1991 平成3年10月12日(土)のできごと(何の日)

平成1008日目

平成3年10月12日(土)

1991/10/12

【自民党・三塚派】加藤六月氏を除名処分

自民党三塚派は12日午前、党総裁選で会長の三塚博・元政調会長を支持せず竹下派に同調する意向を表明した加藤六月・政調会長(党三役のため派閥離脱中)を、派の方針に従わないとの理由で除名することを決めた。同派内には加藤氏に同調する動きも見られることから、三塚派は19日の総裁選告示を目前に、分裂の可能性もはらむ危機を迎えることになった。

同派ではこの日、都内の同派事務所に加藤氏を呼び、三塚氏や森喜朗・会長代行ら幹部が真意をただした。この席で三塚氏は「互いに政治家同士だから自分の言動に責任をもってきたと思う。派の方針と違う行動をとられるようだからそれぞれ独自の行動をとることにさせていただく」と述べ、除名を通告した。これに対し、加藤氏は、「出ていけということか」「承服できない。私は清和会(三塚派)そのものだ」と反発したが、三塚氏がこれは会の総意だ」と押し切った。

また、三塚氏らは、加藤氏と共に三塚氏に対して批判的な発言をし、注目されていた同派の石原慎太郎・元運輸相からも事情を聞いた。これに対し石原氏は加藤氏の除名処分について「そこまでしなくてもいいのではないか」と三塚氏らに再考を求めたが、自身の対応については「かねて三塚会長と共に総裁選に協力するといっている」と改め、て強調、加藤氏と一線を画すことを明らかにした。

自民党の派閥除名騒ぎは昨年12月末、第二次海部改造内閣発足の際に、宮沢派出身の西岡総務会長が同派に除名されて以来のこと。《読売新聞》



【自民党・宮沢喜一元副総理】人事は竹下派重視で

自民党宮沢派会長の宮沢喜一氏は12日午後、遊説先の静岡県で記者会見し、総裁就任後の内閣、党役員人事について「党執行部の力、政府の強いリーダーシップを挙党態勢で作り上げることが総理、総裁になった者の務め」と強調し「例えば竹下派は第一の力、数を持ち、人材もたくさんいる。そのことは当然重きを置かなければならない」と述べ、竹下派を重視した人事を行う考えを明らかにした。

「派閥の領袖クラスを登用するか」との質問に宮沢氏は「最大限の力を発揮できる体制をお願いしてみるべきだと考えている」と述べ、いわゆる実力者内閣を作る考えを示した。《共同通信》

【自民党・宮沢喜一元副総理】金丸氏と会談

自民党の新総裁への就任が確実となった宮沢喜一・元副総理は、12日夜、竹下派会長の金丸信・元副総理を東京・元麻布の私邸に訪ね、二人だけで約30分間会談した。

宮沢氏は竹下派の「宮沢支持」決定に謝意を表明するとともに、今回の総裁選に臨む姿勢について、「君子の争いで政策を中心にやりたい。総裁選挙はしこりが残らないよう、選挙後の『挙党体制』を念頭に置きながらフェアにやらなければならない」と述べ、選挙後は挙党体制の確立を最重視する考えを強調した。

金丸氏は竹下派の支持決定を踏まえ「しっかりやってもらいたい」と激励。「宮沢政権」の政治姿勢について「政治改革と同時に野党、特に社会党に現実的な政治を考えてもらいたいと私はいつも思っているが、あなたもこれを大事に考えてもらいたい」と述べ、金丸氏の持論である政界再編も視野に入れて野党との協調を重視するよう求めた。

また金丸氏は「永田町の論理だけで政治をやるわけにはいかない」と指摘。さらに「決断したら迷わず実行してもらいたい」と述べ、政治改革や国際貢献など当面の政治課題に積極的に取り組むよう強く求めた。

このほか、宮沢政権のもとでの党、内閣人事の基本的考え方と大枠などについても突っ込んだ意見交換が行われたとみられる。《読売新聞》

【台風21号】JR16線区運休

5度目の“週末あらし”となった台風21号の接近で、東日本各地は12日、豪雨に見舞われ鉄道が寸断されたほか、土砂崩れなどで死者1人、行方不明1人の被害が出た。このほか、警察庁の午後8時現在のまとめでは、負傷者8人、建物全壊10棟、床上浸水36棟、床下浸水385棟、土砂崩れ117か所となっている。

JR東日本で運休区間が出たのは関東、東北地方の16線区。計1168本が運休し、約36万2000人が影響を受けた。特に千葉県内の乱れが目立ち、外房、成田、東金、久留里の各線は午前中から全線がストップしたまま。夜に入ってもほとんどの路線で運転再開のメドが立たず、マヒ状態が続いた。

また、土砂崩れによる脱線事故で11日夜から不通となっている小田急多摩線の復旧作業は、脱線車両の撤去に手間取り、全面復旧はきょう13日午前に持ち越された。《読売新聞》



10月12日のできごと

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