平成929日目
1991/07/25
この日のできごと(何の日)
【F1・中嶋悟選手】現役引退を表明
自動車のフォーミュラーワン(F1)シリーズで日本人ドライバー第1号として活躍してきた中嶋悟(38)は25日、同シリーズ今季第9戦のドイツ・グランプリ(GP)を控えた当地で記者会見し、今季限りで現役を引退すると発表した。
同選手は引退理由に「レーシングドライバーとして20年間務め、十分やり遂げたと感じた」と語り、「モーターレーシングの世界で私の20年のキャリアを支えてくれたすべての人に感謝したい」と謝辞を述べた。《共同通信》
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【柔道・世界選手権】
柔道の世界選手権は25日、バルセロナのパラウプラウグラナ・ホールで開幕、第一日は男女各2階級が行われ、日本勢は男子95キロ超級でエース、小川直也(日本中央競馬会)が準決勝で敗れる波乱。決勝に進んだのは女子72キロ級の田辺陽子(ミキハウス)だけという苦しいスタートになった。
小川は、3回戦まで順調に一本勝ちしたが、準決勝でセルゲイ・コソロトフ(ソ連)に2分41秒、崩れけさ固めで一本負け。3位決定戦に回り、このクラス2連覇はならなかった。
男子95キロ級の賀持道明(日大)も2回戦で伏兵のパウェル・ナスツラ(ポーランド)に右手をとばしての朽ち木倒しを浴び、あおむけに倒れる不覚の一本負け、敗者復活戦に回った。1979年に現在の8階級制になってから、日本男子が重量2階級とも優勝を逃したのは初めて。
一方、女子のエース田辺は2回戦から登場、3試合連続の一本勝ちで決勝へ進み、初優勝へ向け弾みをつけた。しかし、女子72キロ超級の鈴木香(筑波大)は、初戦の2回戦でスベトラナ・グンダレンコ(ソ連)に完敗した。《読売新聞》
【国際協力事業団】ペルーの協力隊員87人引き上げを決定
ペルーで日本人農業技師3人が射殺された問題で国際協力事業団(JICA)は25日、現在ペルーに派遣している専門職員、青年海外協力隊員ら計87人を一時日本に引き揚げさせる方針を決めた。
JICAは既に現地に派遣した安全対策調査団の報告を基に、帰国を希望する専門職員や安全対策が不十分とみられる地方で活躍している協力隊員については帰国させるとの方針を打ち出していたが、3人の射殺事件後も日本人誘拐や射殺事件など日本人、日系人を狙ったテロが相次いでいるため、これまで比較的安全とされてきた首都リマ在住の専門職員も含めた全派遣員を対象とすることにした。《共同通信》
【衆院大蔵委員会】
衆院大蔵委員会は25日午前9時半から、証券会社による大口顧客への損失補てん問題、暴力団との不明朗な取引など一連の証券不祥事に関する集中審議を行った。 この中で、大蔵省の松野允彦証券局長は、「準大手証券会社6社からも平成2年3月末に計350億円の損失補てんについて自主報告を受けている」と述べ、準大手にも拡大している損失補てんの実感を初めて具体的に明らかにした。
また、損失補てんを受けた企業のリスト公表について、橋本龍太郎蔵相は「守秘義務」の立場から大蔵省としては公表することが難しいとの考えを改めて表明する一方、「証券会社自身の手で公表されるべきだ」と指摘、自主公表を求めていることを明らかにした。
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衆院大蔵委員会は25日午後、証券会社による大口顧客への損失補てん問題、暴力団との不明朗な取引など一連の証券不祥事に関する集中審議を行った。この中で、大蔵省の松野允彦証券局長は、証券大手4社が公表している損失補てん先231件について、複数の証券会社から補てんを受けている重複分を除くと、実数は約200の企業・団体等になり、最大の補てん額は49億円であることを明らかにした。
証券大手4社が大蔵省に提出した補てん先リストには、「形式的に見た中には政治家名はない」と述べたものの、「全部を精査していない」として、政治団体まで含めて存在しないかどうかは、断定を避けた。
また、橋本龍太郎蔵相は、補てん先企業などの業種別分類については公表を検討していることを明らかにした。