平成1009日目

平成3年10月13日(日)

1991/10/13

【プロ野球・広島】5年ぶり6度目のリーグ優勝

山本監督がはぐくんだ一丸野球が花開き、広島が頂点を極めた。プロ野球セ・リーグは13日、優勝へのマジックナンバーを「1」としていた広島が、本拠地広島球場での阪神ダブルヘッダー第2試合に、佐々岡、大野の完封リレーで1−0と勝ち、5年ぶり6度目のリーグ優勝を決めた。本拠地で優勝を決めたのは12年ぶり。

広島は19日に西武球場で開幕する日本シリーズで、パ・リーグ優勝チームの西武と対戦する。西武ー広島の顔合わせは1986年以来2度目。《共同通信》

広島1-0阪神

佐々岡—大野の必勝リレーで、広島が阪神を完封し、本拠地最終戦で優勝を決めた。

広島は一回、正田の中前打と野村の三振、振り逃げ(暴投)などでつかんだ一死一、三塁に西田が右前打して先制。得点はこの1点だけだったが、中三日の先発佐々岡がスタートから飛ばし、七回まで10奪三振の力投をみせた。八回無死一塁のピンチに立つと大野が見事な火消しぶり。佐々岡は17勝でハーラーダービー単独トップに立った。

山本監督「朝から胃が縮こまった感じでいたのが、急に破裂したような感じ。マジックが出てからが長かった。苦しい中で戦い抜いた選手たちをほめてやって下さい。日本シリーズまで、日数がないので、ペナントレースの続きという気持ちで入っていきたい」

達川捕手「今年は途中、挫折しかけたが、監督に励まされて頑張ってきた。日本シリーズは西武有利という下馬評のようですが、今季は評論家の外れ年ですからね」

山崎隆内野手「本当に苦しかった。全員の力で勝ったという気持ち。日本シリーズは当たってくだけろ、ですよ」

野村内野手「優勝するのは本当に大変だと実感しました。今季は常に優勝が手近なところにあったので、頑張ってこられた」

中日・星野監督「広島の粘りの勝利やな。敗軍の将はあまり語らん方がええが、まあ友人だから良く頑張った、といってやりたい。もう少し苦しめたかったが、ウチが淡泊すぎた。でも、よう粘るチームを作ったな」

西武・森監督「中日、ヤクルト、巨人という難敵を破っての優勝は並大抵のことではない。日本シリーズは、どちらが勝っても4勝3敗になるのではないか」《読売新聞》



【日本オープン・ゴルフ選手権】中嶋常幸選手が連覇

ゴルフの第56回日本オープン最終日は13日、山口県豊浦町の下関GC(パー72)で行われ、8年ぶり7度目のプレーオフの末、中島常幸が最初のホールで須貝昇を破り2年連続4度目の優勝をとげ、貴金1800万円を獲得した。

風とカップ位置が難しく、選手はスコアを崩した。中島も7番(パー4)で八つもたたいたが、最終18番でバーディーをとり須貝に追いついた。

中島の4度優勝は戦後最多。また、中島は今季、6月のよみうりサッポロビールオープン以来2勝目でツアー通算36勝目。今季通算獲得賞金は、7874万円として尾崎将司を抜きランキングトップに立った。

ベストアマチュアは丸山茂樹(日大四年)で2年ぶり2度目。《読売新聞》

【セイコー・スーパーテニス】ステファン・エドベリ選手がV

男子テニスの国際公式戦、セイコー・スーパー’91最終日は13日、東京・千駄ヶ谷の東京体育館で行われた。シングルスは第1シードのステファン・エドベリ(スウェーデン)が、第7シードのデリック・ロスターニョ(米)を下し、4年ぶり2度目の優勝、賞金12万2700ドル(約1600円)を獲得した。

エドベリは今季全米、豪州室内に続く優勝で、8月の全米以来負けなしの17連勝。《読売新聞》

【北朝鮮・金日成主席】訪中終える

中国を訪問していた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金日成主席は13日、江蘇省揚州市を視察、今月4日からの10日間にわたる訪問日程を終え、同日夜、同省南京から専用列車で帰国の途についた。今回の訪中は異例の長さだったが、北京に滞在し、首脳会談を行ったのは3日間だけで、あとは地方視察に費やした。

中国側の報道ぶりは歓迎一色だったが、首脳会談では、北朝鮮側が望むほどの成果をあげられなかったとの見方が北京の外交筋の間では広がっている。

金主席の訪問期間中、中国主要紙はほぼ連日にわたって一面でその動静を伝え、中央テレビ放送も7時の全国ニュースで長い時間をさいて報道した。江蘇省の視察には同地出身の江沢民・党総書記自らが案内役を務めるなど、破格のもてなしを行い、中朝両国の「特別な関係」を演出した。だが、首脳会談では、公式報道を見る限り、両国の友好が強調されただけで、中身のとぼしいものになったことがうかがわれる。北朝鮮は、経済協力、朝鮮半島をめぐる外交政策、国際原子力機関(IAEA)による核査察問題などについて中国側の支援を要請したものとみられる。

これに対し、中国側は、李鵬首相が人口増加と洪水の被害を引き合いに出して経済支援の余裕がないことを示唆。江総書記は「平和と発展が依然現代の主流」と述べる一方、江蘇省視察では、オランダ、香港との合弁によるカラーテレビ・ブラウン管工場を案内し、他の工場視察でも「現在、企業運営は考え方を改める必要がある」と述べるなど北朝鮮側に暗に改革開放策の必要性を訴えるとともに中韓交流拡大への理解を求めた。当地の西側外交筋は「中国は交渉の実質部分で譲れなかったため、大いに歓待したのではないか」との見方を示している。《読売新聞》



10月13日のできごと