平成1192日目

平成4年4月13日(月)

1992/04/13

【北朝鮮・金日成主席】大元帥に

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の労働党中央委、同軍事委、同中央人民委は13日午前、平壌放送などを通じ、金日成国家主席に対し「大元帥」の称号を与えることを決めたと発表した。

金主席は軍事部門では党軍事委の委員長で、昨年末に子息の金正日書記に人民軍最高司令官の地位を譲ったが、階級はこれまで元帥のままだった。

今回の決定では金正日書記に元帥称号を与えるための布石とみられ、今月25日には人民軍創設60周年を迎えることから、これに合わせて金書記が元帥に昇格することも考えられる。《共同通信》



【宮沢喜一首相】ゴルバチョフ・ソ連元大統領と会談

宮沢首相は13日午前、首相官邸で来日中のゴルバチョフ元ソ連大統領と約40分間会談した。ゴルバチョフ氏は旧ソ連邦の将来について「市場経済に向かう政界の方向に変化はない。もう旧ソ連邦に戻ることはない」との見方を示し、「(旧ソ連邦の改革には)日本を含む西側が支持を与えることが重要だ」と強調した。

またゴルバチョフ氏は9月中旬に予定されるエリツィン大統領の訪日に言及し「大統領訪日を契機に両国関係に新しい要素が生まれることを期待している」とした上で「ロシア国内においては日本との関係を改めたいとの気持ちが高まっており、このプロセスを加速化することが必要」とエリツィン大統領来日を契機に、北方領土問題が障害となっている両国関係に大きな進展がみられることへの強い期待を表明した。

宮沢首相は「昨年のゴルバチョフ大統領(当時)の訪日を契機に日ソ両国間で新しい関係を築きたいとする両国民の気持ちが背景となり、9月の大統領訪日が行われる」と述べ、この間の日ロ両国関係にみられた変化の兆しをゴルバチョフ氏がつくり上げたことへの敬意を表明した。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】ゴルバチョフ夫妻と会見

「ようこそいらっしゃいました」―。13日、来日中のゴルバチョフ元ソ連大統領夫妻と天皇、皇后両陛下の一年ぶりの会見が行われた赤坂御所は、明るい春の陽光に包まれ、なごやかに話がはずんだ。

この日の会見は、当初の予定時間を20分もオーバーし、約1時間にわたって行われた。会見後、両陛下と大統領夫妻は赤坂御用地内の日本庭園を散歩、両陛下の結婚記念に植えられたシラカバの木を前に、自然や植物についての話も弾んだという。

通訳をはさんだだけのプライベートな会見だったため、会話の中身はもれて来なかったが、会見から滞在先ホテルに戻ったゴルバチョフ氏は、「人間的な温かい語らいの場を持つことができ、極めて満足している」と感想を述べた。さらに、「両陛下が我々の国で現在起こっていることに非常に興味を示してくださったことをうれしく思う。平和をいかに守り抜くかということについても話が及んだ」と、会見の模様を語った。

また、ライサ夫人は、「私から両陛下に、ロシア人にとってシラカバは、日本人にとっての桜と同じような意味を持つ、と申し上げました。感動的な語らいでした」とやや興奮気味に話していた。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】政治改革「時期を見て決断」

宮沢首相は13日、首相官邸で記者会見し、与野党協議が進む政治改革について、「具体的決断をしなければならない時期が来る。その時には、自民党内の意見は聞くが、私としてはこうしたい、と申すつもりだ」と述べ、この問題で積極的にとりまとめにあたる考えを表明するとともに、各党が合意したものから今国会中に順次、法案処理していく意向を示した。

後半国会の焦点である国連平和維持活動(PKO)協力法案に関しては、時限立法をはじめとする修正案に否定的な見解を強調しながら、今後、公明、民社両党を中心に法案成立に向けての折衝を急ぐ考えを強調。景気問題で「すでに経済は底を打った」と、景気は回復基調にあるとの見方を示し、自民党内を中心に要望が強い補正予算を含めた追加対策にも前向きに取り組む姿勢を明らかにした。

首相は、5月28日をめどに大綱作りを急ぐ与野党政治改革協議会について、「スケジュールは極めて順調だ」と述べ、首相自らが指導力を発揮していく考えを示した。衆院定数是正についても、「(私の考えは)2月に党側にかなりはっきり言っており、3月の党の緊急改革案にも書かれてある」と、あくまで四増四減を上回る手直しを目指す考えを示し、「さらに(考えを)明確にしなければならない時が来れば明確化する。もとよりこの国会の会期内だ」と述べた。

PKO法案については、「アジアの国である日本が何も貢献できないのは非常におかしい」と、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)に参加、協力するためにも法案の成立の重要性を強調し、「(各党と)私自身も幅広く接触している」と語った。

またPKO法案が成立しなかった場合の衆院解散については、「(国会の)赤じゅうたんの上で我々の立場を主張しなければならない」と、「PKO解散」を考えていないことを強調した。《読売新聞》

【ロシア】全閣僚が辞表提出

ガイダル第一副首相らロシア政府の全閣僚は13日、大統領権限を縮小した人民代議員大会決議を受容できないとしてエリツィン大統領に辞表を提出した。一方、ショーヒン副首相は同大統領とハズブラートフ最高会議議長が連名で14日、決議とは別個に「大統領、現政府の支持」をうたった「宣言」案を大会に提出することを明らかにした。保守派代議員が、大会決議を空文化するに等しい「宣言」採択に応じるかどうかが政府の進退を決する見通しとなった。

ショーヒン副首相によると、宣言は①大会は急進経済改革を支持する②大会決議は財政破たんを招かない範囲で実行される―が骨子。シャフライ国家顧問は同日、大統領が新憲法と政府及び大会の信任について問う国民投票の実施を大会に提案する方針だと述べ、大会が譲歩に応じない場合「非常手段」に出る意向を示した。《読売新聞》

【テニス・伊達公子選手】世界ランク17位に

女子テニス協会(WTA)は13日、最新世界ランクを発表、シングルスで日本の伊達公子(ヨネックス)が17位にランクされた。世界ランキングがコンピューター処理されて以来、日本選手がトップ20入りしたのは初めて。過去最高は伊達自身の24位だった。

伊達は先のサントリー・ジャパンオープンで女子ツアー大会初優勝を遂げ、年間平均点を54.8929点に伸ばして25位からアップした。世界20位以内ならば、全仏、ウィンブルドンなど世界四大大会でシードがつく可能性が十分期待できる。 伊達以外にも同オープンのシングルス・ベスト4に進んだ沢松奈生子(松蔭女大)がシングルスで34位から28位に上がり、再びトップ30入りした。《読売新聞》

男子プロテニス協会の世界ランクが13日発表され、シングルスはサントリー・ジャパンオープン(東京)で優勝したジム・クーリア(米)がステファーン・エドベリ(スウェーデーン)と入れ替わり、3週ぶりに1位に返り咲いた。3位はボリス・ベッカー(独)で、松岡修造(富士ゼロックス)は前週と変わらず87位。《読売新聞》



4月13日のできごと