平成1010日目

平成3年10月14日(月)

1991/10/14

【自民党総裁選】3氏が地方遊説

自民党総裁選に立候補を表明している三塚博、宮沢喜一、渡辺美智雄の3氏は14日、それぞれ地方遊説し、政策や支持拡大を訴えた。

宮沢氏が政治改革の結論を1年をめどに得たいとの考えを改めて表明したのに対し、渡辺氏は期限1年に否定的な考えを重ねて示し、争点になってきた。三塚氏も政治改革の与野党協議を前進させることが新総裁の責任と強調した。

また、渡辺氏は国連軍参加など国際貢献に関連した憲法論議の必要性を指摘、宮沢氏との違いを際立たせようとしており、宮沢新総裁が確実となる中で渡辺氏が政策論争を仕掛けた形だ。《共同通信》

自民党の宮沢喜一・元副総理は14日、京都市の清涼寺にある故前尾繁三郎・元衆院議長(宏池会第二代会長)の墓参りをし、墓前に総裁選立候補を報告。前尾氏の大好きだったウイスキーを墓石に注ぎ、静子未亡人とともにしばし瞑目、手を合わせた。 この後、宮沢氏は「前尾先生は終生の師匠だった。その恩恵はひと言やふた言では申し上げられない」と述べ、感慨深げ。昭和62年の総裁選の際にも墓参したが、宿願を果たせなかったことや、「無冠の帝王」といわれ、遂に総理・総裁の座につけなかった前尾氏のことなどが脳裏をよぎったのかもしれない。《読売新聞》

「正直言って私もつらいんです」―自民党の三塚博・元政調会長は、14日、前橋市内のホテルで支持者を前に講演したが、師匠の福田元首相のおひざ元とあってか、本音をポロリ。三塚氏は加藤六月政調会長の除名問題を抱えていることに関連し、「『三塚さんは派内に問題を抱えている上、新参会長ということで本当に(総裁選を)やるのかね』と聞かれると、カッとなることがある」などと複雑な心境を吐露した。 しかし、三塚氏は「私もつらいが、新しい総裁選の実施を約束しているのだから、明るく透明に(公選で)やるのが大事だ」と述べ、あくまで立候補する考えを強調。最後には「私に(群馬県の)過半数の支持と持ち票をお与え下さい」とひたすら哀願調だった。《読売新聞》



【三菱・ミラージュ/ランサー】フルモデルチェンジ

10月14日のできごと(何の日)【三菱・ミラージュ/ランサー】フルモデルチェンジ
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三菱自動車工業は、小型乗用車ミラージュとランサーの新型車を、14日発売した。ミラージュの3ドア車は幅を2センチ広げ、4ドアセダンは幅を1センチ広げたうえ、長さを5.5センチばした。ランサーは幅を2センチ広げ、長さを3.5センチ伸ばした。エンジンは、超低燃費のMVVなど6種類をそろえた。

フルオートエアコン、空気清浄器を標準装備。1600cc3ドアのミラージュ標準タイプで146万8000円。1500ccのランサーで135万3000円。《読売新聞》

【アウン・サン・スーチー氏】ノーベル平和賞受賞決定

ミャンマー(旧ビルマ)反政府運動の象徴で、2年以上にわたって自宅軟禁されているアウン・サン・スーチー女史(46)=国民民主連盟(NLD)前書記長=が、1991年ノーベル平和賞を受賞することになった。ノルウェー・ノーベル委員会(フランシス・サイアスタッド委員長)が14日、オスロのノーベル協会で発表したもので、同委員長は、「民主主義と人権のための非暴力闘争が授賞理由」と言明するとともに、「彼女の闘争は、アジアにおいて近年示された最も驚くべき勇気の一つである」と同女史の活動に最大限の称賛を送った。スーチー女史の平和賞受賞により、ミャンマー軍事政権に対する非難の声が世界中から一段と加速されるものと思われる。

スーチー女史は、暗殺されたビルマ建国の父、アウン・サン将軍の長女。英オーックスフォード大学で政治、経済、哲学を学んだのち、88年4月、母の病気を見舞うために帰国し、そのまま反政府運動に身を投じ、89年7月、自宅軟禁状態に置かれて、外部との接触をいっさい断たれた。

90年5月の選挙で、スーチー女史の率いるNLDは、約80%の議席を占める圧勝を遂げたが、軍事政権の同女史に対する締め付けは変わらず、最近では身内の面会も許されず、完全孤立状態に置かれている。

91年ノーベル平和賞発表にあたり、サイアスタッド委員長は「スーチー女史のたゆまぬ努力が、平和的手段により民主主義、人権、民族融和を達成しようと闘っている世界中の多くの人々の励みとなることを希望する」と強調するとともに、「彼女は価値ある受賞者の一人である」と異例の言及を行った。《読売新聞》

【橋本龍太郎蔵相】辞任

橋本蔵相は14日午前、タイのバンコクで開かれた先進七カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)から帰国後、首相官邸で一連の証券不祥事の責任をとって正式に辞任を表明、首相も了承した。蔵相は海部首相が兼務する。

橋本蔵相は辞任表明後会見し「首相から内閣の任期との絡みで考え直せないかと言われたが、G7の席上でも東京に帰ったら辞めると述べた。辞任は当然のこと」と語った。また証券不祥事での大蔵省の責任のとり方が不十分との見方については「政治家と事務方の責任のとり方は違う。事務方の責任は再発防止策に全力を挙げること」と強調した。《共同通信》

【中山太郎外相】ソ連・パンキン外相と会談

中山太郎外相は14日、モスクワのソ連外務省で、ボリス・パンキン外相と2回、計5時間半会談した。両外相は、日ソ平和条約交渉加速化のため、外務次官級による平和条約作業グループを改組、その下に新たに平和条約の領土条項を議題とする第一委員会と他の条項を扱う第二委員会を設置することで合意した。第一委員会のソ連側代表にはクナーゼ・ロシア共和国外務次官が就くことになり、ロシア共和国が領土問題に直接関与してくる結果、今後、領土交渉は日本—ロシア共和国を軸に展開される。

会談ではさらに、冷戦構造崩壊の中で国際的にも注目されているアジア・太平洋地域の安全保障問題に関し①双方の外務省、防衛庁とソ連国防省の間で、必要とされる議題に応じ協議の場を設ける②海上自衛隊とソ連太平洋艦隊の間で海上事故防止協定締結に向け、交渉を開始する―ことで合意した。いずれも中山外相が提案した。

ソ連側が以前提案した8項目の信頼醸成措置にこたえたもので、日本としても8月政変後のソ連の新体制にこたえる形で、ソ連も含めたアジアの安全保障構築に一歩、踏み込んだ形となる。

さらに、日本が決めた25億ドルの対ソ緊急支援について、実施状況を点検することでも一致した。《読売新聞》

【ラグビー日本代表】W杯初勝利

日本が悲願のW杯初勝利―ラグビーの第2回ワールドカップは14日、ベルファストで予選リーグ最終戦の日本―ジンバブエ戦が行われ、日本が52-8で圧勝、前回大会から通じて6戦目にして、初勝利をつかんだ。

試合は前半4分にPGで先手を取った日本のバックスがスピードに乗った展開ラグビーを見せて、ジンバブエを圧倒。後半には怒濤のようにトライを浴びせ、計9トライの猛攻で有終の美を飾った。日本はこれで2組の3位、全敗のジンバブエが最下位となった。

ベスト8による決勝トーナメントは19日に始まる。《読売新聞》

【米政府】ミャンマー軍事政権を批判

米大統領府スポークスマンは14日声明を発表、ミャンマー(旧ビルマ)の反政府指導者、アウン・サン・スーチー女史に対する91年ノーベル平和賞授与を歓迎すると共に、ミャンマー軍事政権が「同女史を始めとする全政治犯を釈放し、選挙で選ばれた文民政権に権力を移譲するよう」、強く呼びかけた。

声明は、「スーチー女史の勇気と献身は、民主主義の原則と政府とを信じるすべての者にとって励ましである」「彼女が裁判も受けずに(自宅に)拘禁され続けていることは、ビルマ軍部が弾圧的支配を維持している事実の最も明白な兆候だ」と述べている。

米政府は、ミャンマー政府に対して先ごろ国際的経済制裁も検討していると伝えられるなど、厳しい態度をとっている。《読売新聞》



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