが笑顔で会釈する場面もあった。

皇太子さまは17日まで、両陛下、秋後宮ご夫妻は18日まで御用邸に滞在の予定。《共同通信》

【小和田雅子さん】3日ぶりに外出

皇太子妃に内定した小和田雅子さん(29)は会皇室会議を三日後に控えた16日午後、美容院に行くため3日ぶりに外出した。

約70人の報道陣が待ち構える中、午後2時半」ごろ、東京都目黒区の自宅から出た雅子さんは明るい赤のハーフコートに紺のスカート姿。ほほ笑みながら、小雨のためか足早に迎えの車に乗り込んだ。

港区西麻布の行きつけの美容院に着いた雅子さんは、沿道に集まった人たちに軽く会釈。約1時間半後、約2センチ髪を切って現れた雅子さんに沿道から「雅子さん」と声が掛かった。《共同通信》

【北海道釧路沖地震】負傷者360人超す

北海道、東北地方を中心に15日夜発生した震度6の大地震の被害は一夜明けた16日も調べが進むにつれて次々に判明、北海道警の正午の集計では死者2人、負傷者368人となった。またガス漏れで死亡した1人についても関連があるとみて調べている。JRの不通や道路の亀裂や陥没などの被害も次々と判明、被害はさらに広がりを見せた。

釧路市災害対策本部などは、被害状況の調査や復旧作業を本格的に開始した。気象庁は同日、八戸の震度を6から5に計上した。

釧路署の調べでは、亡くなったのは同市春採、無職Aさん(65)。ソファで横になっていた足が不自由な妻をかばおうとして、落下したシャンデリアの下敷きとなり、同日未明死亡した。また同日未明から朝にかけて同市大楽毛の市営住宅でガス漏れが起き、1人が死亡したほか、16人が病院に運ばれた。釧路郡釧路町では断水が続き、陸上自衛隊の給水支援が始まった。また白糠郡白糠町などでは15日夜から約1000戸が依然停電しており、電気会社の作業員による復旧作業も進められている。

道路被害は札幌と釧路を結ぶ国道38号ではあちこちで路面に亀裂が入ったり、段差ができており、ノロノロ運転しかできない状態。《共同通信》



1月16日のできごと