平成905日目

平成3年7月1日(月)

1991/07/01

【フジ系連続ドラマ・101回目のプロポーズ】放送開始

【改正車庫法】施行

車庫なしの車の一掃を狙った改正車庫法(自動車の保管場所の確保等に関する法律)が1日から施行された。この日から買ったり、ナンバーを変えるなどした車は、車庫を示す保管場所「標章(ステッカー)の表示が義務付けられるうえ、東京都内区部と大阪市内では軽自動車にも保管場所の届け出が必要になる。

年間100万件以上もの車庫証明の申請を受け付ける警視庁では、一部の署で窓口サービスのため、「自動受付番号札交付システム」を導入するなど、制度の定着化のため、ソフト路線をとることにしている。同システムによると、申請者は警察署の窓口で、まず専用機械から出てくる番号札を受け取り、待合室やロビーで待機する。

番号札を受け取る専用機械には自分の前に何人待っているかが表示されており、待ち時間に買い物など、他の用事を済ますこともできるという。

同庁管内では一署あたりの申請数は一日約40件だが、同庁では、改正車庫法の施行に伴い、申請数はこれまでの6割前後は増えると推定している。これに伴い、待ち時間が長くなるため、同庁ではとりあえず、一日100件を超える署を中心に築地、成城、町田、八王子など11署でこのシステムを導入する。《読売新聞》

【日本銀行】公定歩合0.5%引き下げ

日本銀行は1日正午前から、臨時政策委員会を開いて、公定歩合(現行年6.0%)を0.5%引き下げ、年5.5%にすることを正式決定した。

1日の支店長会議冒頭の各地域の経済報告で、景気の緩やかな減速と物価の落ち着きが最終的に確認できたためで、同日午後から実施した。日銀は、平成元年5月から昨年8月にかけて、公定歩合を5回連続して計3.5%引き上げており、引き下げ実施は昭和62年3月以来約4年5か月ぶり。昨年8月末から約10か月間続いた物価最優先の引き締め気味の金融政策は、これで幕を下ろし、景気と物価の両方をにらんだ中立型の政策運営が行われることになる。

この日午前の支店長会議では、関西地区、中京地区などを中心に、景気の減速が一段と鮮明になってきたことのほか、中古マンションの値下がりに象徴されるバブル(泡)経済収束の兆しや、物価の落ち着き傾向などが、相次いで報告された。

一方、今月中旬に開かれる日米首脳会談、先進国首脳会議(ロンドン・サミット)など一連の国際会議で、日本に対し景気のけん引役として利下げを望む声が強まることも必至で、日銀は、日本の国際的責務を積極的に果たす観点からも、早期の利下げに踏み切る必要があると判断した。《読売新聞》

【豊田商事】破産手続き終了

金のペーパー商法で約2000億円を集め、昭和60年7月に破産した豊田商事(大阪市)の最終債権者集会が1日、大阪地裁で開かれた。

中坊公平弁護士ら管財人グループが、届け出債権総額の10.557%に当たる121億円余りが約2万9000人の被害者らに返還されたことなどを報告、了承され、6年間に及んだ破産管財業務はすべて終了した。これを受けて笠井達也裁判長は破産終結決定を出す。《共同通信》

【大阪レディス・ハローワーク】女性専門の職安が難波にオープン

女性だけを対象にした職業安定所「大阪レディス・ハローワーク」が1日、大阪市中央区でオープンした。女性専門の職安は全国でも初めてで、職員は「気軽に立ち寄れる職安にしたい」と張り切っている。

「大阪レディス・ハローワーク」は、働く意欲がありながら、育児や家事などで長期間職場を離れていた女性の就職を促進するため、労働省が設置した。《共同通信》

【トリカブト殺人事件】警視庁、夫を逮捕

“トリカブト疑惑”を捜査していた警視庁捜査一課は、1日午前、札幌市北区、神谷力容疑者(51)が東京地検から業務上横領罪などで起訴されたのを受け、同日正午過ぎ、神谷容疑者を新たに殺人容疑で逮捕した。同課では、沖縄県警との合同捜査本部を設置、本格追及に乗り出す。

逮捕容疑は、金銭に困って、妻の利佐子さん(当時33歳)に保険金をかけて殺害することを企て、昭和61年5月20日、旅行中の沖縄県で、利佐子さんに毒草トリカブトの成分であるアコニチン系アルカロイドを含有する薬物を服用させ、同午後3時4分ごろ、中毒死させた疑い。

逮捕の際、神谷容疑者は「逮捕事実となった事実については認めることはできません」と、容疑を否認したという。

同本部の調べによると、神谷容疑者は、57年ごろ、福島県西郷村の高山植物店からトリカブト約70鉢を購入、58年から2年間、東京・荒川区内のアパートでトリカブト毒を抽出した疑いが強まっている。このため、同本部は、神谷容疑者が、この毒を、ふだんから利佐子さんに飲ませていたカプセルの強壮剤に混ぜて飲ませたとみている。利佐子さんは当時、神谷容疑者を受取人に、総額1億8500万円の生命保険がかけられていた。《読売新聞》

【ワルシャワ条約機構】36年の歴史に幕

欧州分断の冷戦下、東側軍事同盟として発足したワルシャワ条約機構を全面解体する最後の政治諮問委員会(首脳会議)が1日午前9時半、チェコスロバキアの首都プラハで開幕した。

諮問委にはソ連および東欧5カ国の加盟国指導者(ソ連は副大統領)が出席、それぞれ活動締めくくりの演説をした後条約の失効を確認する議定書に調印。これにより1955年の創設以来、自動延長と更新を重ねてきた同機構は36年の歴史に幕を閉じた。《共同通信》

【海部俊樹首相】芸能人、文化人と歓談

海部首相主催の「芸術文化関係者との懇親のつどい」が1日、首相官邸中庭で、作家や美術家、俳優ら約1100人が出席して開かれた。

会場では、女優の島田陽子さんや池上季実子さんらがドレスや和服姿で華やかなムードを盛り上げ、首相が「国民のあこがれでもあるみなさんの話を芸術、文化政策に少しでも生かしたい」とにこやかにあいさつ。

このあと首相は、トレンディー・ドラマなどで活躍中の田中美奈子さんや歌手の千堂あきほさんら人気者がひしめく会場内をひと回りし、出席者に笑顔をふりまいて談笑したり、記念撮影に気軽に応じるなどのサービスぶり。

首相は記者団に「にぎやかだったね。芸術、文化はいつまでも続きますよ」と上機嫌で、日米首脳会談での焦点となるコメの市場開放問題や、政治改革など、山積する難題をしばし忘れた様子だった。《読売新聞》

【富士山】山開き

富士山(標高3776メートル)は1日、待望の山開きを迎え、山梨、静岡両県の登山口から、ご来光目当ての登山者が続々と山頂を目指した。

山頂付近は厚い雲に覆われていたが、夜明けが近づくにつれ、雲があかね色に染まり、午前4時30分、雲海を切り裂くようにご来光がキラリとのぞいた。待ち構えていた登山者約200人からは「バンザイ」の声があちこちでわき起こり、花火が天高く打ち上げられた。

山頂の気温は2.3度。やや風は強かったが、登山者はオレンジ色に全身を染めながら、しばらくご来光の余韻に浸ったあと、近くの休憩所で暖をとり、満足した表情で下山した。

今年の富士山は、雪が沢筋にわずかに残るだけ。山梨県側の各山小屋には、登山者の要望で自動ダイヤル式のコードレスや無線電話も登場。《読売新聞》

【中国共産党】成立70周年大会

中国共産党は1日、北京・人民大会堂で同党成立70周年大会を開き、江沢民総書記、李鵬首相など党、国家指導者をはじめ全国の代表約1万人が参加した。

席上、江沢民総書記が演説し、「我々はマルクス主義の基本原則と中国革命、国家発展の具体的事実を統合し、我々自身の道を堅持しなければならない。70年にわたって党が得た貴重な経験はこの一点を示している」と述べ、「中国の特色を持つ社会主義」建設を呼びかけた。

江沢民総書記は、党の主要任務として「経済建設」を挙げ、「改革・開放政策」の実行をうたったが、社会主義の道、共産党の指導などを骨子とする「四つの基本原則」の枠内で進めていくことを改めて表明した。

ソ連、東欧など社会主義が世界的に退潮現象にあることについて江沢民総書記は「社会主義が前進する中で最近一時的な困難と後退を経験したが、それによって社会主義の発展がさまたげられることはないと中国共産党員は確信している」と述べ、社会主義の優位性を強調した。《読売新聞》



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