平成961日目

1991/08/26

この日のできごと(何の日)

【大相撲・貴花田関】史上初の10代関脇に

来月8日から東京・両国国技館で行われる大相撲秋場所の番付が26日、日本相撲協会から発表され、貴花田が史上最年少関脇に昇進した。 十両、幕内、小結と昇進記録を次々と書き換えてきた貴花田は新小結の先場所、11勝4敗の好成績を挙げ、西関脇に躍進した。 19歳の新関脇は、大横綱大鵬の20歳3か月を大きく上回る大相撲記録だ。東京都出身の新関脇は昭和36年初場所の岩風以来、30年ぶり。また、兄弟子の貴闘力とともに、東西の関脇を同一部屋(藤島)で独占するのは平成元年春場所の逆鉾、寺尾の井筒部屋以来。 先場所平幕優勝の琴富士は7場所ぶりに三役に返り咲いて東張出小結に。張出小結を作ったのは56年九州場所の朝汐以来。曙は1場所で三役に返り咲いた。新入幕の舞の海(日大出)は、学生相撲出身としては22人目の幕内力士。《読売新聞》

関脇昇進の最年少記録も更新した貴花田はこの日午前、東京・中野新橋の藤島部屋で記者会見。詰めかけた百人以上の報道陣を前に「うれしい。今場所も一番一番、一生懸命とって、勝ち越しを目指したい」と喜びを語った。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【日本政府】バルト3国承認へ

政府は26日午前、「共産党解体」などソ連の政治状況の激変に伴うバルト3国(リトアニア、エストニア、ラトビアの各共和国)の独立を支持し、独立実現の際は国家として承認する方針を決め、坂本三十次官房長官が談話の形で発表した。

また、坂本官房長官は、ソ連によるバルト3国併合は北方領土同様、「スターリンの膨張主義」が原因との認識を政府として初めて公式に表明した。

政府はこれまで、北方領土問題への影響を配慮、欧米諸国とは異なり、バルト3国問題に対し明確な態度を示すこと避けてきた。しかし、ソ連国内の情勢の変化に対応、日本政府としてもバルト3国の独立問題に絡め、北方領土の歴史的問題点を指摘することが適当と判断したものとみられる。

談話は、「バルト3国がソ連邦に編入された経緯にもかんがみ、これら国民の強い願望と自由な意思を反映した平和裏の独立を支持し、その早期実現を期待する。その場合、承認の予定であり、時期を失することなく承認したい」と明言。坂本官房長官は記者会見で、この理由について、「ソ連邦とバルト3国の間で、独立の合意が達成し得るという見通しが強く、これが国際的な潮流となってきたという判断からだ」と説明した。《読売新聞》

【ソ連】解体が加速

ソ連臨時最高会議は26日、クレムリンで開幕し、クーデター事件の総括報告を行ったゴルバチョフ大統領は、事件に対する責任の一部を認めた上で①大統領諮問機関の安全保障会議を拡充、急進改革派メンバーを加える②新連邦条約調印後に調印を拒否する共和国と独立交渉を開始する用意がある③条約調印後に連邦大統領を含めすべての国家機関の指導者の選挙を行うー考えを明らかにした。

安全保障会議の拡充構想は、連立政権をつくり、指導部の刷新、連邦再編に向けて大幅改革を断行する意欲を示したものだ。また、独立交渉の用意表明で新連邦条約の調印を拒否しているバルト3共和国などが独立を達成する見通しとなり、ソ連邦の解体が確定的となった。《共同通信》

【自民党・渡辺美智雄元政調会長】島原を視察

自民党の渡辺美智雄・元政調会長は26日、長崎県島原市を訪れ、鐘ヶ江管一市長らとともに雲仙・普賢岳の噴火災害現場を視察した。

早朝、長崎市内から車を飛ばして約2時間、渡辺氏ら一行が島原市入りすると、早速、「火砕流発生」の報。市街地めがけてせり出すようにわき上がる噴煙に、渡辺氏は「これはひどい。来てみないとわからないな」と驚いた様子だった。

渡辺氏はこの後、火砕流や土石流に追われた避難住民を励ますため、同市内の仮設住宅や島原市体育館などを相次いで訪問。池平テニスコートに設置された仮設住宅前では、つい先ほど発生した火砕流による降灰を浴びながらも、「皆さんが路頭に迷うことのないように、政府をしっかり督励していく」と再三、力説した。

とくに渡辺氏を感激させたのは、現地で24時間体制で警戒にあたる約200人の自衛隊員の活躍ぶりだったよう。装甲車ばりの指揮通信車にヘルメット、防災服姿で搭乗した渡辺氏は、警戒区域内の鎌田、安徳地区に入ったが、たい積した土砂や流木に改めて土石流の猛威を実感するとともに、こうした現地で災害警戒と復旧にあたる自衛隊員を「国民の信頼を得るための貴重な使命だ」とねぎらった。

さらに、この後の記者会見では、海外での災害にも自衛隊員を派遣できるよう、国際緊急援助隊法を改正すべきだと強調していた。《読売新聞》



8月26日 その日のできごと(何の日)