令和275日目

2020/01/30

この日のできごと(何の日)

【新型肺炎】

帰国第1便の3人が陽性

厚生労働省は30日、新型コロナウイルス感染が急拡大した中国湖北省武漢市から、日本政府の全日空チャーター機第1便で29日帰国した邦人のうち、3人が検査で陽性となったと発表した。うち2人は症状が出ておらず、国内の新型肺炎の患者は9人、感染が確認されたのは11人になった。無症状で新型コロナウイルスが確認されたのは中国以外では初めて。

厚労省は無症状の人がウイルスの感染源になるかどうかは不明だが「否定はできない」としている。今後は急激に患者が増えることも想定して対策を強化する。

一方、現地在住の邦人210人を乗せた第2便が30日、武漢から羽田空港に到着した。《共同通信》

中国湖北省武漢市から政府のチャーター機で帰国した邦人に無症状の新型コロナウイルス感染者が見つかったことを受け、政府は30日、新型肺炎対策を強化し、帰国直後の検査でウイルスが検出されず、陰性だった人でも最長2週間宿泊先に滞在するよう要請し、経過観察することを明らかにした。2週間後に改めて検査することも検討している。

武漢からのチャーター機第2便で帰国した邦人210人のうち計26人にせきなどの症状があり、病院に入院した。このうち13人は検査で陰性だった。検査後に症状がない人は、東京都府中市の警察大学校と北区の西ケ原研修合同庁舎に滞在する。《共同通信》

中国、死者170人に

新型コロナウイルスによる肺炎で、中国国家衛生健康委員会は30日、中国本土の死者が170人、感染者は7711人になったと発表した。中国メディアによると、湖北省はその後、さらに300人以上の感染者を確認したと発表した。世界全体での感染者は計8100人を超え、2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の8096人を上回った。

同委員会はチベット自治区で新型肺炎患者を確認したとも発表。31の省・自治区・直轄市全てで感染者が出たことになり、本土全域に広がった。《共同通信》

WHO、緊急宣言

世界保健機関(WHO)は30日、新型コロナウイルスによる肺炎を巡る3回目の緊急委員会を開催し、協議終了後にテドロスWHO事務局長が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言した。今後、検疫態勢の充実など感染拡大防止に向けた国際的な協力が一層強化される。

テドロス氏は記者会見で「渡航や交易を制限する理由は見当たらない」と述べ、WHOとして渡航制限勧告は見合わせると表明。「保健制度が整っていない国へウイルスが広がることが最大の懸案」として「感染拡大を防ぐために、一致団結して行動する時だ」と強調した。《共同通信》

米政府、中国全土に渡航中止勧告

米国務省は30日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染被害が広がっている中国全土への渡航勧告について、4段階のうち上から2番目の「再検討」から最高の「渡航中止」に引き上げた。世界保健機関(WHO)が新型ウイルスに関し「緊急事態」を宣言したことを受けた措置。渡航中止の対象はこれまで、新型肺炎が発生した武漢市を省都とする湖北省だけだった。

国務省はまた、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて北京の米大使館や中国各地の総領事館に勤務する館員とその家族らに対し、緊急要員を除いて国外への退避を許可した。

武漢市の総領事館については23日に国外退避を決め、米政府のチャーター機で退避させた。米政府は武漢市に滞在する残りの米国人を退避させるため、来月3日までに追加のチャーター便を飛ばす方針だ。《産経新聞》

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【上皇陛下】一時意識失う

宮内庁は30日、上皇さまが29日夕、住まいの皇居・吹上仙洞御所で一時意識を失い、倒れられたと発表した。宮内庁病院で30日午前に頭部MRI検査を受けた結果、原因となる所見は見つからなかったという。上皇さまは86歳。

宮内庁によると、上皇さまが意識を失って倒れた際、そばにいた上皇后さまが支え、非常ブザーで侍医を呼んだ。侍医が駆け付けた際も上皇さまは意識がなく、いびきのような息づかいをしていた。しばらくして意識が戻り、寝室に運ばれ、処置を受けたという。30日朝は、いつもと同様に朝食を取った。

上皇さまは昨年7月にも吹上仙洞御所で、一時強い脳貧血の症状が出た。《共同通信》

【東京株式市場】

30日の東京株式市場は新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、世界経済の下振れ懸念が強まり、日経平均株価(225種)が大幅反落した。終値は前日比401円65銭安の2万2977円75銭で、昨年11月以来となる約3カ月ぶりの安値となった。

下げ幅は一時480円を超え、終値は今年の最安値を更新した。東証株価指数(TOPIX)の終値は25.18ポイント安の1674.77。出来高は約13億6700万株だった。

朝方から新型肺炎による影響が不安視され、売り注文が膨らんだ。トヨタ自動車は29日、中国にある全完成車工場の春節後の操業再開時期を延期するとを明らかにした。《共同通信》

【東京ディズニーランド、シー】4月に値上げ

東京ディズニーランド(千葉県浦安市)と東京ディズニーシー(同)を運営するオリエンタルランドは30日、4月1日から両パークの1日パスポートの大人料金を現行より700円高い8200円とするなど、一部のチケット料金を値上げすると発表した。新施設のオープンや施設内で使えるアプリの導入が進み「パークの価値が向上したため」としている。

増税を理由としない純粋な値上げは2016年4月以来、4年ぶりとなる。中学・高校生は400円上げて、6900円にする。幼児・小学生は4900円のまま据え置く。

また新たに障害がある人向けのチケットも導入する。《共同通信》

【NEC】サイバー攻撃

大手総合電機メーカーのNECが2018年までの数年間にわたり大規模なサイバー攻撃を受け、本社などのパソコンやサーバーに保存されていたファイル約2万8千点が外部流出した可能性があることが分かった。同社が手がける潜水艦用センサーの情報など自衛隊装備に関する資料も含まれていた。30日までに政府筋など複数の関係者が明らかにした。中国系ハッカー集団が関与した「標的型」攻撃の疑いがあるという。

同様にサイバーセキュリティー事業や防衛装備などを手掛ける三菱電機が大規模なサイバー攻撃を受けたことが今月、発覚したばかり。サイバー対策の在り方を根本から揺るがす事態だ。《共同通信》

【大相撲・振分親方】東関部屋を継承

日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、東関部屋付きの振分親方(43)=元小結高見盛、青森県出身=が年寄「東関」を襲名し、部屋を継承することを承認した。昨年12月に先代の東関親方(元幕内潮丸)が死去し、力士らは同じ高砂一門の八角部屋の一時預かりとなっていた。

振分親方は現役時代に気合を入れる独特のしぐさで人気があり、現在は審判委員を務める。振分親方は国技館での師匠会に出席後「どきどきしている。相撲だけではなく、力士たちの第二の人生のことまで考えてあげないといけない」と緊張した表情で語った。《共同通信》

【MLB・マリナーズ】平野佳寿投手を獲得

米大リーグ、マリナーズは30日、ダイヤモンドバックスからフリーエージェントになった平野佳寿投手(35)を獲得したと発表した。単年契約で球団公式サイトによると年俸160万ドル(約1億7400万円)で登板試合数などに応じ95万ドルの出来高も付く。菊池雄星投手の同僚となる。

2018年にプロ野球オリックスからダイヤモンドバックス入り。勝ちパターンの終盤の継投を支え、日本選手シーズン最多となる75試合に登板し、4勝3敗3セーブ、防御率2.44と活躍した。2年契約の2年目だった昨季は62試合で5勝5敗1セーブ、防御率4.75だった。《共同通信》

【2019年度補正予算】成立

2019年度補正予算は30日の参院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。歳出総額は4兆4722億円。昨年相次いだ自然災害からの復旧費用や防災・減災対策に2兆3086億円を充てたほか、経済の下振れリスクへの対応として9173億円を計上した。

野党共同会派の羽田雄一郎(国民民主党)、増子輝彦(同)、桜井充(無所属)各参院議員は賛成した。3氏の選挙区はいずれも昨年の台風で被害を受けた。

政府・与党は補正予算の成立を受け、2月3日から20年度予算案の実質審議入りを目指す方針だ。《読売新聞》

【藤田宜永さん】死去

恋愛小説などで知られる直木賞作家の藤田宜永さんが30日午前9時44分、右下葉肺腺がんのため長野県佐久市の病院で死去、69歳。福井市出身。葬儀・告別式は行わない。妻は作家小池真理子さん。

早稲田大を中退後に渡仏。帰国後に冒険小説「鋼鉄の騎士」で日本推理作家協会賞などを受けた。1990年代後半からは恋愛ものに手を広げ、「求愛」で島清恋愛文学賞。「愛の領分」では2001年、約5年前の小池さんに続いて直木賞を受賞した。

90年代初頭に東京から長野県軽井沢町に移住。体験に着想を得た短編集「大雪物語」で吉川英治文学賞を受けた。《共同通信》



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