平成995日目

平成3年9月29日(日)

1991/09/29

【参院福岡補選】自民・重富吉之助氏が初当選

参院福岡選挙区補欠選挙(被選挙数1)は29日投票、即日開票され、自民党公認の元総務庁審議官、重富吉之助氏(58)が、社会党公認の党県本部副委員長、牧野苓子氏(57)(社民連推薦)と共産党公認の病院総院長、本庄庸氏(54)を大差で破り、初当選した。

同県では元年2月と昨年6月に続く3年連続の参院補選で、この2回はいずれも社会党が勝っており、過去3回の知事選を合わせて社会党など革新陣営に5連敗している自民党を中核とする保守陣営が、連敗を止めた。

福岡補選での勝利は、保守陣営の復調傾向を示すものと自民党は分析しており、国連平和維持活動(PKO)論議や来年夏の参院選に好影響を与えることを期待している。一方、田辺委員長体制になって初の国政選挙で敗れた社会党は、事態を厳しく受け止めている。

重富氏の任期は来年7月7日までの約9か月間。

この補選は本村和喜参院議員(自民)が8月17日に急死したことによるもの。投票率は29.23%で昨年6月の前回補選(47.01%)を大幅に下回るとともに、国政選挙としては、これまで最低の昭和38年の同補選の29.70%をも下回る戦後最低となった。《読売新聞》

【自民党・三塚博氏】総裁選出馬に決意

自民党三塚派の議員研修会が29日から二日間の日程で、神奈川県箱根町のホテルで始まった。会長の三塚博・元政調会長は全体会議で講演し、「勇気ある平和国家を目指して」と題する政権構想を発表した後、来月の自民党総裁選に触れて、「私もまた難局打開のため、志半ばで倒れた安倍先生(晋太郎・元自民党幹事長)の身代わりとして全力を尽くす覚悟だ」と述べて、総裁選に出馬する決意を強くにじませた。三塚氏は、国会終了直後の来月5日、地元仙台市で正式に出馬を表明する。

三塚氏は講演で「激動の国際情勢に対応するには半世紀にわたる一国平和主義の中で硬直した(日本の)システムを改革する必要に迫られている」との認識を表明。「歴史が転機にある時、政治家の責務は世論の後から一歩遅れて国民にこわごわとついていくことではない」と、海部首相の指導力不足を暗に批判した。

三塚派では、三塚氏と加藤六月・政調会長との対立が表面化し、加藤氏らが研修会に出席するかどうかが注目されたが、加藤氏と同氏に近い吹田愰自治相(党三役、閣僚のため派閥離脱中)、また石原慎太郎・元運輸相が欠席した。このほか、病気などで7人が欠席した。《読売新聞》

【自民党・小沢一郎前幹事長】「憲法9条、議論を」

自民党の小沢一郎・前幹事長は29日の民放テレビのインタビューで、自ら会長を務める同党「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」の答申原案に関連し、日本の安全保障について、憲法9条を真正面から議論すべきだとの考えを改めて表明した。

この中で、小沢氏は臨時国会で審議している国連平和維持活動(PKO)協力法案について、「憲法問題を議論せず、武力行使と武器使用とを言葉づらで分けて、憲法をクリアしようという態度には反対だ」と述べ、政府は自衛隊参加問題を中心にもっと法的に詰めるべきだとの見解を明らかにした。

小沢氏は憲法9条の解釈について、「9条の解釈では、個別的自衛権と集団的自衛権がある。このうち集団的自衛権を認めるのは無理だろう。ただ、国連を中心とした国際的安全保障は憲法の追求するところだ。この警察行動に積極的に参加するのは法的にも正しい」と述べ、国連平和維持隊(PKF)などの国連を通じた国際的集団的安全保障に参加するのは、憲法9条に抵触しないとの考えを示した。

小沢氏は海上自衛隊の掃海艇を派遣した後、法的手続きなどをめぐっての議論がされていないことについて、「今、化粧直しもしないで自衛隊が行っているのに、だれも議論しない。これが日本人の最も危険な悪い手法だ。その場しのぎ、なし崩しだ。半世紀前、邦人保護や権益保護を理由に軍が動き、ずるずる(戦線が)拡大した。歴史の教える最たるものだ」と批判。このうえで、「(掃海艇派遣の)結論は賛成だが、国際社会での必然性、日本の憲法体系の中でどうして許されるのか、議論をきちんとして、国民が自衛隊を出すことに理解したうえでやるべきだ」と強調した。《読売新聞》

【米空母インディペンデンス】一般公開

神奈川県横須賀市の在日米軍横須賀基地に今月11日、配備された空母インディペンデンス(80,643トン)が29日、同基地の岸壁で一般公開され、巨艦を一目見ようという艦船ファンら約6万6000人が訪れた。

同基地は毎年春、艦船見学を含む基地開放を行っているが、この日の公開は「インディペンデンス・デー」と名付けた新空母の歓迎行事。同空母は一般には初めてのお目見えとあって、基地正面ゲートには朝からカメラを持った若者や家族連れなど5000人以上が長い列をつくった。《共同通信》

【セ・リーグ】阪神、最下位決定

阪神3−7中日◇29日◇ナゴヤ

中日は1点を追う七回、宇野の満塁本塁打で逆転し、終盤の細かい継投で逃げ切った。1点を追うこの回、中日は落合、川又の連打の後、中村の犠打で一死二、三塁とし、大豊が敬遠四球で満塁となった。続く宇野は0−1からの内角球を左翼にライナーで運び、5−2と逆転した。中日は八回にも連続二塁打などで2点を追加し、駄目を押した。3番手の森田は10勝目、与田は2セーブ目を挙げた。

阪神は五回まで1安打、無失点と好投していた野田が六回以降、突然捕まった。打線も相手の継投にうまくかわされ、この夜、大洋が勝ったため今季の最下位が決まった。《共同通信》

【ゴルフ・尾崎将司選手】今季2勝目

男子ゴルフのジュンクラシックは29日、栃木県のロペ倶楽部(パー72)で最終ラウンドが行われ、尾崎将司が川岸良兼とのプレーオフを制して、この大会4年ぶり4度目の優勝を果たし、賞金1980万円を獲得した。これで今季の獲得賞金を6800万円とし、ランキングトップに立った。8月の日本プロ以来今季2勝目、プロ通算71勝(うち海外1)となり、この大会は尾崎健夫、直道、将司と3年連続で尾崎兄弟の優勝となった。

70で回った尾崎将と9バーディー、1ボギーで急浮上した川岸が通算11アンダー277で並びプレーオフへ。1ホール目の18番で、川岸が第二打を左奥の池に入れたのに対し、尾崎将は3メートルにつけて2パットのパーとし決着をつけた。前日までトップの羽川豊は75と崩れて5位。中島常幸、青木功はともに1アンダーで31位に終わった。《読売新聞》



9月29日のできごと