平成1256日目

平成4年6月16日(火)

1992/06/16

【スケート・橋本聖子選手】自転車で五輪出場決定

日本アマチュア自転車競技連盟は16日、橋本子(富士急)らバルセロナ五輪の代表選手男子10、女子3の計13人を発表した。選考会終了後の理事会で決めたもので、選考会上位選手を中心に検討された。これで橋本の日本選手として最多の冬、夏合わせ5度目の五輪出場が決まった。

橋本以外は、初の代表。トラック競技の班目真紀夫(日大)は、東京五輪の自転車に出場した秀雄さん(48)に続き父子二代の五輪代表となった。

「オリンピックは今の私にとって、すべてです」と16日、バルセロナ五輪出場が正式に決まった橋本聖子(富士急)が山梨県富士吉田市で記者会見、五輪出場にかけた熱い思いを語った。これまでは、五輪出場については慎重だったが、「とても、うれしい反面、大きな責任を感じている。どこまで自分を追い詰められるか、再び挑戦したい」と意気込みをみせた。

出場五度目の快挙には「自分自身に勝つことが大事で、回数は問題ではない。一部から“五輪おたく”などと言われるのはつらい」と苦笑い。さらに、バルセロナ五輪の目標は「今の力では、とても世界に通用しない。少なくとも3分台がコンスタントに出せるように努力し、ソウル大会以上の成績を目指します」と、力強く話した。《読売新聞》



【ヤマト1】世界初の超電導船が神戸港で実験航行

スクリューの代わりに超電導磁石を利用して進む世界初の超電導電磁推進船「ヤマト1」(約280トン)が16日午前、神戸港で初めて海上を自力航行した。ヤマト1は約40分間実験航行したが、超電導状態に異常を予知する信号が点滅したため、午後に引き続き予定をしていた実験を中止、17日に延期した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】PKO懸念に「実績で理解を」

宮沢首相は16日の閣議で、国連平和維持活動(PKO)協力法が成立したことについて「一部に我が子を戦場に送るなと言って、ためにする反対運動があるが、われわれの考えるPKO活動が人道的協力であることを実績によって分かってもらえるようにしたい」と述べ、各省庁の協力を要請した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】政治改革早急に

宮沢首相は16日午後、首相官邸で自民党の綿貫幹事長と会い、「九増十減」の衆院定数是正などの政治改革を今国会中に実現するため、早急に与野党の政治改革協議会を開き、全力で取り組むよう指示した。 これに対し、綿貫氏は、衆院議員の議員辞職願を提出して政府・自民党への対決姿勢を鮮明にしている社会党が、「政治改革の話し合いに加わるかどうかが問題だ」と指摘したうえで、「できるだけの努力をしたい」と答えた。また、自民党首脳は16日夕、「政治改革は社会党抜きで行ってもいいが、それは自民、公明、民社で話し合ったうえでの政治判断だと述べた。

自民、公明、民社3党は16日、国会内で国会対策委員長会談を開き、政治設革の今後の進め方を話し合うため、今国会中に与野党政治改革協議会を開催することを社会党に呼びかけることで合意した。政治改革については、与野党とも「今国会中に目に見える成果をあげるべきだ」との認識で一致しており、すでに政治資金パーティーの適正化や収賄議員の公民権停止などの合意事項について、同協議会の実務者会議が関連法の改正案を作成中だ。また、衆院定数是正問題も自民党が同協議会に「九増十減」案を提示する準備を整えている。 ところが、国連平和維持活動(PKO)力をめぐる自公民と社会、共産両党の攻防のあおりで、社会党が「国会が不正常な状態では、応じられない」と同協議会の開催を拒否している。《読売新聞》

【自民党・梶山静六国会対策委員長】“政治改革”今国会処理は困難

自民党の梶山静六国会対策委員長は、16日の役員会で、政治改革について、「自公民3党だけでやればいいとはいかない。社会党との関係修復が必要で、社会党の暗黙の了解がないと、残り会期での処理はできない」と述べ、与野党がすでに合意している政治資金規正法の一部改正なども含め、社会党が協議に応じるか、自公民3党による処理を黙認しない限り、今国会での実現は困難との見通しを示した。また、衆院の定数是正について「法案化できる状況ではない。法案を今国会に提出すること自体難しい」と述べた。《読売新聞》

【社会党・田辺誠委員長】解散実現へ全力を

全衆院議員の辞職願提出によって衆院解散・総選挙を求めている社会党は16日夕、東京・日比谷で「6.16緊急中央集会」を開いた。

冒頭のあいさつで、田辺委員長は「問答無用の国会運営で悪法を通すために議会制民主主義を破壊した自公民3党の暴挙は断じて許せない」と強調。さらに、「私たちは政治生命をかけて辞職願を提出した。今こそ平和憲法を守るのか、破るのかの選択を総選挙で決すべきだ」と述べ、解散実現を目標に全党を挙げて運動を盛り上げていく考えを表明した。

社会党はこの集会を境に全衆院議員が一斉に選挙区に帰る“帰郷運動”に入るが、集会に先立って同党は緊急の三役会議や中央執行委員会を相次いで開いて、態勢固めを行った。《読売新聞》

【米国、ロシア】戦略核3分の1に削減

ブッシュ、エリツィン両大統領は、16日始まった米ロ首脳会談で、双方の戦略核弾頭数を2003年までに現在の保有数の3分の1以下の各3000から3500までに減らし、地上発射大陸間弾道ミサイル(ICBM)の中で最も破壊力の強い各個誘導多弾頭(MIRV)ミサイルを全廃することに合意した。

また両大統領は、「戦略防衛構想」(SDI)として知られる対ミサイル防御網開発でも、早期警戒情報の共有など、西側同盟国も含めた形での協力に乗り出すことで合意した。

17日覚書の形で調印するが、ロシア側の大幅譲歩による今回の合意は、冷戦後の「米ロ協調の時代」を印象づけた。《読売新聞》



6月16日/のできごと