平成1163日目

平成4年3月15日(日)

1992/03/15

【ペルー・フジモリ大統領】来日

ペルーのフジモリ大統領が15日午後、成田空港着の全日空機で来日した。私的訪問も含めて今回で4回目の来日だが、国賓としては初めて。21日までの滞在中に天皇陛下と会見、宮沢首相や財界首脳らと会談するほか、大阪、名古屋や両親の出身地熊本県を訪れる。

17日の首脳会談で宮沢首相は、ペルーの経済立て直し支援のため、相当規模の経済援助を表明する方針だ。日本はペルーに対し、昨年12月に4億ドルの円借款を供与しているが、これに続いて、今回新規の無償資金協力、円借款、技術協力が予定されている。

フジモリ大統領は1990年7月に就任した後、行政改革、経済改革への積極的な取り組みでインフレ率の低下など着実に成果を上げており、政府はこれを高く評価している。《共同通信》



【ゴルフ・尾崎直道選手】今季初優勝

男子ゴルフのインペリアルトーナメント最終日は15日、強風の吹き付ける茨城県のセベ・バレステロスGC(パー72)で行われ、尾崎直道が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算8アンダー、280で前日の首位を守って今季初勝利。この大会3年ぶり2度目の優勝で、賞金1170万円を獲得した。プロ通算22勝目。 3打差の2位に奥田靖己、3位に金子柱憲が入った。前週優勝の陳志明は3オーバーで19位に終わった。

「5、6年前の自分なら崩れていた。きょうは余裕を持ってプレーできた」と尾崎直。10メートルを超える強風の中でも賞金王の自信が優勝への道を切り開いた。 圧巻は金子に1打差に迫られて迎えた15番。2日間連続して池に入れてボギーをたたいたこのホールで、第一打を2番アイアンできっちりとフェアウエーに運び、第二打は7番アイアンで旗ざお手前10センチにつけるスーパーショット。バーディーで逃げ切り優勝に結びつけた。「これでマスダニーズに弾みをつけられる」の言葉に実感がこもった。《読売新聞》

【サッカー日本リーグ】読売クラブ、2年連続5度目の優勝

サッカーの日本リーグ第20節は15日、千葉県総合運動場などで6試合を行い、首位の読売クラブは2−0で日立製作所を破って勝ち点47とし、2位の日産自動車が全日空に0−1で敗れて勝ち点39にとどまり、残り2試合で両チームの勝ち点差が8と開いたため、読売の2年連続5度目の優勝が決まった。

5度の優勝は東洋工業(現マツダ)と並ぶ最多タイ。来春のプロリーグ(Jリーグ)発足に伴い、日本リーグは今回で幕を閉じるため、読売は最後の優勝チームとなった。《共同通信》

【大相撲春場所8日目】安芸ノ島関、全勝対決制す

大相撲春場所8日目(15日・大阪府立体育会館)注目の全勝対決は、安芸ノ島がもろ差しからの下手ひねりで小錦を横転させ、給金を直して単独トップに立った。小錦の横綱昇進は再び難しくなった。 平幕の豊ノ海は1敗を守ったが、琴錦は水戸泉に、舞の海も日大の先輩、大翔山に敗れて2敗となった。関脇曙は同じハワイ出身の武蔵丸に屈して3敗となり、今場所の大関昇進は絶望的。貴花田は連敗で5敗となった。

安芸ノ島が豪快な下手ひねりで、262キロの小錦をゴロリと一回転させると、館内は大きくどよめいた。 「当たり負けないよう思い切っていった」。小錦がかち上げる前に、もう右のまわしを引いていた。左前まわしを取ってしぼりあげ、苦しがった小錦が差し手を抜くと、今度は上手を許さないように差し手を十分に返す。棒立ちの小錦をひねり倒す準備はでき、あとは「前へ出てからひねった」。左下手投げも、合わせ技で効果をあげた。

師匠の藤島親方(元大関貴ノ花)は以前から「鋭く速い立ち合い」を課題に挙げ、「前まわしを取って出る相撲が取れたら楽しみ」と話していた。相撲の流れでこの日は前に攻めなかったが、今場所は昨年の九州場所から取り組んでいた「速い相撲への転換」に成功したといえる。 その結果が、若貴が初土俵を踏んだ同じ昭和63年春場所に入幕してからの、初めての中日勝ち越しに結びついた。

「前半の相撲をそのまま取っていきたい。負けたくない」と、力を込める安芸ノ島。弟弟子の貴花田の先場所の優勝については「頑張った結果でしょう」と言うが、この言葉は自らを励ましているようにも聞こえた。《読売新聞》

高校教師から“転職”した27歳の元アマ横綱成松(立浪部屋)が、4戦全勝で勝ち越しを決めた。今場所、幕下付け出しでデビューした学生相撲出身の4人では第一号だ。 「アマとは違い、突っ張りが顔を狙うので取りにくい」というのがプロの感想。体重は全盛時代より20キロ減って100キロ。体調は万全とは言えないが、土俵歴17年の技で補っている。 部屋では、教え子のような兄弟子とともに、日大で三年後軍の大翔鳳の付け人をしている。妻子との電話以外は相撲清けの毎日で、「もっとけいこを積んで自信をつけないと。十両なんてまだ雲の上です」。 立浪親方(元関脇羽黒山)は「体を生かして相撲を取っている。思ったよりもいい。次の場所が問題だね」と目を細める。相撲を見るかぎり、心配された年齢のハンデは感じられない。《読売新聞》

【テニス・ブリヂストン杯】杉山愛選手が初優勝

テニスのブリヂストンカップ全日本室内選手権(読売新聞社後援)最終日は15日、東京体育館で男女シングルス、男子ダブルスの各決勝が行われた。

女子では、ノーシードから勝ち上がってきた高校一年生の杉山愛(湘南工大付高)が、第一シードの遠藤愛(筑波大)をストレートで下し、沢松和子(現姓吉田)に次ぐ16歳8か月の史上二番目の若さで初優勝。

男子は、同じくノーシードの谷沢英彦(荏原SSC)が第五シードの清宮健一(フリー)に打ち勝ち、賞金220万円を獲得した。また男子ダブルスは、辻野隆三(桜田クラブ)、中野陽夫(日本ケミコン)組が初優勝。《読売新聞》

【UNTAC】正式発足

明石康・国連カンボジア暫定行政機構(UNTAC)特別代表が15日午前11時20分(日本時間同午後1時20分)すぎ、特別機でプノンペンのポチェントン空港に到着、UNTACが正式に発足した。

UNTACは行政管理や軍事など7部門から構成され、軍武装動員解除や難民帰還などを実践しつつ、来年5月の総選挙、新政府樹立まで、事実上、国家行政を代行するという国連の平和維持活動(PKO)史上、例を見ない重大な役割を担うことになる。

到着後、明石代表は声明文を読み上げ、「我々は歴史的難題に挑もうとしている。UNTACの役割は、こうした難題に対処する力ンボジア各派を支援することだ」と述べるとともに、「全世界は、カンボジア各派がやり遂げるかどうか、国民のためにより良い未来を築けるかどうか、注視し続けるだろう」とも述べ、民主的選挙や難民帰還など山積する課題克服に向け、各派の自発的協力を強く求めた。

今後の予定について明石代表は、全軍事要員の展開が5月20日ごろ完了、カンボジア各派軍の集結・武装解除は予定通り6月1日から開始すると語った。《読売新聞》

【雲仙・普賢岳】また土石流

大雨洪水警報が出されていた15日朝、長崎県雲仙・普賢岳で土石流が発生。今月1日の土石流被害から復旧したばかりの島原市北安徳町の国道251号線では長さ700メートルにわたって厚いところで1.3メートルの土砂に覆われた。また、同町と鎌田町間の島原鉄道では線路が20メートルにわたって最高約40センチの土砂に埋まった。

国道は夕方までには復旧したが、同鉄道は復旧までに4、5日かかる見込み。さらに、同市内では水道管が破損、約1000世帯が一時断水した。

島原半島には午前9時20分、大雨洪水警報が出され、雨脚が強くなった。このため、同9時35分ごろから普賢岳で土石流が断続的に発生した。土石流は水無川と昨年6月20日の土石流跡を流れ、有明海まで達した。今月1日の土石流より規模は大きく、水無川の下流域は人頭大から直径1メートルの岩で埋まり、水無川橋では、橋げたまで約1メートルまで埋まった。《読売新聞》



3月15日のできごと