平成1128日目

1992/02/09

この日のできごと(何の日)

【東京国際マラソン】

バルセロナ五輪日本代表選考レースの、’92東京国際マラソンは9日、東京・国立競技場を発着点として平和島口を折り返す42.195キロのコースに7カ国8人の外国人招待選手を含む90人が参加して行われ、マラソン2度目の森下広一(旭化成)が競技場までもつれ込む接戦の末、中山竹通(ダイエー)に競り勝ち、2時間10分19秒で昨年2月の別府大分毎日マラソンに続いて優勝した。

2位には中山竹通が2時間10分25秒で入り、3位は初マラソンで2時間10分37秒をマークした早田俊幸(鐘紡)。森下と中山は、既に決定している谷口浩美(旭化成)に続いて、五輪代表の座が有力となった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【参院奈良補選】連合の吉田之久氏が初当選

宮澤政権発足後、初の国政選挙となった参院奈良選挙区補欠選挙は9日投票、即日開票の結果、連合の会公認の新人で前衆院議員の吉田之久氏(65)=社会、民社、社民連推薦=が、自民党公認の元県議榎信晴氏(52)、共産党公認の前県議今井光子氏(36)の2新人を大差で破り初当選した。

最大の争点となった共和リゾート汚職などの政治倫理問題で、有権者の多くが自民批判票を投じたとみられる。《共同通信》

9日の参院奈良補選で破れた自民党は、「奈良補選の結果は予算審議に大きな影響を与える」と、空転したままの衆院予算委打開に向け、総力戦を展開してきただけに、「敗北の将あと(兵)を語らず」(綿貫幹事長)と選挙結果を深刻に受け止めている。特に今回の選挙が夏の参院選前哨戦だっただけでなく、続く宮城、群馬での国政選挙や国会運営にも大きな影響を与えるのは必至の情勢だ。

綿貫幹事長は同日夜の記者会見で「共和事件が選挙結果に影響したことは否めない」と、事件が敗因の一つであることを認めた。さらに「政治全体の課題として政治倫理をはじめとする改革の断行を急ぐのが国民の声だ。党政治改革本部で急ピッチで成案を得るとともに政治改革で野党と協議し、国会の権威、政治の信頼回復に努めたい」と大きな争点となった政治倫理問題へ取り組む姿勢を強調した。

しかし、この結果に勢いを得て野党側は空転したままの衆院予算委で共和、リクルート両事件の証人喚問を求めてくるのは確実。党内にも「野党がこぶしを振り下ろせなくなる」(野中総務会長)との声が既に出ており、休日開けから本格化する国会運営に一層厳しい対応を迫られそうだ。《共同通信》

【モスクワ】反エリツィンデモ

旧ソ連共産党系最保守派勢力を中核とする反エリツィン政治デモ・集会が9日、モスクワで決行され、約十数万人の活動家、市民が、ロシア政府の経済改革路線を非難、エリツィン大統領の退陣などを要求した。

これは、価格自由化(1月2日実施)をはじめとするエリツィン経済改革始動以来、大統領が直面する反対勢力による初の大規模示威行動である。また、旧共産党勢力が経済破綻による大衆の憤まん増大をテコに、これだけの大規模デモの動員に成功したことは、政権不安定を指摘されるエリツィン大統領にとって、この勢力が無視し得ない脅威として浮上しつつある事実を示している。

一方、大統領執務室のあるロシア最高会議ビルわきの広場では、急進改革派の連合組織「民主ロシア」、シェワルナゼ元連邦外相らが創設した政党「民主改革運動」などによる約1万人のエリツィン支持集会が行われた。両勢力の衝突を警戒する治安当局は警官隊約1万人を動員、首都はものものしい空気に包まれた。《読売新聞》

【アルジェリア】全土に非常事態宣言

アルジェリア国営放送によると、イスラム原理主義派の反政府騒乱が続いていたアルジェリアの最高国家評議会(ブディアフ議長)は9日夜、全土に期限1年間の非常事態宣言を発令した。これにより地方行政の一部が軍直轄となり、集会場が閉鎖され、秩序を乱すデモは全面禁止される。また昨年暮れの総選挙第一回投票で圧倒的な支持を集めた原理主義政党イスラム救国戦線(FIS)を解散させる司法手続きを同日開始した。

1月11日にシャドリ大統領を辞任させ、実権を握った軍主導の新たな強硬措置で「民主化の実験」の挫折がさらに明確になった。

7日の金曜礼拝をきっかけに全国十数都市に広がった反政府騒乱は、死者約40人、負傷者200人以上に及んだ。《共同通信》



2月9日 その日のできごと(何の日)