平成856日目
1991/05/13
この日のできごと(何の日)
【韓国・盧泰愚大統領】反政府運動に危機感
波状的な反政府デモで政情不安が続いている韓国の盧泰愚大統領は13日、金泳三代表最高委員、朴泰俊最高委員ら与党・民自党の最高幹部11人を青瓦台(大統領府)に招集し、事態正常化のため、党指導層が率先して取り組むよう強く指示した。
大統領は席上、「一部の過激勢力が大学生の(機動隊暴行による)死を口実に、学生と労働者を扇動して社会混乱を引き起こし、究極的に体制転覆を図っている」と反体制勢力の動きに危機感を表明し、相次ぐ学生らの焼身自殺など「極端な行動」を助長したり、美化してはならないと警告した。学生、在野の反体制勢力は、機動隊の暴行で死亡し今回の多発デモの発端となった姜慶大君の追悼集会をきょう14日行い、大規模な反政府集会を展開する構えを見せている。
韓国政府は、騒乱長期化をもくろむ反政府勢力の動きを力で封じ込める方針を固めており、14日の集会では機動隊との激しい衝突が予想される。
大統領の13日の緊急指示は、こうした事態を受けて出されたもので、光州事件11周年にあたる今月18日まで、緊迫した状況が続きそうだ。
反政府学生組織、全国大学生代表者協議会(全天協)は、13日から18日までを「盧泰愚政権退陣闘争期間」に定めたほか、251労組、16万人の加盟する全国労働組合協議会(全労協)など急進労組勢力も18日にストライキを設定して、政治闘争に突入する方針を決めた。《読売新聞》
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【大相撲夏場所】2日目
大相撲夏場所2日目(13日・両国国技館)注目の貴花田は、この日も力強い相撲で関脇琴錦を圧倒。上位陣では大関カド番の霧島が、新小結貴闘力の豪快な二丁投げに逆転負けした。千代の富士は板井を下し、連敗を免れた。《読売新聞》
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千代の富士の白星は実に119日ぶり。今年初場所2日目に逆鉾に勝ったとき、左上腕を痛めて、翌日から休場した。「よく数えたなあ。4か月ぶりか。板井との相撲については「なかなかまわしが取れない。オレも痛んでいるが、向こう(板井)も痛んでいる」と笑い、話を霧島―貴闘力戦に変えると「人のことは言えないが、どちらが大関か、三役かわからん」。《読売新聞》
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曙は突っ張りだけではなく、四つ相撲もマスターしてきた。組んだらしぶとい安芸ノ島に、立ち合い右から張って右差し、左上手を取ると引きつけて寄り立て、土俵際で右差し手を抜き、相手の胸にあてがって寄り倒した。「あの人には突っ張り切れないから、四つ相撲を考えていた。うまく胸が合った」と、倒れた時に打った右ヒザを気にしながらも、ご機嫌だった。《読売新聞》
【東京都・金平輝子副知事】初登庁
東京都で全国初の女性副知事に就任した金平輝子さん(64)が13日、西新宿の新都庁舎に初登庁、鈴木俊一都知事から辞令の交付を受け、正式に副知事のいすにすわった。
金平さんが、新都庁の第一本庁舎の正面玄関に到着したのは予定より15分早い午前9時45分ごろ。淡いピンクのスーツ姿。秘書に先導されて、エレベーターに向かったが、途中、居合わせた見学の婦人グループから拍手で迎えられる場面も。《読売新聞》
【栃木県農協会館】消化器爆弾が爆発
13日午前0時50分ごろ、宇都宮市本町12−1、栃木県農協会館付近で「ドーン」という爆発音がしたのを近くの県警本部の当直員が聞いた。宇都宮中央署員が付近を捜索したところ、同会館北東側の、建物に接するように設置してある変圧器(縦1.6メートル、横1.35メートル、幅0.9メートル)の扉が開き、付近に消火器らしい破片が散乱していた。変圧器や同会館の建物に損傷はなかった。
同署では、破片の状態から消火器爆弾が仕掛けられたとみている。《読売新聞》
【海部俊樹首相】総裁選の話題にのらりくらり
国会が閉幕して海部首相も13日は朝からのんびりムード。ところが記者団から自民党総裁選に絡んで「10月の総裁選の話が新聞にいろいろ出ているが気にならないか」「河本元国務相が来年の参院選も海部首相で行くと言っているが」などと立て続けての質問。
首相は「(河本氏は)そんなこと言ってないよ。言ってない」とのらりくらりで逃げるのに必死。中曽根元首相と金丸元副総理の会談で総裁選は公選が望ましいとの考えで一致するなど、党内が徐々に生臭くなっているだけに、努めて触れたくない気持ちがありあり?《共同通信》