平成897日目

平成3年6月23日(日)

1991/06/23

【海部俊樹首相】政治改革への熱意強調

海部俊樹
https://www.kantei.go.jp/

自民党の「政治改革国民集会」が23日、神戸市内のホテルで開かれ、前日の北海道旭川市での集会に続いて海部首相が出席し、約1000人の参加者に政治改革の必要性を訴えた。

冒頭、あいさつに立った首相は「国民が国会議員を政策で選ぶような制度に改める必要がある」「21世紀を乗り越えて行く大きな使命を自民党が貫くことができるように、政治改革への一層の理解と協力をお願いしたい」と熱っぽく繰り返した。

これに対し、参加者からは、基本的には政治改革を支持しながらも「選挙制度改革が行われると自民党が負ける不安がある」「今度の改革で政治が本当にきれいになるのか」といった不安や疑問が相次いだ。

二日間の集会を終え、首相は「大成功だと思っている。手ごたえもあった」と、記者団に囲まれて満足そうな表情を見せたが、どちらも参加者の多くが自民党の地元支部の“招待者”ということもあり、緊迫感はいまひとつ。《読売新聞》

【大阪府警】誤認逮捕で西成署長が陳謝

帰宅途中のホステスからバッグを奪ったとして今月5日、窃盗容疑で逮捕、翌日釈放された大阪市西成区の会社員(25)について大阪府警西成署は23日夜、誤認逮捕だったことを認め、署長が記者会見で陳謝した。竹本恒雄・同署長は「会社員にはアリバイがあり、全くのシロと分かった。誤って逮捕して申し訳ない」と頭を下げた。《共同通信》

【カンボジア】4派が停戦合意

カンボジア最高国民評議会(SNC)のタイ・パタヤ会議(24日)を控え、国民政府(三派連合)のシアヌーク殿下は23日、バンコク市内のホテルでプノンペン政府のフン・セン首相と会談。会談後、声明を発表した同殿下は、紛争4派が24日から無期限・無条件停戦することで合意したことを明らかにした。また前日、国民政府指導者間で決定したシアヌーク新提案を同首相に提示、大筋で合意した。

関係筋によると、この新提案は①これまで両者間で最大の障害となっていたSNCの議長問題に対し、当面事務局長という肩書で、シアヌーク殿下が就任する②カンボジアの国家主権を体現するSNCの本部をプノンペンに設置する③SNCの新国旗、国歌の制定―などがうたわれており、フン・セン首相は大筋でこの案に合意した。

しかし、①については殿下が事務局長に就任することに異論はないものの、プノンペン政府に副ポストを要求、これまでの議長、副議長問題とほとんど変わらない立場に固執したという。《読売新聞》

【体操・西川大輔選手】世界選手権代表入り

体操の世界選手権(9月6-15日・米インディアナポリス)代表決定競技会兼NHK杯最終日は、23日、東京・町田市総合体育館で男女個人総合後半の自由演技が行われ、男女上位7人がそのまま世界代表に決まった。

男子は前日の規定で首位に立った西川大輔(日大)が着実な演技を重ねて独走、ゆうゆうトップで代表権を獲得した。2位は池谷(日体大)、3位は知念(河合楽器)。

女子は、三年連続日本一の女王、小菅麻里(朝日生命ク)が他の選手の追随を許さず圧勝、世界選手権初出場を決めた。まだ13歳で昨年の全日本ジュニア8位の菅原リサ(戸田市スポーツセンター)も堂々の代表入り。

なお、持ち点を含まないこの大会だけのNHK杯の男子は、西川が3年ぶり2度目の優勝、女子は小菅が2連勝を飾った。《読売新聞》

【ゴルフ・中嶋常幸選手】今季初優勝

賞金総額8000万円のよみうりサッポロビールオープンゴルフ最終日は23日、兵庫県西宮市の読売ゴルフ・メンバーコース(パー72)で行われた。

雨と霧でプレーが一時中断する悪コンディションの中、中島常幸(36)が今大会6年ぶり2度目の優勝を初日からトップを走る完全Vで飾った。昨年10月の日本オープン以来、45勝目(ツアー競技34勝)で賞金1440万円を獲得。中島は、15番でOBするなど前半の貯金をはき出し、ギブソン(カナダ)に詰められたが17番でバーディーをとり、3打差で今季初勝利。山本善降は中村通とともに3位タイ。《読売新聞》

【ルマン24時間】マツダ、日本車初V

マツダが13回目の挑戦で日本車としてルマン初制覇―。スポーツカー世界選手権(SWC)第4戦の第59回ルマン24時間は23日午後4時(日本時間同11時)、ルマン・サルテサーキット(13.6キロ)で一昼夜にわたるレースが終了。フォルカー・バイドラー、ジョニー・ハーバート、ベルトラン・ガショーの独英仏F1ドライバートリオの乗るチャージマツダ787Bが363周(平均時速205.13キロ)でゴール、史上初めて伝統のレースを日本車が制した。

2周遅れの2位は昨年優勝のジャガーのジョーンズ、ボーゼル、フェルテ組で、3、4位もジャガー。マツダ勢はケネディー、ヨハンソン、サラ組の8号車が6位、従野孝司、寺田陽次朗、デュドネ組の56号車が8位と3台とも完走、一けた入賞を果たした。

日本勢は昨年のルマンで日産の長谷見昌弘、星野一義、鈴木利男組が348周を走って5位に入ったのが過去最高。

SWCは、F1と同じように自然吸気3.5リットルエンジンに来年から完全移行することになっており、マツダにとってはロータリー最後の年だった。

トヨタ、日産は自然吸気エンジン開発を理由に、今季のルマンは欠場しており、マツダは、日本の誇りをかけての挑戦だった。

74年のマツダの最初の挑戦から日本人最多の13回ルマンに出場、マツダスピードの事業部長でもある。寺田陽次郎さん(44)は「3台完走、表彰台は狙っていたけど、1、6、8位は思ってもいなかった。僕も腰を痛めて、鎮痛剤を打ちながら走った。僕の車は、従野が最後の受け持ちだったので、ピットでゴールを待ったけど、ゴールが近づくにつれて、鳥肌が立つ思いだった」と話した。《読売新聞》



6月23日のできごと