平成967日目
1991/09/01
この日のできごと(何の日)
【JR七尾線】津幡~和倉温泉電化開業
JR西日本が昨年3月から進めていた七尾線の石川県・津幡ー和倉温泉間(59.5キロ)の電化工事が完成し、1日開業した。
これにより、大阪発の特急スーパー雷鳥が1日3往復、名古屋発の特急しらさぎが1往復直通運転され、所要時間は大阪からがこれまでより31分短い3時間39分、名古屋からが41分短い3時間55分となる。
第三セクター「のと鉄道」(石川県鳳珠郡能登町)は1日、JR西日本から七尾線の七尾ー輪島間(53.5キロ)の営業を借り受け、営業を始めた。これに合わせたダイヤ改正で、七尾ー輪島間の直通急行が1往復増え、普通列車は上下合わせて4本が増発される。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【巨人・川相昌弘内野手】59犠打
巨人4-2阪神◇1日◇甲子園
巨人が3連勝で60勝に到達、今季最多の貯金を8とし、7月12日以来の3位に浮上した。
二回無死一塁から吉村が右中間へ先制の二塁打。六回も無死一塁から、駒田がカウント0-3後、中越え18号2ランを放って加点。1点差に迫られた八回には川相、駒田の連続短長打の後、原の遊撃強襲内野安打で突き放した。
阪神は七回、真弓の14号2ランで追い上げたが、八回、原の当たりを和田が緩慢な動きでボールを処理、重い1点を失ったのが響いた。
巨人・藤田監督「宮本は球が浮いてきたから代えた。広田も調子がいいんでね。(60勝到達に)遅い」
阪神・中村監督「先頭打者を四死球で簡単に出したのが痛かった。和田のプレーは緩慢だった」
巨人の川相昌弘遊撃手(26)がシーズン59犠打のプロ野球日本新
1日の対阪神23回戦(甲子園)の一回無死一塁で捕前送りバントに成功、今季の犠打は計59となり、昨季、川相自身が作ったシーズン58犠打のプロ野球日本新記録を更新した。
犠打のプロ野球記録を塗り替えた川相だが「ぼくのイメージにぴったりの記録なんて言われるけど、多少の反発を感じる」と、あまりうれしそうな表情はない。「地味は、チームの一員としての役割であって、本当はもっと派手なことをやりたいんです。きのう(先制ホーマー)のようにね」。ウエートトレーニングや素振りの努力を遠征先でも欠かさず、スケールの大きな選手を狙っている。《読売新聞》
【サッカー・JSL杯】読売クラブが3度目の優勝
読売クラブが6年ぶり3度目の優勝—サッカーの第16回JSLカップ決勝は1日、名古屋・瑞穂球技場で読売ク―本田技研の初顔合わせで行われ、激しい攻め合いの末、読売クは交代出場の北沢が劇的な決勝ゴールを決め、来季のプロリーグ発足に伴う最後のJSLカップを制した。
試合は本田の厳しい守りに攻めあぐんでいた読売クが41分、ゴール正面のFKをラモス、トニーニョ、武田とつないで先制。しかし、54分に本田は黒崎が読売守備をかわして同点とし、65分には長谷川のゴールで2-1と逆転。読売クは68分にトニーニョの5試合連続ゴール、80分にはカズ(三浦知)のゴールとたたみかけ、勝負はついたかに見えたが、2分後には黒崎が同点ゴール。延長戦必至と思われたが、北沢の今大会初ゴールが決着をつけた。《読売新聞》
【世界陸上男子マラソン】谷口浩美選手、金メダル獲得
日本のマラソンが、ついに世界を制した。第3回東京世界陸上選手権大会最終日の1日は、早朝6時から暑さの中、都内のコースで男子マラソンが行わ一れ、谷口浩美(31)(旭化成)が、30キロ地点から積極的に走り、残り4キロ地点でスパートすると、終盤独走し2時間14分57秒で優勝。世界陸上選手権で日本に悲願の金メダルをもたらした。篠原太(神戸製鋼)も5位と健闘、中山竹通(ダイエー)は途中棄権した。
168の国と地域から1700余人の選手を集めた大会は、8月23日の開会式以来、車いす2種目を含む男女45種目で熱戦を繰り広げ、男子100メートルにカール・ルイス(米)が9秒86、レロイ・バレル(米)が9秒88、男子走り幅跳びでマイク・パウエル(米)が、ルイスの66連勝を阻む8メートル95、男子400メートルリレーの米国チームが、自らの世界記録を更新する37秒50と、男子3種目に合計4個の世界新記録が生まれた。
各国のメダル争いは、米国が金メダル10個を手にして、9個のソ連を抑えて陸上王国を守り、東西の統一で注目されたドイツが5個で3位。男子マラソンで初の金メダルをとった日本を含む16か国が金メダルを獲得した。《読売新聞》
【自民党・河本敏夫氏】海部首相続投に期待感
自民党河本派会長の河本元国務相は1日、神奈川県・大磯町で開いた同派研修会で講演し、過去2年間の海部首相の実績について「昨年の総選挙、今春の統一地方選で大勝を収め、2年前にどん底に陥った自民党が政治の安定を取り戻し、軌道に乗せたのが最大の成果だ」と述べた。
これは、首相が「(自民党総裁人気切れの)10月末以降のことは考えていない」と強調していることを考慮し、秋の政局について直接言及することは避けながらも、2つの選挙に勝った実績から海部首相の続投に強い期待感をにじませたものだ。
今国会最大の焦点である政治改革関連法案審議の見通しについては「野党の対案が出てもなかなか一致点を見つけることが難しい。そう簡単には成立しない」として今国会での成立は困難との見方を示した。《共同通信》
【社会党・田辺誠委員長】“PKO新組織”自衛隊活用に前向き
社会党の田辺委員長は1日、北海道小樽市内のホテルで記者会見し、自民、公明、民社の3党間で協議が進んでいる国連平和維持活動(PKO)に協力する新組織のあり方について「何らかの形で自衛隊の能力、経験が(PKO協力組織に)加わる必要がある」と述べ、社会党としては初めて、PKOへの自衛隊の活用に前向きの姿勢を示した。
また、海外での大災害救援を目的とした国際緊急援助隊に自衛隊を加える問題についても、自衛隊とは別個の新たな援助隊組織を創設した上、そこへ自衛隊員を加えることを条件に容認する考えを表明した。
田辺氏は、PKO参加組織のあり方として、これまで同党が主張してきた「非軍事・民生・文民の原則」については、「原則的にこの道をたどりたい」との基本認識を示した。
その上で、「(PKOの)形態、組織の段階で色々方法がある。自衛隊員併任であってはいけないが、役割分担の中で(自衛隊活用の)やり方がある。マクロ的に事を粗く結論づけるのはよくない」と述べ、政府案の「併任」以外の自衛隊の参加方式なら、休職・出向も含めて考慮することを示唆、必ずしも「自衛隊排除の原則」にはこだわらない態度を明らかにした。
さらに、「(PKOに関する自公民の)各党協議の場にもう一度社会党を押し戻したいと思う」と述べ、自公民協議の場に積極的に加わり、自衛隊参加問題で3党との接点を探っていく考えを示した。《読売新聞》
【社会党・田辺誠委員長】日朝交渉めぐる政府対応を批判
社会党の田辺委員長は、1日の北海道小樽市の記者会見で、「李恩恵」問題をめぐって日本と北朝鮮の国交正常化交渉が難航したことについて「交渉の議題に直接かかわりのない問題を持ち出したのは日本だ。議題とすることが、今日の国際的慣行にかなうかどうかは常識でわかる。北朝鮮の硬い態度は理解できる」と、日本政府の姿勢を厳しく非難した
【共産党】ソ連共産党解体を歓迎
共産党は1日、ソ連共産党の解体について、「大国主義・覇権主義の歴史的巨悪の党の終えんを歓迎する」とした党常任幹部会声明を発表した。
声明は「ソ連共産党の解体は、巨大な害悪を流し続けた大国主義、覇権主義の党の終えん」とする一方、「日本共産党の世界的役割はいよいよ重大。日本での革命の事業は計り知れない新しい可能性を持った事業であり、この事業を切り開く先頭に立って奮闘する国際的責務を負っている」と主張している。《読売新聞》
【英・メージャー首相】ソ連首脳と会談
英国のメージャー首相は1日、モスクワでゴルバチョフ連邦大統領、エリツィリン・ロシア共和国大統領らと会談、また英大使館で、沿バルト3共和国首相とも会談した。
会談後、記者会見したメージャー首相は、西側諸国が懸念を表明しているソ連国内の核兵器の扱いについて、両大統領に「厳重な中央の指揮查理下に置く」ことを要請、「2人とも、この考えに完全に同意した」と語り、ソ連側が核兵器の中央管理を保証したことを明らかにした。また、同首相は、エリツィン大統領が、訪英の招請を受諾したことを明らかにした。
メージャー首相は、ソ連指導部に対する印象について、エリツィン指導部が、ソ連邦、各共和国の将来を一決定する上で「最も重要な役割を果たすだろう」との見解を述べるとともに、「両大統領とも互いに協力していく必要があると考えていると信じる」と語った。
首相によると、ゴルバチョフ大統領は会談の中で、独立宣言が相次ぐ各共和国と連邦との関係について、ソ連は一つの経済圏、一つの通貨、一つの軍を維持すべきだと語った。
また、同首相は、すでにロシア、諸外国から独立を承認された沿バルト3共和国に、可能な限り早急に「常設の外交代表部」を設置する意向を示し、「国連など国際組織への3共和国の加盟を支持する」と表明した。《読売新聞》
【海部俊樹首相】英・サッチャー前首相と会談
海部首相は1日、来日中のマーガレット・サッチャー前英首相と東京・元赤坂の迎賓館で約1時間にわたって会談し、主にソ連情勢について意見交換した。
この中で、サッチャー前首相は、ソ連の連邦体制が崩れてきていることについて、「外交、防衛、徴税権は中央(政府)に残しておかなければならない。ゴルバチョフ大統領が(連邦の)大統領として残った方が国際情勢の観点から安定する」と述べるとともに、「連邦と共和国、各共和国間の意見調整のために最高裁判所のような機関が必要だ」との考えを示した。
これに対して、海部首相は「戦略核のコントロール能力は中央が引き継ぐべきだ」と述べ、ソ連の戦略核兵器の管理は連邦政府が行うべきだとの考えを強調した。《読売新聞》
【海部俊樹首相】世界陸上観戦でご満悦
海部首相は1日、国会論戦のはざまのつかの間の日曜日にもかかわらず、防災の日の記念行事やサッチャー前英首相との会談、世界陸上競技選手権大会の観戦など、立て込んだ日程を次々とこなし、サンデー・トシキぶりを発揮した。
同日昼、川崎市で行われた首都圏6都県市合同の防災訓練の会場では、選挙制度改革反対派の急先ぽうで、元神奈川2区選出の小泉純一郎・元厚相とハチ合わせ。先に来て来賓席に座っていた小泉氏は、防災服姿の首相が会場に現れると、「こっち、こっち」と手招きし、握手するなり、「政界大地震の予知に来たんですか?」。首相は苦笑するばかりだったが、同行の首相周辺からは、「こんなところであんなことを言わなくても……」と恨み言も聞かれた。
また、同日夕には国立競技場で、世界陸上を観戦。この日は、大会最終日とあって男子走り高跳び決勝、男女400メートルリレー決勝など注目の競技が目白押し。よほど大会の雰囲気が楽しかったのか、「閉会式も見たい」と予定時間を延長して競技場にとどまった。
一番ご満悦だったのは、この日、男子マラソンで日本悲願の優勝を果たした谷口浩美選手の首に、首相目ら金メダルをかけた表彰式。谷口選手の金メダルにあやかって、秋の総裁選にトップでゴールできるかどうか。《読売新聞》