1993 平成5年1月12日(火)のできごと(何の日)

平成1466日目

平成5年1月12日(火)

1993/01/12

【宮沢喜一首相】インドネシア・スハルト大統領と会談

東南アジア諸国連合(ASEAN)4力国歴訪中の宮沢首相は12日午前(日本時間同日午後)、シャカルタ市内のムルアカ宮殿で、スハルト・インドネシア大統領との首脳会談を行った。会談は予定時間を40分もオーバーし、2時間40分にわたった。両首脳は行き詰まっているカンボジア和平の事態打開に向けて日本とインドネシアが協力して当たることを確認。カンボジア最高国民評議会のシアヌーク議長の立場を支持し、シアヌーク氏が求める大統領選挙実現に向けて努力することで一致した。

宮沢首相は冷戦後の新たな平和秩序づくりに向け、ASEANとの間で政治・安全保障の面での緊密な関係構築に意欲を表明した。7月の先進国首脳会議(東京サミット)に関連して、スハルト大統領が非同盟諸国会議議長の立場から「サミット参加国(G7)との対話実現は有益」と間接的にサミット出席を求めた。首相は明言は避けたものの「他のG7諸国と今後協議したい」と努力を約束した。

カンボジア問題をめぐっては、宮沢首相がパリ和平会議の共同議長であるアラータス・インドネシア外相の尽力を要請。会議に同席したアラタス外相は「こう着状況打破のため積極的に動きたい」とし、20日からの中国訪問でシアヌーク氏に会い、大統領選挙実施の方策を検討する考えを明らかにした。

宮沢首相は、今回の歴訪の最大のテーマとしている、冷戦後の地域安全保障に関し「将来の安全保障を考える上でASEAN拡大外相会議が最も有効な場になっている」と指摘。日本や米国の参加するASEAN拡大外相会議の延長上に新たな枠組みづくりを想定すべきだとの考えを示した。《共同通信》



【森喜朗通産相】ECと17項目の経済協力

訪英中の森通産相は12日、日本と欧州共同体(EC)の経済協力関係を強化するため、発展途上国など第三国に対する援助に関する専門家会合の創設や、投資面での日欧企業間提携拡大など、17項目の「日欧協力包括提案」を行う考えを明らかにした。15日にブリュッセルで開く日・EC閣僚会議などの場で同相が提案する。

包括提案によると、第三国市場協力のための意見・情報交換の場として専門家会合をつくるほか、日本が東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国を中心にした「東アジアの投資環境についての情報を提供。アジア諸国と一緒にEC各国で「投資誘致セミナー」も共催する。また日本の政府開発援助(ODA)に、欧州企業が日本企業と提携して参加する機会が増えるよう、セミナーや交流会も開催していく。一方、EC側からは中近東やアフリカの情報を得たいとしている。

日・EC貿易不均衡是正のためECからの輸入、投資拡大を図る措置として日本側は、製品輸入促進税制や輸入促進地域など輸入に関する優遇措置の活用を呼び掛けるほか、日本企業の工場での若手技術者研修など、貿易、産業協力両面での協力を提案している。

EC諸国の間には、対日輸入減少による貿易不均衡拡大への不満、日本の通商政策の“対米偏重”への批判が根強くあるが、同相は、EC市場統合後初めての対話の機会をとらえ、EC委員会の新委員に対し、日本の広範な分野での努力や新しいアイデアに理解を求めたいとしている。《共同通信》

【自民党羽田派・羽田孜代表】選挙含む抜本改革を

自民党羽田派(改革フォーラム21)の羽田孜代表は12日夕、大阪市阿倍野区のJR天王寺駅南口で約500人の聴衆を前に街頭演説し、選挙制度改革を含む抜本的政治改革の必要性を訴えた。 羽田氏は「日本の議会制民主主義が揺らぎ始めたことを実感している。諸外国も日本の政界スキャンダルに深い関心を持っている。このままでは、世界から孤立してしまう」と強い危機感を表明。政権交代の可能のあるような選挙制度を実現するためには「ぬるま湯につかっていては駄目だ」と、与野党を手厳しく批判した。《共同通信》

自民党羽田派(改革フォーラム21)の羽田孜代表は12日、遊説先の大阪市内で会見し、首相公選論について「憲法問題に取り組まねばならないし時間がかかる」などと批判した。 羽田代表は「首相公選となるとだれもが大統領制を想定する。首相公選論は中曽根元首相らから意見が出されているが、当然、憲法問題に取り組まねばならない」とした上で「もし憲法変えるとすれば、それこそ10年も15年もかかる。とても日本はそんなものを待ってはいられない」などと強調した。 しかし憲法を見直すかどうかの点については「憲法9条ということだけでなく、憲法をタブ視してはならず、幅広く議論していくベきだ」と語った。《共同通信》

【大相撲初場所3日目】小錦、豊ノ海に逆転負け

大相撲初場所3日目(12日・両国国技館)それぞれ横綱、大関昇進を目指す大関曙と関脇貴花田は順当勝ちしたが、かど番脱出をかける大関小錦が敗れた。曙は寺尾を豪快に押し出し、貴花田は寄りで巴富士を退けともに3連勝。小錦は攻め込みながら、豊ノ海の右からの突き落としに逆転負けした。

関脇琴錦は、大善を出足鋭い速攻で寄り切り初白星。関脇武蔵丸は再小結隆三杉を一方的に押し出し初日黒星の後2連勝。また、平幕では安芸ノ島、大翔山ら6人がともに土つかずの3勝目を挙げた。

【エプソン】20万円台のパソコンを発売へ

セイコーエプソン(本社長野県諏訪市)は12日、高性能の中央演算処理装置(CPU)を組み込んだ30万円を切るパソコン新製品を14日から発売すると発表した。新製品は従来機同様NEC製パソコンとソフトウェアを共有できるNEC互換機。CPU性能が同等のNEC機とその互換機では初めて価格が30万円を切る。

フロッピーディスク(FD)駆動装置だけを内蔵した機種の価格は27万8000円、ハードディスク駆動装置も内蔵した型は36万8000円。《共同通信》

【独・ベルリン地裁】元東独議長の訴訟停止

「ベルリンの壁」逃亡者射殺事件の旧東ドイツ指導部の責任を問う刑事裁判で、ベルリン地裁(ボス裁判長)は12日夜、悪性の肝臓がんに侵されているホーネッカー元東ドイツ国家評議会議長を保釈し、訴訟手続きを停止することを決定した。元議長は別件の背任事件でも起訴されているため、実際に保釈されるのは背任事件を担当する裁判官の決定を待ってからになる。決定は13日に出る見通し。

元議長は裁判所嘱託医の鑑定で、長くて半年の命と診断されている。今回の決定により判決を受けることは事実上なくなった。保釈されれば、マルゴット夫人と娘のいるチリに出国したい意向だ。

この裁判では元東ドイツ指導部の6人が起訴されたが、シュトフ元首相(78)とミールケ元国家保安相(85)の2人が同じく健康上の理由で審理を一時停止されている。

今回の決定は、ベルリン州憲法裁判所が12日、保釈と審理停止の申し立てを却下した昨年末のベルリン地裁の決定を「被告の基本的権利を侵害するものだ」として破棄、差し戻したのを受けて急きょ行われた。

ホーネッカー被告は昨年7月にモスクワから送還されて以来、ベルリンのモアビット拘置所に収監されていた。裁判は昨年11月に始まったばかりで審理は2カ月で終わることになる。《共同通信》



1月12日のできごと

シェアする

フォローする