平成950日目

平成3年8月15日(木)

1991/08/15

【韓国・盧泰愚大統領】「国連加盟が統一の出発点」

韓国の盧泰愚大統領は、光復節(解放記念日)46周年の15日、記念式典で演説し、韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国連加盟が「戦争の脅威と対決を除去し真の平和と自主統一の時代を開く出発点になると確信する」と指摘、政治・軍事分野を含むすべての問題を北朝鮮側と制限なしに協議する態勢ができていると述べた。《共同通信》

【戦没者追悼式】

46回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が東京・北の丸公園の日本武道館で開かれた。天皇、皇后両陛下をお迎えした式典には、海部首相ら政府関係者や各界代表、全国からの遺族ら計約7600人が参列、戦没者に祈りをささげた。

日米開戦から半世紀。だが、冷戦後の国際社会が直面した湾岸戦争は、「平和」の危うさを改めて見せつけた。日本の国際貢献が厳しく問い直される中、「8・15」の持つ意味が一段と重く感じられる節目の終戦記念日となった。《読売新聞》

【海部俊樹首相】世界平和確立へ努力

海部首相は終戦記念日の15日、都内の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われた第33回「世界総調和の日」の平和祈念・戦没者慰霊式典であいさつ、「わが国の終戦に至るまでの道程を回顧しつつ、祖国のために殉じられた英霊に対し、深い哀悼の意を表します」と述べた。

また、現在の国際情勢について「新しい国際秩序を構築するための真剣な努力が続けられている」と世界平和確立への努力を誓った。《読売新聞》

【海部内閣】12閣僚が靖国参拝

終戦記念日の15日、東京・九段の靖国神社には、井上裕文文相をはじめ昼過ぎまでに8閣僚が参拝をすませた。すでに14日までに参拝した小里貞利労相ら4関僚と合わせ、終戦記念日にちなむ閣僚の参拝者は計12人となった。 参拝した閣僚のうち、越智通雄経企庁長官は公人」としての参拝と表明。井上文相らは「私人」、谷洋二・北海道・沖縄開発庁長官らは公私の別を明らかにしなかった。 中国、モンゴル訪問から帰国したばかりの海部首相は、昨年に続き周辺諸国への配慮から参拝を見送る意向で、中山太郎外相、坂本三十次官房長官も参拝しない方針。

自民党の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(羽田孜会長)は15日午前、集団で靖国神社を参拝した。参加したのは羽田会長をはじめ、橋本龍太郎蔵相、左藤恵法相の2閣僚を含む国会議員81人と、秘書ら代理の116人の計197人。

【社会党、公明党、共産党】集会や演説会

社会、公明、共産の野党3党は、終戦記念日の15日、都内でそれぞれの戦争犠牲者追悼集会や終戦記念街頭演説会を開き、世界平和の実現に向け、軍縮の必要性などを訴えた。

社会党は、総評センター、護憲連合と共催で、正午前から千鳥ヶ淵の国立戦没者墓苑で「戦没者追悼、平和を誓う8.15集会」を開催した。田辺委員長はあいさつの中で、平和憲法の理念を強調し、米ソの戦略兵器削減条約調印などにも触れて国際的な軍縮の潮流を歓迎するとともに、「日本がアジアの軍縮に向けてイニシアチブを発揮するには、軍拡の階段を下り、軍縮という新しい階段を一歩でも上る姿勢を示す必要がある」と、わが国自身の軍縮の必要性を力説した。

公明党は、午前10時過ぎから新宿駅西口で「8.15終戦記念街頭演説会」を、一方、共産党は同10時過ぎから新宿駅東口で「終戦46周年記念街頭演説」を開いた。《読売新聞》

【ソ連共産党】ヤコブレフ氏除名

ソ連共産党中央統制委員会幹部会は15日、ゴルバチョフ政権の改革路線の主要な政策立案者だったアレクサンドル・ヤコブレフ前大統領首席顧問を党規約違反により除名するとの決定を発表した。今月初めのルツコイ・ロシア共和国副大統領(党中央委員)らに続き党政治局員を務めた幹部が、相次いで除名されるのは極めて異例で、共産党大分裂を決定づけるものとみられる。

タス通信を通じ公表された統制委の決定は、新党「民主改革運動」の結成宣言を念頭に、ヤコブレフ氏が「党の分裂を画策し、その失墜をもくろんだ」と非難し、同氏の所属する初級党組織に除名に伴う必要な措置を講ずるよう指示した。

ヤコブレフ氏は新党結成宣言後の先月末、大統領顧問を辞任するとともに、共産党への権力依存を続けるゴルバチョフ大統領(党書記長)の姿勢を強く批判。これに対し、党機関紙「プラウダ」が同氏を「党の墓掘り人」と攻撃するなど、氏の離党または除名は時間の問題とみられていた。

これより先、シェワルナゼ前外相、シラーエフ・ロシア共和国首相らも共産党から離党しており、党内改革派は壊滅状態となった。《読売新聞》

【韓国】学生と機動隊が衝突

韓国の在野団体と学生組織は15日、ソウルで現在開催中の「汎民族大会」に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)側代表団を迎えようと、板門店近くの臨津閣へ大規模歓迎団を送ることを計画、その一部の50人が臨津閣近くの汶山駅で警察に連行されたほか、ソウル市内でも約1500人の学生が機動隊と激しく衝突するなど市内数か所で小ぜり合いが続いた。

汎民族大会は南北代表、海外在住韓国・朝鮮人代表が一堂に集まり、統一について話し合おうという趣旨の行事で、北朝鮮側と韓国の在野団体、学生組織が推進している。これに対し、韓国政府は同大会は極めて政治的色彩が濃いとし、北側代表団の入国は認めない方針。このため、韓国の在野、学生側には今月12日からソウル市内の慶熙大キャンパスで南側だけの参加で行っている。

学生組織の全国大学生代表者協議会(全大協)はこの日、同大会参加者1万5000人のうち5000人を臨津閣に送ることを計画、これに対し、当局側はソウル市内各所に機動隊1万2000人を配備した。全大協側はこの午後、一部の1500人がソウル市内に出、約1時間にわたって石や火炎瓶で機動隊に対抗、角材で機動隊パトカーを襲撃するなどした。

一方、内外通信によると、北側代表団はこの日午前、板門店で約700人が集会を開催。現在、北朝鮮を無許可訪問中の全大協所属の男女学生2人も参加したが、集会終了後、2人は再び北朝鮮へ戻った。《読売新聞》



8月15日のできごと