平成896日目

平成3年6月22日(土)

1991/06/22

【海部俊樹首相】政治改革実現に決意

海部首相は政治改革をめぐる本格的な国民との直接対話第一弾として22日、北海道旭川市で行われた自民党主催の「政治改革国民集会」とそれに続く街頭演説に臨み、改革実現へ強い決意を示した。

対話集会の会場では「政治改革は明治維新と並ぶ平成の大改革」とぶち上げた首相に大きな拍手がわいたが、身内ともいえる同党支持者を中心にした参加者からは、小選挙区比例代表廃立制導入に対する不安の声も聞かれ、政治改革実現の難しさものぞかせた。《共同通信》

【原子力委員会】プルサーマル本格導入を決定

原子力委員会(委員長・山東科学技術庁長官)の核燃料サイクル専門部会(村田浩部会長)は22日までに、1990年代後半から来世紀初めにかけ、ウランを燃料とする軽水炉型原子力発電所でプルトニウムを燃料として燃やす「プルサーマル」利用を本格的に進める方針を決めた。原子力委員会は7月中にも同部会の報告を正式に了承、来年末にも改定される原子力開発利用長期計画に盛り込まれる。《共同通信》

【プロ野球・ヤクルト】球団初の10連勝

ヤクルトは22日、札幌・円山球場で行われた阪神12回戦に8−2で勝って球団新記録の10連勝を達成した。最多連勝のプロ野球記録は1954年のダイエー(当時南海)、60年のロッテ(当時大毎)がつくった18。ヤクルトは59、67、77年の3度9連勝を記録しているが12球団で唯一2けた連勝がなかった。《共同通信》

【自民党・三塚博元政調会長】「中選挙区がよい」

自民党三塚派会長の三塚博・元政調会長は22日、仙台市内のホテルで開かれた同党宮城県連大会であいさつし、「(自民党の)派閥は、その活力と正義感が、党の推進力となり得ることは、中選挙区である限り、正しいことだ」と述べ、現行の衆院中選挙区制の維持が望ましいとの考えを明らかにした。衆院への小選挙区比例代表並立制導入を柱とする政治改革関連法案作りが進められている中で、党内第二派閥の会長がこれに水を差す発言をしたことは、政府・自民党内に波紋を広げそうだ。

三塚氏はまた、自民党の現状について、「自民党は派閥連合体といわれ、時に派閥の醜い争いが多くの国民から批判を受けた。しかし、ニューリーダーの竹下(元首相)、安倍(元幹事長―故人)、宮沢(元副総理)の三氏が出るに及んで、醜い争いから王者の戦いへということで、自民党は国民の信頼を勝ち得る態勢になってきた」と述べ、派閥同士で競い合うことが、国民に支持されているとの見解を示した。

この中選挙区制肯定発言は、三塚氏の持論を展開したもので、政治改革関連法案が野党の反対で成立の見通しが立たない以上、衆院の定数是正を先行させるべきだ、との立場から述べたものとみられる。《読売新聞》

【米・ベーカー国務長官】アルバニア大統領と会談

アルバニア国営通信によると、ベーカー米国務長官は22日午前、ベオグラードから空路ティラナ入りした。米国務長官として戦後初のアルバニア公式訪問で、今月19日の全欧安保協力会議(CSCE)への正式加盟と合わせ、アルバニアの孤立政策が完全に過去のものとなったことを示す象徴的な出来事。

ティラナ空港では、アルバニア初の複数政党政府を一率いるイリ・ブフィ首相、ムハメト・カプラニ外相らが出迎えた。空港からティラナ市中心部のスカンデルベイ広場に到着したベーカー長官は、熱狂的な歓迎ぶりを示す大勢の群衆に向かって「自由、民主主義社会への仲間入り、おめでとう」と祝福を送った。ベーカー長官はこの後、ブフィ首相ら新政府首脳、ラミズ・アリア大統領、サリ・ベリシャ民主党代表らと会談した。

大統領との会談で、600万ドル相当の食糧および医療品援助を約束した。《読売新聞》



6月22日のできごと