平成1373日目

1992/10/11

この日のできごと(何の日)

【米大統領選挙】第1回テレビ討論

米大統領選挙の候補者による生中継のテレビ討論が11日夜、ミズーリ州セントルイスのワシントン大学で1時間半にわたって行われ、共和党のブッシュ大統領、民主党のクリントン候補、無所属のペロー候補が内政、外交政策で激突した。

世論調査の支持率でクリントン候補に大きく後れをとるブッシュ大統領は、冷戦終結など外交上の実績を強調し、再選された場合にはベーカー大統領主席補佐官を内政の総括責任者に任命、経済立て直しに全力を挙げる考えを表明。

これに対しクリントン候補は、過去12年間の共和党政権の政策で米国が経済的に大きく失速したことを指摘、「今こそ米国を変えなければならない」と共和党政権からの決別を訴えた。ペロー候補は、膨大な財政赤字で米国が危機的状況に陥っているとし、ガソリン税増税など「米国民にも犠牲を払ってもらって、再生を目指す必要がある」などと主張した。

3候補とも入念に準備して討論に臨み、選挙情勢に大きな影響を与えるような得失点はなかった。《共同通信》

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【WBCストロー級タイトル戦】ロッキー・リン選手、戴冠ならず

世界ボクシング評議会(WBC)ストロー級タイトルマッチ12回戦(11日・後楽園ホール)―台湾出身で同級1位のロッキー・リン(25)(ロッキー)は、チャンピオンのリカルド・ロペス(25)(メキシコ)に2回KOで敗れた。ロペスは5度目の防衛に成功。 台湾初の世界王者を目指したリンだったが、動きが硬くパンチも単発。2回、ロペスの左フックに大きくぐらつき、防戦一方になった後、強烈な左フックをアゴに浴びて、あっけなくキャンバスに沈んだ。

2回、ロペスの放った左フックは、吹っ飛んだリンの頭が、リングの外に飛び出したほど強烈だった。数分後、セコンド陣の介抱でようやく正気にもどったリンは、タオルで顔をおおって泣き出し、台湾から応援にきた知人らの待つ控室にもどると、大声を出して泣きじゃくった。 「ぜんぜん力を出さないうちに倒されてしまった。悔しいです」とリン。接近戦でボディーをねらう作戦を、左アッパーで封じられ、ガードが下がる悪いくせを、王者につかれた。開行憲会長は、「どちらも、わかっていたはずなんだが、初の大試合で、やはり緊張していたようだ。ロペスの強さ、世界の壁の厚さに、改めて感じ入っていた。

顔にパンチのダメージもなく、控室に戻ったロペスは、「日本のファンに満足してもらったならばありがたい」と試合を振り返り、余裕いっぱい。次の防衛戦は「12月、韓国かロンドンで」というが、将来的には階級を上げるつもり。これで31連勝。「神が許すところまで伸ばしていく」と小憎らしいばかりのセリフ。《読売新聞》

【セ・リーグ】全日程が終了

セ・リーグは11日、甲子園の阪神―ヤクルト戦で日程を終了した。阪神はこの日、前日に優勝を決めたヤクルトに勝ち、巨人と並んで2位を確保。ヤクルトは69勝止まりで、優勝チームが70勝に到達しなかったのは1982年の中日(64勝)以来のこととなった。以下、4位広島、5位大洋、6位中日の順となり、来季の開幕カードは、ヤクルト-広島、巨人-大洋、阪神-中日と決まった。一方、パ・リーグも、順位が決まっていなかった日本ハムの5位、ロッテの6位が確定した。

セ・リーグの個人タイトルは、首位打者争いでヤクルトのハウエルが阪神のオマリーを6厘差で抑え、本塁打王とあわせて二冠を獲得した。外国人選手が来日一年目で首位打者になったのは初めて。打点王はやはり来日一年目の大洋のシーツで、打撃部門の常連落合(中日)は無冠。盗塁王はヤクルトの飯田が初タイトルに輝いた。投手部門では最多勝に巨人の斎藤で二年ぶり三度目の栄冠。防御率は盛田、救援は佐々木の大洋勢が占めた。《読売新聞》



10月11日 その日のできごと(何の日)