平成1257日目

平成4年6月17日(水)

1992/06/17

【フィギュア・伊藤みどり選手】プロ転向を表明

アルベールビル冬季五輪のフィギュアスケート女子で銀メダルを獲得、競技の第一線を退いた伊藤みどりさん(22)=プリンスホテル=が17日、プロ転向を表明した。「プリンスアイスワールドチーム」(佐野稔・座長)の今シーズンの全国公演に特別ゲストとして出演するもので、8月21日に東京・東伏見アイスアリーナで開幕する東京公演がプロデビューとなる。契約金などは未定。《共同通信》



【福井・玉川トンネル】開通

岩石崩落により15人の犠牲者を出した越前町玉川の国道305号線で、事故をきっかけに県が建設を進めていた「玉川トンネル」が完成し17日、開通式が行われた。開通に伴い、海岸線を通る旧道は廃道となり、車両、歩行者とも一切通行止めとなった。平成元年7月の惨事以来ほぼ3年ぶりに安全が確保された。《福井新聞》

【宮沢首相】天皇陛下訪中に意欲

宮沢首相は17日、都内で開かれた日本新聞協会第64回定例会員総会に出席、講演とそれに続く質疑応答の中で、日中国交正常化20周年を記念して政府が検討を進めている天皇陛下の訪中問題について、「私は陛下においでいただくことは望ましいことと考えている」と明言した。

さらに、その後、首相は記者団に対し、訪中への国民の理解を得るための「冷却期間」が来年に及ぶようなことは「全然考えていない」と述べ、年内の訪中実現に強い意欲を表明した。

これに関連して政府首脳は訪中の実施時期について、「できれば秋だ」とし、国交正常化20周年の記念行事(9月29日)や、10月初旬といわれる中国共産党大会終了後の10月下旬にも実現する方針であることを明らかにした。《読売新聞》

【ロシア・エリツィン大統領】「共産主義は死んだ」

エリツィン・ロシア大統領は17日午前11時(日本時間18日午前0時)すぎから、米上下両院本会議で、旧ソ連・ロシアの指導者として初めて演説、「経済・政治改革の推進が、ロシアにとり緊急の課題である」と強調するとともに、「ロシア(での改革の成功)に世界の21世紀はかかっている」と米国を始めとする西側諸国の対ロ支援を強く求めた。

エリツィン大統領は、「共産主義は死んだ」と宣言し、「新生ロシアとのパートナーシップに基づく協調関係を築くことが、米ロ双方の利益につながる」とも語った。同大統領はまた、ブッシュ米大統領と基本合意が成立したばかりの大幅軍縮案に触れ、「この新軍縮案調印を待たずに、米国を標的とする重大陸間弾道弾(ICBM)、SS18の発射態勢解除に既に着手した」と語り、議場を埋め尽くした米議員らからかっさいを浴びた。

さらに、米ロ間の新たな懸案事項として浮上した、ロシアに拘束されているとされる行方不明米兵問題に関し、「早急に調査し、生存者がいれば必ず米国の家族のもとに送りとどける」として、この件に関するすべての文書の公開を約束した。《読売新聞》

【ワシントン憲章】調印

米ロ首脳会談最終日の17日、ブッシュ、エリツィン両大統領は、民主的平和の建設と武力不行使をうたった「ワシントン憲章」に調印し互いの不戦を誓うとともに、83年の大韓航空機撃墜事件など冷戦時代の遺物の全容調査に着手し、冷戦の清算に進むことを確認した。

経済分野では、両国は最恵国待遇を相互付与する一方、240億ドルの対旧ソ連支援パッケージに関し、早期提供のため、米国がロシアと国際通貨基金(IMF)の大筋合意締結を支持する方針を表明した。

さらに軍事分野では、前日合意した①戦略核弾頭大幅削減②地球防衛システム—の覚書に調印し、冷戦後の関係を探る米ロ両国は「真の平和・友好関係」(ブッシュ大統領)確立に前進した。《読売新聞》



6月17日のできごと