平成1374日目

平成4年10月12日(月)

1992/10/12

【プロ野球・巨人】長嶋茂雄氏の監督復帰が決定

巨人の監督に長嶋茂雄氏(56)の12年ぶりの復帰が12日、正式に決まった。巨人の正力亨オーナーを議長とする最高経営会議が同日、東京・大手町の読売新聞社で開かれ、長嶋氏が出席。待遇やコーチ陣編成の大筋などで合意したため、就任が決定した。契約年数は異例の5年間となった。《共同通信》

長島氏は東京・九段のホテルで記者会見。「スピードはそのスポーツでも原点。足の速い選手をつくっていきたい」と語り、機動力に重点を置いて攻撃を強化する方針を明らかにした。また11月のドラフト会議の目玉となる星稜高の強打者、松井秀喜内野手には「プロで大成する潜在能力に魅力を感じている。ぜひ、育ててみたい」と指名に強い意欲を見せた。《共同通信》



【社会党・田辺委員長】「金丸氏辞職」へ全力

社会党の田辺委員長は12日午前、都内のホテルで開かれた同党の第8回全国政策研究集会であいさつし、佐川急便事件に関連して、「自民党はスキャンダルの続発に対して自浄能力を示さないどころか、法律の不備をつき権力を用いて見えすいた糊塗策に逃れようとしている」と厳しく批判した。そのうえで、事件の全容解明のための金丸信・前副総裁の証人喚問や、議員辞職要求など関係者に対する徹底的な責任追及に全力を挙げる考えを明確に示した。

また、次期臨時国会の課題である政治改革については、「徹底した政治腐敗防止策の確立を急ぐ決意であり、これを臨時国会の緊急課題とするよう開会冒頭から提起する」と述べ、臨時国会では、与野党で合意している緊急改革案(18項目)にとまらず、腐敗防止のための追加措置の実現に積極的に取り組む考えを明らかにした。具体策として①企業・団体献金の禁止②連座制の強化③悪質な選挙違反者や汚職行為者に対する議員資格のはく奪—など列挙した。

一方、田辺氏は党改革に触れ、「非妥協の対決だけに政治闘争の神髄を求めてきた伝統を乗り越え、現実的な視点と手法に徹するベきだ」とし、抵抗政党から現実を踏まえた政党に脱皮する必要性を強調した。《読売新聞》

【山崎拓建設相】「金丸さんにはお辞めいただくしかない」

山崎建設相は12日、神戸市内で開かれた次期衆院選立候補予定者の講演会の集会で、佐川急便事件について触れ「政治をこれだけ騒がせた責任を取って、金丸さんにはお辞めいただくしかない」と、金丸前自民党副総裁の議員辞職を要求した。

現職閣僚が公式の場で、金丸前副総裁の議員辞職を求めたのは初めて。従来、竹下派と友好関係を保っていた渡辺派幹部による辞職要求は、世論の金丸批判に渡辺派が抗し切れなくなった結果とみられ、金丸前副総裁の今後の進退に大きな影響を与えそうだ。《共同通信》

【自民党竹下派】合議制を強化

金丸信・自民党前副総裁の5億円献金問題などをめぐって派内の対立が深刻化している自民党竹下派(金丸信会長)は12日午前11時過ぎから東京・平河町の同派事務所で拡大常任幹事会を開き、合議制の体制を整えるため、橋本龍太郎・元蔵相と小渕恵三・前幹事長の副会長就任および常任幹事の増員を決めた。

これに先立ち、確執が伝えられる小沢一郎・同派会長代行と梶山静六・国会対策委員長が同日午前9時半ごろから約1時間20分、同派事務所で2人だけで会談した。こうした妥協の動きの結果、小沢系と非小沢系との派内対立は表向きは収拾される見通しだが、派内の確執は根深く、今後も金丸氏の証人喚問問題、内閣改造・党役員人事などをめぐって再燃することが予想される。

副会長ポストは、これまでは2人で、新たに就任した橋本、小渕両氏はいずれも非小沢系。これまでの派内の意見聴取の過程で、非小沢系が小沢氏の「独断専行」を非難するとともに両氏の副会長就任を要請、小沢氏も受け入れる意向を示していた。また、小沢—梶山会談について、会談後、梶山氏は「いろいろ新聞に(一六戦争などと)書かれるので相談した」と述べ、小沢氏との関係修復を図り協議したことを明らかにした。《読売新聞》

【中国】社会主義市場経済へ転換

21世紀に向かう社会主義中国の指針を定める中国共産党の第14回党大会が12日午前、北京の人民大会堂で開幕した。初日は李鵬首相の開会宣言に続き、江沢民総書記がこれまでの党の活動を総括し、今後の路線を提示する「党中央委員会報告」を行った。

報告は鄧小平氏主導下で進められた改革・開放路線を「新しい革命」と賛美し、その継承、発展が党の基本路線であることを明確に表明した。

とくに、「社会主義市場経済」への移行が初めて提唱され、これに沿った経済、社会、政治体制の転換施策が示され、90年代に平均8、9%の成長率を達成する成長加速が掲げられた。

改革・開放政策の具体的指針が明示されたことで、90年代の中国は経済建設最優先の鄧路線の全面展開に邁進することが事実上確定した。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】英・サッチャー前首相と会談

宮沢首相は12日午前、首相官邸で、来日中のイギリスのサッチャー前首相と約1時間会談した。

サッチャー前首相が「エリツィン・ロシア大統領の訪日延期は残念だった」と述べたのに対し、首相は「口シアの改革の努力に対する支援は、今後とも冷静に継続してやっていかなければならない」と、引き続き日本がロシア支援を行っていく重要性を強調した。サッチャー氏も、11月に訪英するエリツィン大統領に日本側の考えを伝えることを約束した。《読売新聞》

【ゴルフ・尾崎将司選手】今季5勝目

男子ゴルフ日本オープン最終日(12日・茨城竜ヶ崎CC=パー72)―時折雨が降るなか、初日から首位を走る尾崎将司が、通算11アンダーとスコアを伸ばして逃げ切り優勝、賞金1800万円を獲得した。尾崎将司の優勝は3年ぶりで、中島常幸と並ぶ戦後最多の4度目。ツアーでは今季5勝目で通算58勝目、後援競技などを含めると通算77勝目(海外1)。史上初めての3連覇を狙った中島常幸は尾崎将司と7打差の7位に終わった。ベストアマは横田真一(専大)が、1アンダーで獲得した。

3連覇を逃した中島常幸は「ヨーイドンでのボギーは痛かった」と1番の失敗を残念がった。昨年、一昨年と2年連続して逆転優勝を遂げている中島が、尾崎将司との5打差をひっ「くり返そうと狙った矢先のこと。グリーンを捕らえたが、カップまで約10メートルもショートして3パット。出入りの多いゴルフに終わった。《読売新聞》

【毛利衛さん】帰国

日本人初の米スペースシャトル搭乗員として、「エンデバー」で宇宙実験などを行った宇宙開発事業団の毛利衛さん(44)が12日午後、成田着の日航機で帰国した。彰子夫人(38)や3人の子供たちと一緒にサテライトに降り立った毛利さんは、終始リラックスした様子。居合わせた乗客から拍手が起きると、にこやかに手を振り、報道陣のカメラのフラッシュを浴びた。

「満足いく仕事ができた。1か月前のきょう打ち上げられ、コロンブスがアメリカを発見したとされるこの日に、彼が夢見たジパングに帰ることになり感慨深いものを感じる」と帰国の感想を語った。今後の活動について「宇宙で体験したことは、生命科学実験の貴重なデータとなる。記憶が確かなうちに実験を提案した先生方と話し合いたい。一般の方たちにもできるだけ経験したことを伝えたい」と、意欲をみせた。さらに、日本の取り組みについて、「宇宙開発はすべての人類に役立つ」として積極的に参画していくべきだと述べた。《読売新聞》



10月12日のできごと