平成1227日目

平成4年5月18日(月)

1992/05/18

【タイ・バンコク】デモ隊に軍が発砲、市民200人以上死傷

タイのスチンダ首相は18日午前0時30分(日本時間同2時30分)、首都バンコクと周辺4県に非常事態を宣言した。バンコクで17日タから始まった首相辞任要求のデモと鎮圧にあたった軍、警察が衝突したためで、これによって政府側は事態収拾をはかろうとしたが、デモは終夜続き、同日午前4時30分(同6時30分)には暴動化したデモに軍が発砲を開始した。このため少なくとも市民200人が死傷した。

軍当局筋は5人の死亡を確認、また少なくとも8人が死亡したとの情報もある。目撃者証言など未確認情報によると、負傷者は約200人、最終的には1000人に達すると見られる。このほか、目撃者の話で、現場で少なくとも4人から20人が死亡したとの情報もある。《読売新聞》

タイの首都バンコク中心で二百数十人以上の死傷者を出す流血に発展した反政府デモは、数万人の市民と軍治安部隊がにらみ合いを続け、軍治安部隊は18日午後3時8分(日本時間同5時8分)、民主記念塔周辺でデモ隊に自動小銃で威嚇射撃を開始、強制排除に出た。

この直後、デモ隊を陣頭指揮していたチャムロン前バンコク知事(前道義党党首)ら数百人が逮捕された。政府当局はデモ隊解散を発表したが、市民は同日夕から王宮前広場などに再び集結、20万人近くに膨れ上がり、一部は車やビルに放火。軍治安部隊は同日午後10時半(日本時間19日午前0時半)ごろ、王宮広場前の「ロイヤル・ホテル」周辺にいた数千人の市民に向けて、機関銃と自動小銃で発砲。目撃者などによると、タイ人記者1人を含む、少なくとも5人が死亡、110人が負傷した。《読売新聞》



【カローラセレス、スプリンターマリノ】発売

トヨタ自動車は、小型車初の4ドアハードトップモデル「カローラセレス」「スプリンターマリノ」を18日発売した。室内を広くするなど居住性に配慮したほか、アスベスト使用をやめ、環境面にも配慮したという。

若者向け2ボックス「カローラFX」もフルモデルチェンジされ、同時に発売された。1.6リットルDOHCエンジン搭載の「セレスX」5速MT車が149万8000円(東京、大阪地区)。《読売新聞》

【大相撲夏場所9日目】曙、給金1号

大相撲夏場所9日目(18日・両国国技館)単独トップの曙は豪快な突き押しで巴富士を一蹴し、1敗を守った。安芸ノ島が琴錦の下手投げに屈したほか、水戸泉、北勝鬨も敗れ、2敗は旭道山と若花田の2人だけとなり、さらに3敗に10人がひしめく大混戦になった。小錦は琴富士を落ち着いてさばき、連敗を脱出した。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】米大統領選挙「まあ、他の国のことですから」

宮沢喜一
https://www.kantei.go.jp/

宮沢首相は18日、米大統領選の世論調査で、無所属で出馬する意向を表明している実業家のロス・ペロー氏がブッシュ大統領を抑えてトップになってことについて、記者団から感想を求められても無言を押し続けた。

記者団から「既成政党の政治家に対する不信感の現れとみる向きもあるが」と水を向けても「まあ、他の国のことですからねえ」などと答えるだけで外交通の首相らしい明快な解説は出ずじまい。

今年2月、予備選で検討していた共和党のブキャナン候補について「全米で通用するわけじゃない」と発言、国内外で波紋を生じたことがあるだけに、触らぬ神にたたりなし」との気持ちがありあり。《共同通信》

【宮沢喜一首相】「梶山進言」にニンマリ?

○…国会内で18日昼行われた政府・自民党首脳会議終了後、梶山静六・国会対策委員長が、宮沢首相、金丸副総裁らを前に、「解散風が収まっている今こそ解散に踏み切るべきだ」と持論を主張。揚げ句に自民、公明、民社三党で成立の可能性が強まっているとみられている国連平和維持活動(PKO)協力法についても、「何なら、ここで投げて(成立を断念して)、次の国会で出直してもいいんだ」。

○…同席して、やりとりを見守っていた党幹部によると、金丸氏はうなずきながら聞いていたというが、梶山氏は実は金丸氏に話すふりをして、その傍らにいた宮沢首相の耳に入れたかった様子。「解散すれば、宮沢さんはあと3年は(首相を務めることが)できますよ」という梶山氏の突然の進言に、腕組みをしてて首をかしげる独特のポーズで黙って聞いていた。首相は「まんざらでもなさそう」(出席者の一人)だったとか。《読売新聞》

【JR東日本】住宅販売

東日本旅客鉄道(JR東日本)は18日、栃木県喜連川町で建売住宅を7月から販売すると発表した。同社は旧国鉄時代に計画、建設した駅上マンションを販売したことはあるが、JRとしては初の住宅販売となる。

同社は22日付の組織改正で、開発事業本部に住宅事業部を発足させる予定で、今後は住宅販売に本腰を入れる方針だ。

JR東日本は先月末、民営化後初めて、喜連川町で住宅地の分譲を行い、即日完売している。今回発売される住宅はこの分譲地の一角に建設する20戸で、温泉権付き。同社は隣接する矢板市でも宅地開発を進めており、住宅販売事業を拡大していく。《読売新聞》

【JR連合】発足

JRグループの新産別組織「日本鉄道労働組合連合会」(JR連合)の結成大会が18日、東京都内で開かれた。組織人員は約7万6000人で、約7万8000人を擁する最大産別のJR総連とほぼ拮抗、JRグループの労働戦線は今後、主要二大組合が組織拡大をめざして激しく対立することになる。初代会長には、西日本旅客鉄道産業労働組合(JR西労組)の矢後希悦委員長(54)を選出した。JR連合はきょう19日、連合と交通・運輸関係の組合でつくる交運労協に加盟申請する。

JR連合に加盟したのは、18日午前に解散した国労旧主流派系の鉄産総連の6組合と、JR総連から分裂したJR西労組、JR東海労組、JR九州労組、JR四国労組の計10組合。

大会冒頭、あいさつした矢後委員長は「JR総連の独善的な組織運営は、国鉄改革の真意を裏切る行為」などと激しくJR総連を批判、「一企業一組合をめざし、真にJRグループを代表する組織に発展させよう」と訴えた。また分裂の引きがねになったスト権については現状では、確立、行使すべき状況にはない。確立の必要ができた時は、加盟各組合の討議を通じて合意形成を図る」とした。

この日承認された運動方針では、単組の主体性を尊重しつつ連合の進路に沿う組織と規定。健全で安定した労使関係を模索する、としている。また、賃金・昇職制度など各種政策や、年金、退職金制度など生活プランの策定にも積極的に取り組む。政治活動は、連合の政治路線を推進する。

大会には、各組合の代議員や傍聴者など約200人が参加。各代議員からは「不毛な組合間抗争に終止符を打とう」などとの意見が相次いだ。なおJR総連は、「JR連合は会社の介入によって生まれた御用組合で、労働組合とは認められない」として、公式のコメントなどは出していない。《読売新聞》



5月18日のできごと