平成1191日目

平成4年4月12日(日)

1992/04/12

【山村新治郎衆院議員】死去

12日午前0時半ごろ、千葉県佐原市、衆議院予算委員長、山村新治郎代議士(58)(千葉2区、自民)の自宅一階八畳寝室のふとんの上で、山村代議士が血まみれになって倒れているのを母親の富美子さん(81)が発見、秘書を通じて佐原署に届け出た。同署員が駆けつけたところ、山村代議士は首や腹などを刺されて、すでに死亡していた。

富美子さんが山村代議士の悲鳴を聞いて寝室に駆けつけた際、山村代議士の二女(24)が包丁で襲いかかっているのを目撃していたことから、同署で二女の行方を捜していたが、約1時間後、自宅から約200メートル離れた路上を歩いているのを発見、殺人の現行犯で逮捕した。同署は13日午前、二女を殺人容疑で送検した。家族などの話では二女は精神科に通院していた。

調べによると、12日午前0時過ぎ、富美子さんの部屋に二女が姿を見せ、その直後に山村代議士の寝室から悲鳴が聞こえた。就寝中に襲われたらしく、凶器の包丁は自宅内から見つかった。検視の結果、首、腹などを数十回刺されており、出血死と見られる。二女は殺害は認めているものの、動機などについては話していないという。

山村代議士と増代夫人は、都内の議員宿舎と佐原市の自宅を行き来し、ふだんは二女と富美子さんの2人が自宅に住んでいた。同夜、増代夫人は不在だった。

自宅隣の山村代議士の事務所には、12日朝から13日にかけ、宮澤首相、海部前首相、中曽根元首相、竹下元首相を始め、自民党の金丸副総裁、綿貫幹事長らが相次いで弔問に駆け付けた。

山村代議士は学習院大中退後、父親の先代新治郎衆院議員(元行政管理庁長官)の秘書となり、昭和39年11月の衆院千葉2区補欠選挙で父親の後継者として初当選。以来、当選9回。農水、運輸両相などを歴任、昨年11月から衆院予算委員長を務めていた。

この間、運輸政務次官当時の45年4月には、日航機「よど号」が赤軍派にハイジャックされた事件で、人質となった乗客らの身代わりとなって朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)まで飛び、「男山新」と名をはせた。13日からは自民党議員団の団長として北朝鮮を訪れることになっていた。《読売新聞》



【サッカー・ゼロックス杯】読売クラブが貫禄V

サッカーのゼロックス・チャンピオンズカップ最終日は12日、東京・国立競技場に3万8000人の観衆を集めて読売クラブートヨタ自動車の決勝を行い、読売が2−1で勝ち、日本サッカー史上最高額の賞金4000万円を獲得した。

27年目の日本リーグ時代は終わりを告げ、プロリーグ(Jリーグ)は来年5月中旬にスタートする。

Jリーグ参加の各チームはことし9月5日に始まるコニカカップが初の公式戦となる。Jリーグ不参加チームによる日本フットボールリーグ(JFL)はことし7月5日、開幕する。《共同通信》

【競馬・桜花賞】ニシノフラワー、女王に

競馬・桜花賞(12日・阪神競馬場=1600メートル)—春のクラシック第一弾はニシノフラワー(栗東・松田正きゅう舎)が制し、本賞金8800万円を獲得した。

フルゲートの四歳メス馬18頭が出走。一番人気のニシノフラワーは好位に付け、四角を回るとき先頭に立ち、直線一気に引き離してアドラーブルに3馬身2分の1差をつけて快勝した。河内洋騎手は一昨年のアグネスフローラに次いで4勝目。このレース最多勝を更新した。

桜花賞レースの売り上げは268億3362万200円のレコード。《読売新聞》

【ボスニア】即時完全停戦に合意

ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナ共和国のイスラム教徒、セルビア人、クロアチア人の3民族代表は12日、欧州共同体(EC)代表の仲介で緊急会談し、13日午前0時(日本時間同日午前7時)を期して完全停戦を実施することで合意した。

ECのボスニア独立承認を前に今月初めから激化した戦闘は13日未明現在、鎮静化しているが、同様の停戦協定が再三、破られており、実際に機能するか不安視する声が強い。

EC代表のクティルヘイロ氏(議長国ポルトガルの外交官)が会談後発表した共同声明によると、停戦は「即時、完全」であるとしたうえで、具体的手順として、①停戦発効後24時間以内に共和国内の戦闘地域から、EC監視の下、すべての砲撃部隊を撤退させる②やはり24時間以内に各民兵組織の非武装化を完了させ、難民の帰還を促する③これまでの戦闘で各民兵組織が占拠、制圧した領土は認めない―ことをうたっている。《読売新聞》

【東京・上野】5億円の王冠強奪

12日午後6時5分ごろ、東京都台東区上野、宝石店「ダイヤモンドセンター」一階店舗に、短銃のようなものを持った男2人が押し入り、店内のショーケースをハンマーでたたき割り、展示品の王冠(時価5億円相当)だけを奪って逃走した。上野署は、王冠を狙った計画的な強盗事件とみて捜査している。

同署の調べによると、男2人は黒いフルフェースのヘルメットをかぶって店に入り、1人が短銃のようなものを客らに向け、意味不明の大声で叫びながら高した。その間に別の1人が出入り口近くのショーケース(高さ1メートル70)のガラスをハンマーで割り、展示してあった王冠一個を奪うと、店頭にとめた赤いスクーターに2人乗りして逃げた。当時、店内には客7、8人と従業員10人がいたが、けがはなかった。

2人は、いずれも身長1メートル65前後で、黒っぽいジャンパーに黒のズボン姿だった。言葉は外国語のようだったという。

王冠は、約1.2キロのプラチナに大小1000個以上のダイヤモンドを散りばめたもので、同店が5、6年前に作り、「10億円のクイーンズ・クラウン」と銘打って店内に展示していた。

現場は、JR御徒町駅そばの通称「ジュエリー・タウン」で、時計や宝石の小売店や卸店など千数百店がひしめく。同店は、小売店としては大手で午後7時まで営業していた。

近くの宝石店主は、「このあたりは常時、警察の巡回もあり、防犯体制はしっかりしている。(同店に)すごい王冠があることはよく知られていた」と話している。《読売新聞》



4月12日のできごと