平成1424日目
1992/12/01
この日のできごと(何の日)
【SEX by MADONNA】日本版発売
過度な性表現で話題を呼んだ米国の女性ロック歌手マドンナの写真集「SEX by MADONNA」の日本語版が1日、全国の書店で一斉に発売。「女性のヘアは一部無修正のまま」(出版元)で出版されたことから、取り締まる警察側の対応も含めて今後、ヘア解禁をめぐり論議が一層活発化しそうだ。
この写真集は、東京税関が10月末、わいせつ物の疑いで輸入を一時差し止めたが「風俗を害する個所を修正する」との条件付きで許可された。出版元の同朋舎出版(本社京都市)によると、今回の出版にあたっては、男性性器が写った個所など一部は修正したが、女性のヘアなど数カ所は無修正のままで刊行した、という。価格はシングル版のCD付きで一部6000円。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【松下電器・小池秀郎投手】近鉄入団決定
近鉄がドラフト1位で指名した松下電器の小池秀郎投手の入団が1日決まった。近鉄の河西チーフスカウト、島田編成部次長らが大阪府門真市の松下電器産業本社を訪ね、本人に野球部の鍛冶舎副部長を交えて交渉し契約金1億円、年俸1000万円で合意した。
3年前の野茂に次いで近鉄では2人目の1億円ルーキーとなった小池は(契約金は)自分で思っていたより多かった」とニコニコ顔。初交渉ながら約30分間ですんなり入団を決めた。「これからはプロの選手として自覚を持って、私生活もすべて考えた上でやっていかなければならない」と決意を口にした。
小池は亜大時代に即戦力の左腕として高く評価され、2年前のドラフト会議では野茂と同じ史上最多の8球団が1位指名競合した末、ロッテが交渉権を獲得。そのロッテへの入団をかたくなに拒んだ。今回は近鉄の単独1位指名。2年遅れでのプロ入りとなったが「あの時に拒否して、2年たって希望する球団に入れたのだから、2年間は無駄ではないし、今後にもつながると思う」と話した。《共同通信》
【京都仏教会】京都ホテル宿泊者の参拝を拒否
古都の景観保全の立場から京都ホテル(京都市中京区)の60メートル高層化に反対している京都仏教会は1日、金閣寺など京都市内の有名観光寺院で京都ホテル系列宿泊者の拝観を拒否する戦術に入った。
拝観拒否を打ち出したのは、金閣寺、銀閣寺、清水寺、相国寺、広隆寺、蓮華寺、青蓮院の7寺院。期限などは定めていない。改築後の京都ホテルや栗田山荘など系列ホテルの宿泊者を対象としているが、門前で宿泊の有無をチェックしないため実効性はほとんどなく、京都ホテルのイメージダウンを狙った仏教会の作戦といえる。《共同通信》
【宮澤喜一首相】コメで譲歩を示唆
宮澤首相は年内合意に向け大詰めを迎えている新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)への対応について、衆院予算委での総括質疑で「新ラウンドは各国の譲り合いの中で貿易の壁を低くするのが目的。お互いの譲歩の中で成功させていかなければならない」と述べ、日本としても最終的にはコメの関税化の条件付き受け入れといった大きな譲歩が必要になるとの厳しい認識を示した。
ウルグアイ・ラウンドに関しては渡辺外相も「日本だけ独りになるのは困る。一番有利な選択をしていかなければならない」と表明。米国の政権交代で「ブッシュ政権も実績を残したいと考えるだろう」と、年内合意に向け米国が積極姿勢を取るとの見方を示した。《共同通信》
【自民党・小渕恵三前幹事長】三塚氏と会談
自民党竹下派会長の小渕恵三・前幹事長と三塚派会長の三塚博・元政調会長が1日夜、両派幹部もまじえて都内の料理屋で約1時間20分会談した。この結果、両派は故安倍晋太郎・元幹事長と竹下元首相の「安竹連合」以来の関係緊密化を図るとともに、①宮澤首相が政治改革を推進する限り、宮澤政権を支える②来年夏の東京サミット(先進国首脳会議)前に景気回復を図るべきだ—との考えで一致した。
会談は小渕氏が申し入れたもので、10月22日の竹下派会長就任以来、あいさつ回りを除けば他派首脳との会合は初めて。自民党内は竹下派の事実上の崩壊で、党運営の主導権が三塚、宮澤、渡辺3派と竹下派小渕系による「3.5派連合」に収束しつつある。小渕氏は宮澤、渡辺両派首脳らとも会談を重ねる意向で、一連の会談を通じて「3.5派連合」を確認し、今後も党内「第4派閥」ながら、主流派の一角を確保する方針だ。そのためにも、小渕氏は当面の党三役人事で、幹事長に梶山静六・国会対策委員長を強く推した模様だ。
一方、幹事長または総務会長就任を目指す三塚氏としては、昨年秋の党三役人事で、いったんは金丸信・前副総裁による「三塚派外し」という憂き目を見ただけに、竹下派小渕系の協力を得て、党運営で発言力を確保したいとしている。
三塚氏の宿敵である加藤六月・元政調会長グループとの連携がささやかれる小沢グループにいい感情を持たず、三塚、梶山両氏が近いのも「三竹連携」に結び付いているとみられる。《読売新聞》
【新ユーラシア大陸横断鉄道】一番列車が出発
東アジアと西ヨーロッパを最短距離で結ぶ「新ユーラシア大陸横断鉄道」が正式に開通、1日未明、貨物を積んだ一番列車が、黄海に面した東の起点・中国江蘇省連雲港を出発した。
同横断鉄道は、連雲港とオランダ・ロッテルダムを直結しており、全長1万900キロ。1990年、中央アジアで中国と旧ソ連の鉄道が接続したことにより証生した。従来のシベリア経由の大陸横断鉄道に比べて約3000キロ短く、海路の輸送よりも費用面で20%安くつくうえ、所要時間も半分で済むという。
太平洋岸と大西洋岸を結ぶ文字通りの新動脈で、中国や日本、韓国を含む東アジアと旧ソ連圏諸国、西欧間の経済交流の活性化を大きく促進するものと期待されている。一番列車はコンテナ30個などを搭載。貨物の一部はカザフスタンやモスクワまで送られる。《読売新聞》