平成815日目
1991/04/02
この日のできごと(何の日)
【東北・上越新幹線】上野ー東京間に試験列車
6月20日に開業が予定されているJR東北・上越新幹線上野ー東京間(3.6キロ)に2日未明、初めて試運転列車が入り、10日から始まる本格的な訓練運転に備え軌道の点検をした。
この日走ったのは、電気・軌道総合試験車(7両編成)。十日に一度、東北・上越新幹線の全線のレール、架線、信号などの状態を総合的にチェックしており、愛称は車体が黄色いことから「ドクターイエロー」。
試験列車は2日午前1時すぎ、上野駅20番ホームを出発、時速10キロ以下のスピードで、自動列車制御装置などの整備状態をテスト。約30分後、開業に向けて工事が進む東京駅12番ホームに到着した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【アルバニア総選挙】野党支持者34人死傷
アルバニア北部シュコダルからの報告によると、同市中心部で2日朝、総選挙に不正があったと抗議する野党民主党支持者の若者ら数百人と治安部隊が衝突、民主党の地区指導者を含む3人が死亡、31人が負傷した。
同地の民主党代表によると、この騒動で与党労働党(共産党)地区本部が炎上、市内には軍の戦車が導入された。31日投票が行われた総選挙をめぐり、市民と当局が衝突したのは初めて。《共同通信》
【自民党・梶山静六国対委員長】首相に党内情勢報告
焦点となっている今国会の会期延長について、自民党内で見送るべきだとの声が強まってきた。その背景には①残る重要法案のうち、土地税制改革の柱となる地下税法案が成立する見通しとなって②「自公民体制」を軸に審議が順調で、最終的な法案成立率が90%に達することが確実になったーなどがある。
梶山自民党国対委員長は2日、海部首相と会談した際、こうした情勢を報告するとともに、会期延長なしで5月8日の会期末を迎えるべきだとの意見が次第に大勢になりつつあるとの党内の空気を伝えたもようだ。
今国会は、多国籍軍への90億ドル追加支援のための補正予算、財源関連方三の処理で3年度予算案などの審議日程がずれ込んだ上、統一地方選前半戦までに事実上の“政治休戦”もある、政府、寺院党内には2週間程度の会期延長をやむを得ないとの見方が広がっていた。《共同通信》
【海部俊樹首相】日米首脳会談への対応を協議
海部首相は2日午後、外務省の小和田外務審議官らと日米首脳会談への最終対処方針を協議した結果、7月の先進国首脳会議(ロンドン・サミット)前のブッシュ大統領の訪日実現に最も重点をおいて、米側の対応を促していくことに決めた。
複数の政府筋が明らかにした。湾岸戦争の影響を受け、二国間のきしみが目立つなど日米関係が「新局面」(外務省首脳)に入っている中で、両国首脳が改めて親密な信頼関係を内外にアピールすることが今回の会談の最大の政治的意味とされる。
政府筋は「ブッシュ訪日のめどが会談でつけば、首相にとってさらに大きな政治的ポイントになる。米側が来日に応じる可能性は3~5割ぐらいあるのではないか」と述べ、米ソ関係や中東外交日程を踏まえたブッシュ大統領の決断に大きくゆだねられているとの見通しを示した。《共同通信》
【海部俊樹首相】コメ問題、原則変えぬ
自民党の羽田孜、鹿野道彦、山本富雄の農相経験者が2日午後、官邸に海部首相を訪ね、4日のブッシュ米大統領との日米首脳会談を前に、コメ輸入自由化問題について「国内自給」の政府方針を堅持するよう強く確認を求めた。
これに対し首相は①国会決議を踏まえ、国内産で自給するとの方針は変えない②コメ問題は二国間ではなく、関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)で話し合っていく―と述べ、従来通りの方針で臨むとの姿勢を表明した。
首相はこの後、官邸で記者団の質問に答え「今日までの党と政府の方針を再確認した。原理原則は変わっていない」と強調した。《共同通信》
【政界談話室】持論ぶち、してやったり
○…海部首相は2日朝、国会内で記者団から都知事選の手ごたえを聞かれ「今は断言しない方がいいな。(私が応援に)行く度に感触は良くなってくる。あと一週間、私の出番は最終日もある」と、自分が応援に駆け付ければ得票アップは間違いなしとでも言いたげ。
しかし、都知事選の争点となっている一兆円減税の話になると「当選させりゃいいんだ。知事権限でできる。当選させりゃいい。当選してからの話だ」と、一転して投げやりな雰囲気。都知事選の行方より4日に会談するブッシュ米大統領の顔色の方が気になる?
○…一方、坂本官房長官はこの日、参院内閣委員会で、しつこい追及で有名な社会党の小川仁一氏を相手に奮戦。国際問題を担当する運輸審議官の新設問題について「行革精神に反する」と迫られると「国際化時代の要請だ。国際化に対応してきたから明治以来発展してきた。幕末、黒船が来た時には近代化に励み、国造りをした。その後戦争を起こしたが、再び国際化でやってきた」と持論をとうとうとぶち上げた。
これにはさすがの小川氏も調子を狂わされたのか早々に話題転換。委員会終了後、長官は「きょうは(小川氏も)物分かりが良かった」と、してやったりの表情。《共同通信》
【第63回選抜高校野球大会】第7日
第63回選抜高校野球大会第7日は2日、春の日差しの下で外野芝生の緑が映える甲子園球場で2回戦最後の3試合を行い、春夏を通じ初出場の市川(山梨)が九回3ー2で今大会初のサヨナラ勝ちを収めたほか、広陵(広島)が11年ぶり、鹿児島実(鹿児島)は昨年春、夏に続く3季連続の準々決勝進出を決めた。この日でベスト8が出そろい、うち初出場校は4校となった。
市川は2点をリードされた九回、古屋順の2点三塁打と今村の左犠飛で逆転サヨナラ勝利を飾り、勝利目前の宇都宮学園(栃木)を破った。春日部共栄(埼玉)ー広陵は、広陵が六回、二井の勝ち越し打などで3点を奪って逆転し、4―2で押し切った。学法石川(福島)と当たった鹿児島実は、両校合わせて28安打の打撃戦を7ー5で制した。《共同通信》